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田幡 元 院長の独自取材記事

タバタ歯科クリニック

(東大阪市/若江岩田駅)

最終更新日:2022/10/03

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近鉄奈良線の若江岩田駅から南へ6分ほど歩くと、住宅地の中に「タバタ歯科クリニック」の真新しい外観が見える。「パイロットになりたかった時期もありました」と親しみやすい笑顔で話す田幡元(はじめ)院長は、大学病院での豊富な診療経験を持つ、日本歯周病学会の歯周病専門医だ。治療が難しい歯周病だからこそ予防が大事になると語り、歯周病と全身の健康との関係や、口腔内のケアについて発信していきたいと意気込む。また一般診療では、「最大限自分の歯を残すための治療」をモットーに掲げ、開業医ならではの多彩な患者ニーズに応える。子どもの口腔筋トレーニングも実施するなど、さまざまなアプローチで「虫歯になりにくいお口」をめざす田幡院長に、自らのクリニックで取り組みたい診療について詳しく聞いた。

(取材日2019年7月1日)

歯科全般に加え、歯周病では専門的な治療も提供

まず、ご開業までに取り組んできたお仕事について、ご紹介ください。

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大学生の時に手術治療の格好良さに魅力を感じ、大学院へ進んで歯周病を専門的に学びました。大学院を修了した後は、「大学病院でずっと診てきた患者さんを治療終了まで見届けたい」との思いもあったので、大学へ就職して診療を続けることに。歯周病専門医資格を取得して大学を退職した後は、後輩が勤務していた安部歯科医院で一般診療以外の経験も積み、2018年9月に開業しました。当クリニックのすぐ近くには父が診療する「田幡歯科医院」があります。ただ、スペースの都合や取り組みたいことの違いもあって、別で開業することにしました。今は、お互いの急な休診日には患者さんを受け入れるなど、協力し合っています。

どのような診療を行っていますか。

虫歯や入れ歯の調整といった一般的な歯科診療のほか、子どもの歯並びの矯正や審美面に配慮した治療も行っています。また専門の歯周病では、手術が必要となる重症患者さんにも対応できますので、インターネットで当クリニックを探して、遠方から来てくださる方もいます。この近辺は、以前からの住宅地と工場が混在していますが、最近は工場が宅地に変化しつつあります。ですので、転居してきた子育て世代のご家庭が少しずつ増えて、当クリニックにも来てくださっています。治療はもちろんですが、若い世代に向けて、発症前からの予防の大切さを伝えていきたいですね。

歯周病について教えてください。全身の病気とは、どのように関係するのですか。

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歯周病では、口の中にある歯周病菌によって、歯茎やその中にある骨が徐々に壊されてしまいます。また、歯周病菌は歯茎の血管から血液に入り込んで全身を巡り、糖尿病や心疾患、骨粗しょう症などの全身疾患とも関係することが、知られるようになってきました。例えば糖尿病では、血糖値が上がって糖分がきちんと排出されなくなり、末梢組織に蓄積されます。すると末梢組織の活動が不十分になり、どんどん老化するのですね。歯茎も末梢組織ですので、糖尿病になると歯周病の進行が早まることもあります。また、人体が傷つくとその周囲には新しい血管がたくさんできて治そうとしますが、糖尿病になると血管がもろくなるので、血液が周囲に流れ出てしまい、必要な部分に血液が届きにくくなります。歯周病ですと、歯茎に血液が届かず細菌を殺す細胞が不足するので、感染しやすく、また悪化しやすくなるのだと考えられます。

さまざまなアプローチで口の健康を整える

歯周病には、高齢になってからの病気というイメージもあるのですが。

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確かに、自覚症状が出るのは年配の方が多いのですが、それは口腔内の環境の悪化が徐々に進んだ結果です。生後間もない赤ちゃんのお口の中には、悪さをする菌はほぼいませんが、成長とともに少し悪い菌、もっと悪い菌と菌が徐々に住みつき、最終的に虫歯菌や歯周病菌のような強力な細菌が存在できる環境になります。また、若い人でも免疫力が低下すると、歯周病の症状が出ることもあります。例えば妊娠中のお母さんの歯茎はとても傷つきやすい。そこから歯周病菌が血液を経て体内に入り、早産や流産の原因になることがあるともいわれます。だからこそ、高齢者の病気と思わず、幼い頃からの予防やケアがとても大事になるのです。

早期からの歯周病の予防は、どのようにすればよいのですか。

子どもの口の中に細菌が入るのは、主に経口感染です。お箸の使い回しや、ペットボトルの回し飲みもその一つですね。つまり、お子さんのお口の環境に大きく影響するのはご両親の口腔環境ですので、唾液検査を活用しご両親の口腔環境を調べることをお勧めしています。虫歯のリスク判定や、細菌や炎症の有無から歯周病のなりやすさなどを調べるのに役立ちます。特に唾液検査のメリットが大きいのは「歯磨きは正しくできているのに、虫歯になりやすい」という患者さんですね。こういう方の唾液は、菌は意外に少なくて、しかし食後に酸性に傾く口の中を中性に戻す力が弱いことが多いのです。このような場合には、例えば食生活を見直す、食後にキシリトールを含んだガムを噛んで唾液を増やすなど、歯磨き以外の方法でお口の環境を整えていくことも大切です。

子どもの口腔筋トレーニングにも力を入れているそうですね。

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歯並びが悪いと歯ブラシが届きにくいので、やはり口の中が汚れやすくなります。そして今、顎の成長が不十分であるために、歯並びが乱れるお子さんが増えていると感じています。舌を十分に動かすことが顎の成長にもつながると考え、トレーニングで顎の発達を促していきます。トレーニングは1回30分程度で、トランポリンなどで体のバランスを整えたり、ガムやぶくぶくうがいで頬の筋肉を鍛えたりします。そうすることで、顎の成長を促進し、正しい位置へ戻しやすくします。また、顎を広げるためのマウスピース型の装置を使うこともあります。

予防の大切さを広く伝えられるクリニックへ

さまざまな方法で予防に力を入れるのはなぜですか。

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早くから予防に取り組めれば、患者さんも将来つらい治療を受けずに済む可能性が高まりますし、僕たち歯科医師も難しい症例に悩まなくて済みますから(笑)。今、子どものトレーニングは診察室の空きスペースで行っていますが、いずれは2階のセミナー室に移動する予定です。このクリニックをつくる際に描いた一つのイメージが、治療するだけでなく「アウトプットできる歯科医院」なんです。だから、セミナー室でトレーニングをしているお子さんを見ながら、お母さんにはカフェにいるような気分でくつろいでもらえると良いですね。また、予防や治療について患者さんにわかりやすく紹介するようなセミナーを、これから考えていきたいと思っています。

院内の雰囲気づくりで、他に心がけていることはありますか。

「歯科医院が苦手」という患者さんは、年齢を問わずいらっしゃいます。ですから、なるべく歯科医院らしくないようなデザインにしてもらいました。床は、待合室だけでなく診察室も木目調ですから、子どもがトレーニングをしていてもリビングのようで違和感がありません。また、内装などのハード面だけでなく、コミュニケーションの面でも、和やかでやわらかい雰囲気を大事にしています。患者さんとも、そしてスタッフともよく話をすることで、キリキリとした雰囲気にならないようにしていますね。楽しい、ゆるいぐらいでいいんじゃないかなと思っていますよ。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

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大学での歯周病治療では、手術が必要になる重症の患者さんを大勢診てきました。歯周病は歯茎の中でひっそり進行しているので、自覚症状が出るということはかなり悪化しているのです。特にご高齢になると、選べる治療法も限られてきます。だから、40〜60代の方には定期的に歯周病のチェックを受けていただきたいですし、子どもの頃からお口の中の環境を整える大切さを、このクリニックで皆さんにお伝えしたいと思っています。気楽な雰囲気のクリニックですので、相談だけでも、またお子さんならトレーニングだけでも構いません。もし歯周病が進行していても、大学病院での経験を生かした治療を行っています。ぜひ気軽に頼っていただきたいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

マウスピース型装置を用いた矯正/5万円~
歯周組織再生療法/5万円~
ジルコニアクラウン/3万5000円~
オールセラミッククラウン/10万円~
インプラント治療/1本25万円~(上部構造別)
唾液検査/1500円
歯周病原菌の簡易検査/1500円
(詳細はクリニックへお問い合わせください)

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供を行っております。
カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)については、効果・効能に関して個人差があるため、 カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)を用いた治療を行う場合は、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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