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寺田 裕之 院長の独自取材記事

北堀江 奏でレディースクリニック

(大阪市西区/西大橋駅)

最終更新日:2020/03/31

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大阪市北堀江の西大橋駅を上がってすぐの便利な場所にある「奏でレディースクリニック」。2019年1月に開業したばかりの同クリニックでは、32週までの妊婦検診・子宮がん検診や更年期の検査などさまざまな検査と一般的な婦人科疾患の診察を行っている。大規模病院での経験が深く、市民病院では産婦人科部長も務めた寺田裕之院長は、「すてきな人生を『奏でる』お手伝いがしたい」と同クリニックを開業。男性だからこその視点を生かして、家庭の中で出産や子育てに奔走する女性を応援したいと考える。将来的には女性医師にもスタッフに加わってもらい、より理想のクリニックにしていきたいと語る寺田院長。漢方薬などを取り入れた治療法や、診察時のモットーなど詳しく話を聞いた。
(取材日2019年5月10日)

女性の「味方」になれるようなクリニックを

開業までの経緯をお聞かせください。

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大阪市立大学医学部を卒業後、同付属病院での研修医を経て大学院へ進学しました。女性病態医学を専攻し、子宮頸がんのウィルスに関する研究をしていました。大学付属病院で勤務していた時は、がんなど重い症状の患者さんの手術による治療が中心でしたね。子宮脱など骨盤臓器脱の患者さんや、産科では合併症がある妊婦さんの診察も数多く行っていました。大学付属病院や大学での講師、市立柏原病院での産婦人科部長の経験もとても勉強になりましたが、市民病院で一般的な婦人科の症状に困っている方とお話しするようになって気づくことも多かったです。更年期の症状や生理痛など、外来で漢方薬やホルモン剤なども使いながらの治療に手ごたえを感じ、開業して患者さんとより深く関わっていきたいと考えるようになりました。

開業時の思いをお聞かせください。

男性ドクターの産婦人科は「受診しにくい」「気持ちをわかってもらえないかもしれない」と思われそうですが、これまでの経験から女性の大変さがわかるようになりました。体のつらさだけでなく、「病気」と言っていいかどうかわからない状態や、それを家族にさえ言えないつらさもありますよね。お話をじっくり聞いて「こんな症状で婦人科を受診してもいい?」と悩んでいる患者さんに来てもらって、すてきな人生を「奏でる」お手伝いがしたいと思って開業しました。妻が「悩みや不安を解消して良いメロディーを奏でられるように」と院名の「奏で」を提案してくれたんです。バイオリンをモチーフにした当院のマークも、妻のアイディアです。

内装もとても明るく広いですが、こだわった部分はありますか?

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産婦人科の疾患は幅広く、うれしいこともつらいことも、人に知られたくないこともあります。どんな理由で受診したかが他の人にわからないようにプライバシーを守れる構造になるよう配慮しました。待合室を広くとって、診察室の声も聞こえないように。当院は32週までの妊婦検診も行っていますので、妊婦さんやその旦那さんも来られます。でも、男性と顔を合わせたくないとか、妊婦さんを見たくないとかいう事情のある患者さんもいらっしゃいますから、待合室も診察室も2ヵ所に分かれるようにしました。だから2つの診察室が両端に離れているんですよ。今はまだエコーなど機器の都合で完全に機能しているとはいえないのですが、安心して受診してもらいたいと考えてこういった配置にしました。

前向きに治療を受けられる環境づくりに尽力

診察にあたってのモットーはどんなことですか?

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患者さんの思いをしっかり聞くことと、自分の身体を理解してもらうことです。生理痛や更年期の症状など、患者さん自身が「病気」なのか悩んでいたり「来て良かったのかな?」と思っていたりすることもあると思います。すぐには解決に至らなくても、話しているうちに顔つきが変わってきて、診察を終えると「すっきりした」と帰られる患者さんもいらっしゃいます。自分の体のことを理解して、その状態を受け止めて、前向きになってもらうサポートをすることが僕の役割だと思っています。薬や検査、手術などについては説明を重視し、メリットやデメリットを伝えた上で、患者さんの意向も聞きながら治療を進めるようにしています。「あなたの状態は今こうなっていて、この薬はこの症状にアプローチするためのもの。この部分をはっきりさせるために、この検査をお勧めします」といったように、丁寧な説明を心がけています。

それでホームページにも詳細な情報を載せておられるのですね。

検査の内容や費用も気になるでしょうから。受診される前やご自宅でも知りたい情報を得られるようにホームページにも詳しく載せています。保険診療であっても検査費用が心配だったり、生理痛を軽減するためのピル処方や検査などで自費診療になるものもあったりしますので、少しでも不安を和らげて受診してもらいたいと考えています。インターネット予約もホームページからできますので、便利に利用してもらいたいですね。

漢方薬も積極的に処方なさっているそうですね。

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大学附属病院で勤務していた時に、非常に詳しい先輩の先生から教わりました。生理痛や更年期の症状など、漢方薬が役立つものも多いですし、妊婦さんの頭痛にもアプローチできる薬があります。ただ、漢方薬でもすべてが解決されるわけではありません。どの症状が改善につながりやすいのか、ということをあらかじめお伝えしておくと、変化が現れた時に気づきやすいので効果を実感しやすいと思います。そうすると服用する意識が高まりますので、より効果が現れやすいと感じています。逆に副作用も事前にお伝えしておくと、症状が出ても不安にならずに済むと思います。これは漢方薬に限りませんね。西洋の薬やホルモン剤も含め、患者さんそれぞれ合うものは違いますから、相談しながらより快適に過ごせる状態になるように方法を探していきます。

患者の不安・不満を解消できる診療をめざす

この地域で開業されて、どんな印象をお持ちですか?

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西区は人口が増えてきているし、この辺りはマンションが次々建ち、若いファミリー層も多い地域です。駅からすぐの眺めの良い場所だったので、ここに開業しました。開業前に思っていたよりも妊婦検診の方が多いですね。里帰り出産で、実家へ戻るまでの検診というだけでなく、近くの病院で出産予定でも途中まではこちらで妊婦検診を受ける方もいらっしゃいます。マンション住まいで実家が遠く、知り合いもいない孤立した状態の妊婦さんは不安を抱えておられます。インターネット上では情報があふれているけれど、何を信じていいかわからず困っている人は多いですよね。実は僕自身、医師になってしばらくはそういうことがわからず、結婚しても家族はほったらかしで。妻が苦しんでいる姿を見て、次第に女性の大変さを理解するようになっていきました。だから自戒も込めてそういう患者さんをサポートしたいと思っています。

妊娠中の女性に多いトラブルにはどのようなものがありますか?

体調面はもちろんですが、妊娠するとホルモン的にうつになりやすい部分もあるんですね。でも妊娠というと「幸せ」なイメージがあるから、ネガティブな感情を口に出せずに我慢を重ね、つらい思いをしている患者さんもおられます。「きつい」とか「つらい」とか言うと、家族に叱咤激励され、そう思ってしまう自分が悪いと感じてしまう。病院に検診に行ったら体重管理を注意され、節制した生活を送らないといけない、自分がしっかりしないといけない、と思い込む。その結果マタニティブルーや産後うつになってしまう人を数多く診てきました。僕が助けることはできなくても、抑えている気持ちを吐き出してもらって、理解を示して「その感情は普通のこと。あなただけじゃない」と伝えてあげたいです。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

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やはり、男性にはわからない女性の大変さもあると思います。ただ、男性だからこそ女性の痛みや苦しみがフラットに考えられるので、目の前の患者さんが「痛い」と言うことには「本当に痛いんだな」と、真摯に一つ一つ向き合うことができます。女性の痛みを同じようにわかることはできないからこそ、なるべくその痛みに寄り添い、真剣に考えることができるのだと思いますね。多くの女性患者さんに前向きになってもらえるように、今後も男性の視点からアドバイスしたいと思っています。ぜひ信頼して困っていることをご相談いただきたいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

胎児4Dエコー撮影/7000円~、子宮がん検診/8000円~、骨盤疾患の検査/5000円~、ピル処方/3~4000円

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