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プレコンセプションケアで
将来を考えた健康的な体づくりを

フィーカ レディースクリニック

(中央区/日本橋駅)

最終更新日:2022/04/27

フィーカ レディースクリニック プレコンセプションケアで 将来を考えた健康的な体づくりを フィーカ レディースクリニック プレコンセプションケアで 将来を考えた健康的な体づくりを
  • 自由診療

婚姻時に妊娠や出産に影響する疾患がないか検査を行うブライダルチェックは一般的になってきているが、それよりも少し深く、将来の妊娠を見据えて自分の体を知り、健康になるために生活改善に取り組む「プレコンセプションケア」も近年注目を集めている。妊娠を具体的に考えている女性のみならず、生殖可能年齢にあるすべての男女の健康な体づくりもプレコンセプションケアの目的だ。若い女性は自分は健康だと思いがちだが、検査をすると貧血など栄養不足がわかるケースもあり、それが子どもの健康に影響を及ぼす可能性も少なくないという。「まず自分の体を知ることが大切だと気づいてほしい」と話す、「フィーカ レディースクリニック」の佐野麻利子院長に、同院が力を入れているプレコンセプションケアについて聞いた。

(取材日2022年3月31日)

妊娠前の若い時期から取り組むケア。自分の体を知り、必要な栄養や生活改善に気づいて将来の健康をめざす

Q「プレコンセプションケア」とはどういう意味ですか。
A
フィーカ レディースクリニック 若い女性が将来に向けた体づくりをすることを勧めている

▲若い女性が将来に向けた体づくりをすることを勧めている

「プレ」は「前」、「コンセプション」は「受胎」つまり赤ちゃんをおなかに宿すという意味で、赤ちゃんを授かりたいと考える女性やカップルが、生活や健康の見直しをして準備をするというのが大本の意味です。最近、低出生体重で生まれてくる赤ちゃんや不妊症の患者さんが増えていて、妊娠直前に健康を見直すのではなく、もっと若い時期から体づくりをする必要があると考えられるようになってきました。現在では一般的に、妊娠を考える考えないは別にして、将来に向けた体づくりをすることを「プレコンセプションケア」と呼んでいます。当院でも、働く若い女性にもっと元気になってもらいたいと、この考えを提唱しています。

Qなぜ、プレコンセプションケアが必要なのでしょうか。
A
フィーカ レディースクリニック ゆっくりくつろぐことのできる居心地の良いクリニック

▲ゆっくりくつろぐことのできる居心地の良いクリニック

若い皆さんは自分は健康で、病気なんて関係ないと思っているのではないでしょうか。しかし、実際にプレコンセプションケアの考え方に基づき検査などをすると、栄養が足りていないケースが多いのです。栄養不足のまま妊娠すると、胎児にも栄養が届かないことも。そのため生まれた後で胎内で足りなかった栄養を補おうとして、高血圧や肥満症などの生活習慣病のリスクが高くなる、というデータも出ています。症状の中で多い貧血、疲れやすい、頭痛、不眠、肩凝りがひどいといった不調は、体が発しているサインかもしれません。そのため当院では、栄養バランスと体への影響を調べる栄養解析によるアプローチに力を入れています。

Q具体的にどのようなことを行っていくのでしょうか。
A
フィーカ レディースクリニック 検査結果をもとに、医師と栄養管理士からアドバイスを受ける

▲検査結果をもとに、医師と栄養管理士からアドバイスを受ける

初回は詳細な問診の後、血液検査、体組成と骨密度の測定、栄養チェック、診察などを行います。当院では、ピロリ菌や感染症まで幅広く検査しているのが特徴です。2回目の診察は4週間後で、検査結果をもとに、医師と管理栄養士からお話をしています。アドバイスは睡眠や運動など生活習慣全般にわたりますが、メインとなるのは栄養指導です。例えば「疲れやすくない? 鉄分が足りていないようですよ」と医師から話をした後に、管理栄養士から鉄分を摂取しやすい食材について具体的にアドバイスしています。この2回目までが1セットで、以降も2~3ヵ月に1回ほど通院して、測定や栄養相談を行い、医師や管理栄養士とともに体づくりを行います。

Qほかには、どのようなアプローチがありますか?
A
フィーカ レディースクリニック 女性医師による女性アスリートの外来診療も行っている

▲女性医師による女性アスリートの外来診療も行っている

患者さん以外も参加できるオンラインセミナーで、プレコンセプションケアをテーマに取り上げることもあります。お母さんから娘さんへ伝えてほしいという思いもあり、年齢問わず参加いただけます。働く若い女性に自分の健康に関心を持ってもらえるよう、企業単位の健診や企業内セミナーも考えています。すぐ妊娠したいと考える方には、卵巣年齢のチェックなどもできる妊活サポートという診療も設け、こちらでも栄養指導を取り入れています。また、当院の女性アスリート向けの外来で行う、月経の相談や疲労骨折予防目的の栄養指導なども、プレコンセプションケアの考えに基づいた検査や管理栄養士のアドバイスを受けられるようになっています。

Q若い時から行うことが大事なのですね。
A
フィーカ レディースクリニック 「女性の健康を守りたい」という思いで婦人科診療に尽力している

▲「女性の健康を守りたい」という思いで婦人科診療に尽力している

栄養管理をして体調を整えるということは、妊娠するために卵子の状態を整えるだけではなく、肌などの調子の良し悪しにもつながってきます。栄養バランスが悪くなると、体のすべてに影響してきますので、メンテナンスはとても大事です。ですが、栄養管理は今日明日頑張ればいいというものではなく、継続しなければなりません。そのためにも、若いうちから自分の体に向き合っていただきたいですね。疲れやすい、頭が痛い、肩凝りがひどいといった症状も、食生活をはじめとするライフスタイルにも関連があるのかもしれません。まずは自分の体の状態を知り、ケアをしていきましょう。私たちはそのお手伝いをしていきたいと思っています。

ドクターからのメッセージ

佐野 麻利子院長

自分の将来に向けて健康的な体づくりをすることはとても大切です。体の不調がある方はもちろん、今は自覚症状がなくでも、詳細な検査をすることでデータとして見えてくるものがあります。それは体が発している叫びかもしれません。ぜひ耳を傾けてみてください。健やかでいられることは将来の選択肢を広げることにもつながります。いつか赤ちゃんを産みたいと思ったときのため、妊娠しやすい体づくりにも役立ちます。婦人科は敷居が高いと尻込みなさる方もいらっしゃると思いますが、私たちのクリニックはブックカフェのようなくつろげる雰囲気で女性医師が診療いたします。かかりつけのように、お気軽にご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

プレコンセプションケア/初回(検査・測定)、2回目(結果説明・栄養相談を含む)計6万6000円、3回目(栄養相談のみ)3300円 妊活サポート/初診3万800円、再診6600円 アスリートチェック/2万900円

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