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歯が割れたら放置しないで
破折歯の接着で抜歯を回避

ASAHIデンタル・オフィス

(新宿区/四谷三丁目駅)

最終更新日:2022/03/18

ASAHIデンタル・オフィス 歯が割れたら放置しないで 破折歯の接着で抜歯を回避 ASAHIデンタル・オフィス 歯が割れたら放置しないで 破折歯の接着で抜歯を回避
  • 自由診療

歯が割れる、といっても割れ方はさまざま。歯根が縦に折れてしてしまうと通常は抜歯、入れ歯やインプラントなどの対処法を提案されることが多いだろう。しかし患者としてはまだ残っている歯を抜きたくないと願うのは当然のこと。そんな抜いてしまうことに抵抗がある人の希望に応えるのが、「接着治療」である。この治療法は歯科教科書の中にないので、抜歯しないで済むかもしれない方法があることをまだ知らない歯科医すら現状では多い。「破折歯接着保存を選択肢の一つとして知っておいてほしい」と「ASAHIデンタル・オフィス」の朝日啓司院長は話す。歯の接着について世界水準の歯科医療を追求する朝日先生に、強くぶつけたなどの外的要因ではなく、気づかないうちに歯が割れてしまう原因や治療法、予防法について聞いた。

(取材日2020年12月8日)

口腔内で行う接着法と一度歯を抜いて接着後に戻す再植法で破折歯の抜歯を回避し、自分の歯を残していく

Qどんなときに歯が割れやすいでしょうか。また前兆はありますか?
A
ASAHIデンタル・オフィス 一人ひとりに丁寧なカウンセリングを行う

▲一人ひとりに丁寧なカウンセリングを行う

破折歯は、過去に大きな虫歯になって根管治療をされ、金属の土台を入れた歯に多く見られます。神経を抜いて大きく削られた歯は内部からの栄養が行き渡らず、健康な歯に比べ脆くなるので割れるリスクが高くなります。そして睡眠中には「食いしばり」や「歯ぎしり」で歯に強勢な力が加わる、更に噛み合わせが悪いと特定の歯だけに力が集中し、いとも簡単に割れてしまいます。前兆などはほとんどなく、神経を抜いた歯自体は痛みを感じませんので発見が遅れがちになります。割れ目から細菌が歯茎や骨にまで入り込み、炎症を起こして“おでき”のように膨らんだり、冠が外れたりして受診し、初めて判明するケースもあります。

Q歯が割れた場合、抜歯以外の治療法はありますか?
A
ASAHIデンタル・オフィス 個々に合った選択肢を提供

▲個々に合った選択肢を提供

「歯が割れたら保存不可能で抜歯するしかない」のが歯科のスタンダードでした。しかし今は折れた歯を接着して歯の保存に取り組む歯科医師が増えつつあり、たとえ歯科医から抜歯宣告されても残せる可能性があります。ただし、歯根の深くに虫歯が進行している場合や、歯が分離して数ヵ月以上経過したり、ジグソーパズルのように複数箇所割れたりした場合は極めて困難です。破折歯接着保存には、生体親和性の高い歯科用接着剤「4‐META/MMA-TBBレジン」を用います。方法は大別すると2通りで、一つは割れた歯を抜かずに口の中で接着する口腔内接着直接法、もう一つは一旦抜いて接着してから元の場所に戻す口腔外接着再植法です。

Q接着法について詳しく教えてください。
A
ASAHIデンタル・オフィス 設備も整えて診療に取り組む

▲設備も整えて診療に取り組む

口腔内接着法は、割れた部分を徹底的にきれいにしてから接着します。口腔外接着再植法は、歯根が縦に奥深くまで割れた歯に行う方法。骨の中の見えない部分が割れていると、あえて一度抜く必要があるのです。治療の所要時間は2時間程度で1回で終わります。事前の検査や安定するまでの処置・経過観察で何度か通院が必要で、通院回数は歯の状態によって異なります。実は、歯が割れて周囲に炎症が激しく起きている状態で抜歯をすると、歯を支える骨を大きく失うリスクがあります。接着治療で自分の歯を残して炎症が治まれば骨の状態を良好に保つことが望め、インプラントに移行せざるを得ない場合があっても有利な状況が期待できます。

Q割れた歯を放置するとどうなりますか?
A
ASAHIデンタル・オフィス 先端の機器が充実

▲先端の機器が充実

割れた歯を何ヵ月も放置した場合、割れ目から入った細菌感染が歯や骨の中まで広がり、診察した時には接着治療ができなくなっている場合もあるのです。“破折かも?”と気づいたらすぐ歯科へ行きましょう。歯が割れた時は、かぶせ物が外れる、歯茎が腫れる、違和感があって食べ物が噛みづらくなる、などの症状があります。決して痛みがなくても、できるだけ抜歯を避けるためにすぐに接着治療を開始するのが理想的です。しかし発見は歯科医でも難しく、“様子を見ましょう”と言われて何年もたってしまっていたり、定期検診に行っているのに破折歯に気づかれなかった方もいるようですから、詳しい歯科医師を探して相談しましょう。

Q治療後に必要なメンテナンスや、破折を防ぐ予防法はありますか?
A
ASAHIデンタル・オフィス 治療後のケアの重要性についても説明

▲治療後のケアの重要性についても説明

噛む力は奥歯と前歯でコントロールし合っていますが、噛み合わせが悪いとそのバランスが崩れているために接着治療をしてもまた割れる可能性が高いです。その場合は矯正治療で整える必要があります。また、破折は食いしばりなど無意識の噛みしめ癖で起こる場合がほとんどなので、接着治療後は日常的にマウスピースを着用します。歯科衛生士によるメンテナンスは接着治療後に限らず受けていただきたく、破折の予防のためにも大切なこと。メンテナンスでは破折予備軍を把握して経過観察したり、割れる前に積極的に治療するのもありです。破折歯は元をたどれば虫歯の放置と噛みしめ癖が大きな原因ですから、歯科での管理が予防につながります。

ドクターからのメッセージ

朝日 啓司院長

「歯が割れた」という現象には、虫歯や噛み合わせの悪さなどの個人の限定的な原因のほかに、先進国の中でも比較的低いとされる日本人の歯に対する意識も関係していると思います。「破折歯接着保存法」は日本の研究者や歯科医師とメーカーが独自に開発してきた方法です。患者さんはご自分の歯を残したいと思うのは当然ですよね。今まで「破折歯は抜歯!」が当たり前とされてきましたが、その乖離をなくし、一生自分の歯を大切にするための方法が接着治療です。この治療で必ず歯を残せるとは限りませんが、抜歯になる理由は虫歯や歯周病に次いで、「歯根破折」とされており、私はその内半数以上は救えると考えています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/33万円~、口腔内接着/11万円、歯の再植/17万6500円

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