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朝日 啓司 院長の独自取材記事

ASAHIデンタル・オフィス

(新宿区/四谷三丁目駅)

最終更新日:2021/10/12

朝日啓司院長 ASAHIデンタル・オフィス main

東京メトロ丸ノ内線の四谷三丁目駅から2分ほど歩いた、オフィスビルの2階にある「ASAHIデンタル・オフィス」。エレベーターを降りると、クリニック内には上質なジャズが流れ、各所には院長の朝日啓司先生こだわりのアート作品が置かれている。そんなゆったりとした環境の中で、朝日院長は、歯科医師として本音で患者と接する姿勢を重んじ、日々診療にあたっている。その思いをじっくりと聞いた。

(取材日2019年2月12日)

モニターを使い、口内の状態を患者に理解してもらう

2016年に移転されたそうですね。

朝日啓司院長 ASAHIデンタル・オフィス1

そうですね。1987年より四ツ谷駅近くで診療してきましたが、隣接する四谷三丁目駅近くに移転しました。同じくオフィス街ですが、患者さんは昔から長く来てくださっている方が多いですね。新幹線や飛行機を使ってという方も、中にはいらっしゃいます。基本的には歯科治療は長いお付き合いになることが多いですから、ご自宅の近くで信頼できる歯科医師と出会っていただくのが一番だと思います。遠方から当院に足を運んでくださる方についてもなるべく、治療方針などをこちらでお見立てしているような状況です。

クリニック内は、時間の流れが落ち着いて感じられます。

ジャズが好きで、スピーカーなどにはこだわっています。また、院内の各所に、ジャズシンガーのアート作品などを置いています。雰囲気としてお手本にしたのは、イギリスのブライトンという海辺の町にある、友人のクリニックです。いかにもイギリスの田舎町らしい、ゆったりとした造りで、印象的だったのは奥に、スタッフ用のバーカウンターがあったことです。皆、そこで働くのが楽しいと言ってもいました。スタッフがそのようだと、患者さんに対しても余裕を持って親身に接することができるでしょう。そうしたスタンスは見習いたいなと思いましたね。診察室はすべて個室。3室あって、すべて独立した造りです。1室は歯科衛生士がメンテナンス対応を行う専用で、1室は私が歯周病やインプラントの手術などに使っています。患者さんには治療に専念していただきたいので、やはり個室が良いと思いました。

診療において心がけていらっしゃることはありますか?

朝日啓司院長 ASAHIデンタル・オフィス2

中には、モニターがたくさん置いてあって、口腔内写真などでご自身の歯の状態を、目で見て理解していただきたい、というのがあります。百聞は一見にしかずでしょう。特に、歯の場合は患者さんに自覚症状がさほどなくても、実際には歯の内部で病気が進行しているということが少なくありません。エックス線画像などで説明してご理解いただき、必要な治療について、納得して受け入れていただけるよう配慮しています。当院では歯科治療において、得意分野を持つよりも、患者さんのために補綴も矯正も歯内療法も、一定レベル以上を提供できるように努めてきました。私自身、常に、もっと良い治療法はないかと、研鑽を積み続けています。歯科治療では、歯を「治す」といっても、人工物をお口の中に入れて代替させることであって、元に戻せるものではありません。ですから、患者さんにとって何が最善かを考えると、現状に満足することはありませんね。

予防の軸は、日常的なフッ素コートと定期的な通院

予防歯科の重要性を、以前から説いていらっしゃいます。

朝日啓司院長 ASAHIデンタル・オフィス3

もう長年言い続けていますが、なかなか世の中は変わっていかない印象を持っています。当院の患者さんにはだいぶ理解していただいておりますが。歯というのは、一度悪くなって治療をすれば、歯科医師がどれだけ治療に最善を尽くそうと、いずれはその部分がまた再発してしまうものだと考えています。ですから、悪くしない、予防が何より重要なのですね。しかし、日本では、歯磨きに期待しすぎていると思います。手磨きで落とせるものには限りがあるでしょう。

歯科医院で汚れを落としてもらわないといけないということですか?

そうですね。スウェーデンやスイスは予防歯科先進国といわれていますが、幼少の頃から定期的に歯科医院に通って育つようです。喜んで行くというほどでもなくても、行くのが嫌なところでは決してないのでしょう。削るなど、痛い治療をするための場所ではないからです。医療保険制度の整った国では、治療での費用負担が少なく済むことが多いため、人は予防ではなく治療でいいと考えてしまうのでしょうね。自費診療になるのであれば、悪くならないうちに予防しておくのが常識、となるのだと思います。そうした意味では、歯科医療はすべて保険適用外となるほうが、長い目で見て国民にとっては良いことといえるのかもしれません。

一定の治療を終えた後も、定期的にメンテナンスに通うのが良いわけですね。

朝日啓司院長 ASAHIデンタル・オフィス4

それに加え、そもそも悪くなる前から始めていただきたいですね。日本でも、一部の自治体では「歯と口腔の健康づくり推進条例」を制定するなど、予防歯科に力を入れているところもあります。虫歯や歯周病の原因菌が他の臓器疾患にも影響を及ぼす可能性が近年明らかになってきていますから、こうした動きが全国で起こってくれれば良いですね。また、欧米ではフッ素が歯をコーティングして虫歯予防につながるということで、水道水にフッ化物を添加している自治体もありますし、歯磨き粉でも高濃度のフッ素が使われているものがあります。こうした日常的なフッ素による恩恵と、歯科医院での定期的なチェックが軸となって、歯の健康は維持されるものだと考えます。

より良い治療のために、世界水準の医療をめざす

歯科医師をめざしたきっかけを教えてください。

朝日啓司院長 ASAHIデンタル・オフィス5

小学生の頃は、車やものづくりに携わるエンジニアになりたいと思っていました。それが、大学のドイツ語の教授で、医学部の学生にもドイツ語を教えていた祖父の勧めで、医療の道を考えるようになったのです。歯科医師になってみると、人を相手にする診療というのは、思うようにいかないこともたくさんあるもの。悩んだこともありましたが、勤務していた歯科医院の院長から「歯科医師は患者さんの人生を変えることもできる素晴らしい仕事」だと言われ、前向きに考えるようになりました。特に、視野を広げて海外に学びに行くようになったことで、世界水準の歯科医療を意識するようになりましたね。今も海外に行って見聞きすると、まだまだ知らないことも多い。歯科医療というのは奥が深く、限りがありません。患者さんのためにより良いものを、今も求め続けています。

新しい治療技術なども精力的に学ばれているのですね。

新しいものが必ずしも良いものとは限りませんが、治療の選択肢を考える時に、「これはできない」というようなことは、なるべくなくしておきたいのです。ですから当院では、入院治療の必要なもの以外、大抵のことはお引き受けできます。歯内療法や矯正などの専門性あるものも、私は行います。治療法で分断されるべきではなく、その患者さんに必要なことであれば、提供されるべきでしょう。インプラント治療も多数手がけていますが、それは、失った歯を補う選択肢としてインプラントが優れていると思うからです。その際も、残りの歯が少なくて位置決めが難しければガイドシステムを用いて精度高く行うことを心がけますし、歯茎が痩せていれば安定のために他から移植して足すこともします。歯の根が割れている場合、通常はインプラントになることが多いですが、それ以外の方法も当院では検討できます。そのように、さまざまに対応したいのです。

歯科医院を受診する方へのメッセージをお願いします。

朝日啓司院長 ASAHIデンタル・オフィス6

歯科に限らず医科にも言えることですが、大事なのは患者さん自身の意識です。医師や歯科医師にできるのは快適に生活できるための手助け。悪くなった部分の歯の修復のために人工物を入れるわけで、アクセサリーや嗜好品とは違います。歯を1本失ったところにどう補うかというのは、義手に匹敵するくらいのことでしょう。歯や口腔が果たす機能の中では、食べることがすぐに思いつきますが、それはほんの一部。言葉を発することや呼吸、噛み合わせによる平衡感覚の維持など、生活する上でたいへん重要な役割を果たしているものです。そしてそれは、失ってから気づくことも少なくありません。どうか、痛みが出てからではなく、予防のために歯科医院に通院するというのを習慣にしていただきたいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療:インプラント体の埋入 26万5500円、上部構造装着 16万7500円~ 
子どもの矯正治療:20万円~40万円
大人の矯正治療:40万円~

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