竜 康弘 院長の独自取材記事
あまファースト歯科
(海部郡大治町/中村公園駅)
最終更新日:2024/06/28
名古屋市の中村公園駅から車で10分ほど。竜康弘先生が院長を務める「あまファースト歯科」は郊外型の広々とした歯科クリニックだ。所在地は愛知県海部郡大治町ながら、あま市や蟹江町からも通いやすい立地にある。虫歯や歯周病治療はもちろん歯列矯正、インプラント治療など幅広い診療メニューをそろえ、患者のさまざまな要望に応えている。また予約者を待たせず、急患にも対応するために13台のユニットを備え、子連れの患者には保育士による予約制の託児サービスも提供。それぞれ専門性を持つ歯科医師や歯科衛生士など豊富な人材をそろえ、充実した体制づくりに注力している。「どんな患者さんにも応えたい」と語る竜院長に同院の強みや地域医療にかける思いを聞いた。
(取材日2021年10月20日/情報更新日2023年4月18日)
スタッフの充実を図り、幅広い症例に高い専門性で対応
開業から4年、どのようなクリニックづくりをされてきましたか?
患者さんに安心して、継続的に通っていただくために、開業時から厚生労働省による「歯科外来診療環境体制」への届け出をめざして、体制づくりを進めてきました。これは過去の算定や歯科医師の人数のほか、所定の装置・器具の設置、感染症対策などといった一定の条件を満たす必要のあるもので、全国的にも届け出済みの施設は多くありません。当院では人材の確保や設備の充実に努めることで、無事に届け出を行うことができました。
勤務されている歯科医師の数も多いのですか?
そうですね。当院には現在それぞれ麻酔科、矯正を専門とする先生の他に7人の歯科医師がおり、加えて14人の歯科衛生士とその他スタッフがおります。クリニック総勢約30人の体制。歯科と一口に言っても、インプラント治療や矯正などいろいろな専門性が必要となります。ですので同じ歯科医師でもそれぞれの得意分野は異なります。だからこそ役割分担して対応できますし、新しいスタッフが入った際には適した教育担当もつけられます。組織として全員が責任を持って自分の役割を全うできるよう、開業当時から人材の確保や管理には力を入れてきました。
スタッフの充実を重視される理由は?
患者さんにとって安心できる診療環境の肝は、何よりも「人材」だと思います。私自身も医療においては人材が命だと思っています。スタッフが充実していれば休みも取りやすくなり、普段から心の余裕を持って働くことができるはずですよね。そんなスタッフの労働環境は、患者さんへの治療やサービスに直結します。また、高い専門性を持つスタッフがいてこそチーム医療が実現でき、患者さんのニーズにも広く応えられるようになっていきます。患者さんにいつでも万全の状態で診療を提供できるように体制づくりにも注力しています。
さまざまなスタッフが活躍されているのですね。
実際に患者さんにブラッシングを指導したり、不安な点についてアドバイスをしたり、通院の必要性を丁寧に説明したりするのは歯科衛生士で、彼らの担う役割は大きいんですよ。また、歯科医師を含めてどのスタッフも勉強会などで、お互い刺激し合いながら技術を磨き続けています。人数が増えるほど、新しいスタッフが戦力として成長しやすい体制も整ってきました。患者さんと信頼関係を結ぶだけでなく、ファンになってもらえるようなスタッフも育てていけたらと思っています。
質の高さを追求したマウスピース型装置を用いた矯正
設備面についても伺います。
2022年に増築を行い、待合室が3倍程度に大きくなり託児ルームもできました。ユニットは13台分、駐車場も6台分増え、さらに各種オペや矯正の相談などをじっくり行うために個室の診療室も造りました。患者さんも、広い空間のほうが落ち着けるでしょうし、クローズドな個室なら、ゆっくりお話しできますよね。もちろん治療面でも設備の充実にはこだわっていますよ。ユニットの数をしっかり確保し、現在は8台置いています。大学病院並みの設備と衛生環境を整えていると自負しています。
幅広い世代の方のさまざまなニーズに応えられそうですね。
当院は地域の患者さんのあらゆるニーズに応える「何でも相談しやすい」「何でも提供できる」クリニックをめざしています。設備面を充実させたことで、例えば歯科に恐怖心が強い人には、静脈麻酔を使いうとうとした状態で治療を受けていただくこともできますし、患者さんへご提示できる治療法、選択肢も多くなります。最後にどの治療法を選ぶのか、決めるのは患者さんなので一番良いものを選んでいただけるようにしたいんです。そのための材料となるものはたくさんお伝えできるよう丁寧な説明を心がけています。本当に納得していただいた上で治療を進めることを一番大切にしたいと思っていますから。
特にこちらでは歯列矯正に力を入れているとお聞きしました。
歯列矯正については年齢、性別、目的を問わず、歯並びを整えたいという方を広く受け入れています。見た目を良くするのはもちろん、自分の歯を一生長く使い続けるためにも有用な方法だと思います。歯並びが悪いと磨き残しが出るので歯周病などのリスクが高まりますし、噛み合わせの悪さが体のさまざまな部分に悪影響を与える可能性もあります。検討する方も増えている中、その選択肢の一つとしてマウスピース型装置を用いた矯正を希望される方も増えており当院でも力を入れています。
マウスピース型装置を用いた矯正とはどのようなものですか?
マウスピース型装置を用いた矯正は、痛みが少なく器具も透明で目立ちにくい上、取り外しできるため歯磨きもしやすいです。特に若い女性やお仕事をされている方の要望が多いですね。個人差はありますが、局所的な矯正であれば最短で3ヵ月、長くても2年半ほどで終了となり、通院も2ヵ月に1回程度でよいので手軽です。一方で、手軽だからと価格面だけで選ぶのはお勧めしません。当院では矯正の専門家が診療し矯正が始まる前の工程も大切にしています。矯正用のエックス線や事前のシミュレーションによる詳細なデータをもとに、患者さんの主訴にきちんと応えられる方法を探り、検討を重ねます。歯並びを整えることは生涯歯の健康を守ることにつながります。この10年でマウスピース型装置による矯正は大きく進歩し、一人ひとりに合わせた器具を提供するシステムも確立されてきましたので、気になる方はぜひご相談いただきたいですね。
口腔内や全身の健康を考えたインプラント治療を提供
インプラント治療にも対応されていますね。
当院では患者さんの症状・要望に合わせてインプラント治療を提供していますが、歯を失った際の治療の一つの選択肢であって、常にベストチョイスというわけではありません。しかしインプラントは、他の歯への力の分散を促すので、残った他の歯に負担をかけることなく歯の機能を取り戻すことをめざせるという特徴があります。この点は両隣の歯を削るブリッジよりも優れたポイントと言えるでしょう。また入れ歯に比べてしっかり噛みしめやすいのも大きな利点です。なので入れ歯がフィットせずしっかり噛めないとお悩みの患者さんには、インプラント治療をご案内することもあります。ただ自由診療になるため、経済的な負担とメリットを比較した上でお選びください。患者さんが納得しより良い治療を選択できるようしっかりと説明しています。
インプラント治療はどんな人でも受けられるのでしょうか。
インプラントは口腔内の手術なので、全身疾患などの持病があり状態が悪い方はお断りする場合があります。また歯周病が悪化すると顎の骨が溶けてしまうことがあり、一般的には骨が足りないとインプラント治療を進めることはできないため、当院では骨を継ぎ足すための骨造成の処置をしてインプラントを埋め込むこともしています。ほかのクリニックの治療では満足できなかったり、インプラントなどを断られたりした場合にも、諦めずにぜひご相談ください。
今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。
「何でも対応できる地域のクリニック」として、性別や年齢を問わず症状や要望に応じて、どんな治療も提供できる歯科クリニックを実現したいと思います。地域の患者さんとは一つの治療が終わったらそれで終了という関係性ではなく、健康寿命を延ばしていくためにも、生涯にわたってお付き合いできるような歯科医療をめざしています。そのために設備やスタッフの体制を整え、自由診療も含めて質の高い歯科医療を提供できるように努めてきました。今後も地域の患者さんから信頼いただけたら、こんなに幸せなことはないですね。
自由診療費用の目安
自由診療とは矯正/74万8000円~
小児矯正1期/38万5000円~、小児矯正2期/30万8000円~
マウスピース型装置を用いた矯正(全顎)/88万円~
審美歯科(インレー)/4万9500円~
審美歯科(クラウン)8万8000円~
インプラント治療/41万8000円~
インプラント治療の際の骨造成/一歯につき5万5000円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。