小金井ファミリークリニック

小金井ファミリークリニック

富永 智一院長
新規開院
頼れるドクター掲載中

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武蔵小金井駅から徒歩5分の場所にある「小金井ファミリークリニック」は2019年4月に開院。患者の一生に寄り添う診療をモットーとするクリニックだ。富永智一院長は家庭医療を専門とするドクター。ただ疾患を治療するのではなく、患者の背景を踏まえた上で、疾患が関わる問題を解決することに焦点をあてた、家庭医療に携わる医師ならではの診療を行う。富永先生に、まだあまり知られていない家庭医療や地域への思いを聞いた。
(取材日2019年3月4日)

病気の治療だけでなく、家族の問題の解消にも注力

―この地域に長くあったクリニックを継いでの開院と聞きました。

はい、もともとこの場所は40年近く診療を続けていた先生がいらっしゃったのですが、クリニックを閉められることになって。その先生から継いでほしいという話をいただいており、実際に地域の方や勤めていた「むさし小金井診療所」に来ている患者さんからも、クリニックがなくなって困ったという話を聞いていたんです。加えて、小金井市は医師会の雰囲気もとても良く、市とも協力しながら一緒に医療を良くしていこうと活動しており、地域に夢があるところ。一方、僕の専門である「家庭医療」は、地域に根差し、赤ちゃんとして生まれた時からご高齢になって亡くなるまで一緒に歩んでいくもの……と、いろいろな条件とタイミングが合って、この場所で開業することを決めました。

―家庭医療とはどのようなものですか?

これは、カナダでの臨床実習中に先生が話されていたものですが、家庭医療に携わる医師は例えるなら「プリースト(司祭)」。「何のこと?」と思えますが、昔の司祭は、長く同じ地域にいて、地域のことをよく知っており、人々の困り事や悩みを聞き、体調の悪い人には調合した薬も渡す、地域の人々を導く存在でした。それと同じように、家庭医療に従事する医師は単に疾患を治療するだけでなく、患者さんの生活そのものに関わっていく存在です。経験を積み、患者さんのことがわかってくると、ちょっとした相談を受けるようになります。内容は、認知症のお母さんのことや親戚のこと、相続のこととさまざまで、その幅はどんどん広がっていくんですね。90歳、100歳近くでも現役で、患者さんに長く慕われている先生がいらっしゃいますが、患者さんがそこへ行くのは「この先生に相談したい」と思うからでしょう。それが家庭医療に携わる医師の原型だと思います。

―家庭医療専門の医師と単科を専門とする医師の違いは何でしょう?

家庭医療では、「疾患」だけではなく「家族全体」を診ます。疾患というのは、高血圧症とか認知症など、一つ一つ名前がつく病気のこと。でも、「認知症のお母さんが夜に徘徊してしまって、度々警察に保護されている。息子夫婦の奥さんは喘息気味で、旦那さんはタバコが止められない。3歳の子どもがいて、その子は予防接種が遅れている」という家族の問題は、疾患名で表すことはできませんよね。その家族を一つのユニットとしてみて、この家族の問題をどう解消するか、というのが家庭医療における考え方です。例えば同じ「膝が痛い」という症状でも、家族の状況や環境が違えば、患者さんの抱える問題は違ってきます。ただ疾患に対処するのではなく、患者さんから何が心配で、実際に何に困っているのかをしっかり聞き出して、問題の所在を把握した上で、対応していくのが家庭医療に携わる医師の仕事なんです。



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