全国のドクター13,991人の想いを取材
クリニック・病院 156,692件の情報を掲載(2025年7月20日現在)

ドクターズ・ファイル会員でできること

予約情報をマイページ上で管理できます!

過去の予約を一覧化

予約内容の確認

予約の変更・キャンセル※

※一部対象外の医療機関もありますので、あらかじめご了承ください

会員登録がお済みでない方は

すでに会員の方は

  1. TOP
  2. 大阪府
  3. 大阪市東成区
  4. 今里駅
  5. 姜内科クリニック
  6. 糖尿病かもと思ったら何科に受診?専門家のもとで適切な治療を

糖尿病かもと思ったら何科に受診?
専門家のもとで適切な治療を

姜内科クリニック

(大阪市東成区/今里駅)

最終更新日:2025/04/15

姜内科クリニック 糖尿病かもと思ったら何科に受診? 専門家のもとで適切な治療を 姜内科クリニック 糖尿病かもと思ったら何科に受診? 専門家のもとで適切な治療を
  • 保険診療

「健康診断で糖尿病の疑いと指摘されたけれど、何科を受診したらいいのかわからない」と感じている人は少なくないようだ。糖尿病は放置すると、将来的に心臓病や、失明、腎不全、足の切断などにつながる恐ろしい病気だ。症状や健康診断で異常が見られた場合は、できるだけ早く糖尿病の専門家がいる医療機関を受診し、血糖値やHbA1cの検査を受ける必要がある。適切な対応が症状の悪化を防ぐことにつながる。大阪市東成区にある「姜(かん)内科クリニック」では、日本糖尿病学会糖尿病専門医の資格を持つ院長・姜信午(かん・しの)先生が、多面的なアプローチで患者一人ひとりにカスタマイズした糖尿病治療に尽力している。今回、糖尿病の特徴や糖尿病専門医を受診する必要性、放置するリスクなどを取材した。

(取材日2024年10月23日)

気になる症状を放置せず早めの受診を。糖尿病専門医が一人ひとりに合った適切な指導・治療を提供

Q糖尿病とはどういった病気なのでしょうか?
A
姜内科クリニック 患者一人ひとりにじっくりと丁寧に説明を実施

▲患者一人ひとりにじっくりと丁寧に説明を実施

膵臓から出るインスリンというホルモンは、血糖を一定の範囲内に保つという役目を担っています。ところが、インスリンが十分に働かないと血液中にブドウ糖があふれてしまいます。それが糖尿病です。インスリンが十分働かない原因については2つあり、1つは「インスリンの分泌低下」。これは膵臓の機能の低下により、十分なインスリンを作れなくなってしまっている状態です。2つ目は「インスリン抵抗性」で、インスリンは十分作られているけれど、効果を発揮できない状態をいいます。運動不足や食べすぎで肥満になるとインスリンが働きにくくなり、血液中の糖が過剰になります。糖尿病ではこの2つの影響によって血糖値が高くなってしまいます。

Q糖尿病だと気づくきっかけにはどういった症状がありますか?
A
姜内科クリニック 自覚症状や検診での指摘があった場合は早期受診を

▲自覚症状や検診での指摘があった場合は早期受診を

高血糖における自覚症状は、尿の回数が増える、喉が乾く、水を多く飲む、などが挙げられます。さらに高血糖になると体に倦怠感、体重減少が出てきます。そこまでの症状が出てくると、皆さん長くは粘らず来院されますね。とはいえ初期の段階では自覚症状がないため、気づかないまま過ごしている人も多く、健診で指摘されてから来院される方も多いです。空腹時血糖値が126mg/dL以上だと糖尿病と診断され、健診では100mg/dLを超えればリスクが高い状態と指摘されます。空腹時の血糖値だけ見ても患者さんの血糖マネジメントという点ではやや不十分ですので、当院では受診の1時間前に食事をした後に採血をする食後血糖値も調べます。

Q「糖尿病かも?」と思ったら何科を受診するのがいいのでしょう。
A
姜内科クリニック 患者の状況や背景に寄り添った治療を提案している同院

▲患者の状況や背景に寄り添った治療を提案している同院

糖尿病専門医がいる医療機関を受診していただきたいです。糖尿病専門医はさまざまな症例を経験しています。治療薬選び、栄養指導、運動指導、チーム医療の重要性についてもトレーニングの中で経験を積んでいます。例えば身長や体重、HbA1cの値が同じでも、体を動かす仕事をしている方は運動ができていますし、飲食業の方はやむを得ず口に食べ物を入れないといけないということもあります。その方の生活に合わない指導や薬を選んでしまうと治療中断につながってしまいます。生活背景も聞き取り、多面的なアプローチでそれぞれの患者さんにカスタマイズしながら治療方針を組んでいく。この点が糖尿病内科と内科の違いかと思います。

Q早期の受診をしたほうがいい理由を教えてください。
A
姜内科クリニック 早期受診の重要さについて詳しく話す姜院長

▲早期受診の重要さについて詳しく話す姜院長

糖尿病の怖い点は合併症です。血糖値が何年も高い状態が続くと、血管が損傷し、心臓病や腎不全、失明に至る糖尿病網膜症、重症化すれば足の切断を余儀なくされる糖尿病神経障害を発症する恐れがあります。また著しく血糖値が高い場合、それだけで昏睡を起こすことも。長年放置した後、倦怠感やむくみで来院、その時にはすでに腎不全を発症し、透析が必要となる方も数は少ないもののいらっしゃいます。そのため、早めに治療を開始して血糖値をコントロールする必要があります。先ほど挙げた頻尿や多尿、喉が渇くといった代表的な自覚症状に当てはまり、「あれ? 糖尿病かな?」と思った時点で、一度検査を受けてみることをお勧めします。

Qこちらでは過去に治療を断念した方も受け入れていますね。
A
姜内科クリニック 何よりも患者の意思を尊重し、共に歩んでいく

▲何よりも患者の意思を尊重し、共に歩んでいく

糖尿病は完治が難しい病気であり、しかも早期のうちは自覚症状が出にくい病気です。症状の悪化を防ぐには治療の継続が必須ですが、治療を断念される方が多いのが現状です。ですが、断念したものの、もう一度受診しようと思われた患者さんには、「糖尿病は放置していたら危ない」「怖い」という気持ちがあったからだと思うのです。当院は、来院された患者さんのそのようなお気持ちを尊重するようにしています。当院ではセカンドオピニオンはお受けしていません。一疾患一医療機関のスタンスですので、現在通院されている先生と話し合っていただくように説明します。それでも当院を希望される場合は当院に転院していただくことをお願いしています。

ドクターからのメッセージ

姜 信午院長

「もしかしたら糖尿病かも?」と感じたら、怖がらず受診していただきたいと思います。当院では、まずはお話を伺った上で方針を決めていきますので、頭ごなしにインスリン療法を進めたり、無理にお薬を飲んでもらったりするようなことはありません。糖尿病はありふれた病気になっていますが、放置すると生命に関わる合併症を引き起こします。健診を受けて、もし精密検査や再検査が必要というような指摘を受けたら、放置しないでください。また過去に治療を中断してしまった方に対しては、「放置しても大丈夫かな?」と不安や疑問に思ったタイミングが治療のチャンスなので、ぜひご相談していただけたらと思います。

Access