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姜 信午 院長の独自取材記事

姜内科クリニック

(大阪市東成区/今里駅)

最終更新日:2020/10/01

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大阪メトロ千日前線・今里駅から徒歩約3分、今里交差点から北西におよそ100メートル進んだ右手に「姜(かん)内科クリニック」はある。2018年10月に開院したクリニックで、特に糖尿病、甲状腺疾患の専門的な診療を提供している。院長の姜信午(かん・しの)先生は、糖尿病や甲状腺疾患の専門家として、正確な検査・診断・治療の実践をめざす。スタッフの対応や待ち時間の短さ等、患者の安心感や満足感、受診のしやすさも大事にしている。姜院長に、専門診療を提供するクリニックとしてのポリシーや、地域医療に対する思いなどを語ってもらった。
(取材日2019年5月23日)

深刻な病気の根本的な原因に注目

どのような患者さんが来られますか?

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現在、甲状腺疾患の患者さんが6割、糖尿病の患者さんが3割、一般内科的な疾患の患者さんが1割という割合です。当院は甲状腺疾患と糖尿病に特化しており、あえて一般内科という看板を挙げていないことと予約の方を優先としているためか、風邪をひいたなどの理由で受診される患者さんの割合は少ないです。ただ、糖尿病や甲状腺疾患が専門である以前に内科の医師ですし、甲状腺専門病院よりも救急病院への勤務歴のほうが長いので、風邪や体調不良で来院された患者さんにもしっかりと対応することを心がけています。

医師をめざすようになったきっかけを教えてください。

中学生になって将来のことを意識するようになった頃は、人のためになる仕事をしたいと思っていました。そしてちょうどその頃、新聞で飢えと病に苦しむアフリカ難民の写真を見て、病気から人を守れる仕事がいいなと考えるようになったのが、きっかけです。

糖尿病を専門にしようと思われたのはなぜですか?

国内で最も問題となっている病気は何か、社会のために役に立てる診療科はどこかを考えて、死亡や要介護状態の原因になっている脳梗塞や心不全に注目しました。そこからさらに、脳梗塞や心不全の大本の原因を探っていくと、糖尿病をはじめとする生活習慣病に行きあたり、糖尿病を専門的に学びたいと思うようになりました。

医大卒業後は病院で経験を積んでこられました。

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実は、勤務医時代には上司に糖尿病を専門的に診るために心臓のことも学びたいと言うと、心臓カテーテルを修練する機会も与えてもらえました。本当に周りの先生方に恵まれていたんだなと思います。また、心筋梗塞で救急搬送されてきた患者さんを診ることもあり、人間の生命を救うことの大切さを実感できる貴重な経験でした。その一方で、心臓カテーテルをしながら血管の状態を診ていると、心筋梗塞のリスクの一つになっている糖尿病の治療の大切さを実感することもよくありました。また、甲状腺疾患に興味を持つようになったのも、勤務医時代の上司に甲状腺を専門的に診ている先生が多かったことも大きかったです。循環器疾患の修練の時も糖尿病内分泌の修練の時も、上司の先生方にとても恵まれました。

専門性はもちろん、患者の安心・満足も重視する

現在の場所で開業されたのはなぜですか?

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僕はもともとこの周辺エリアに通学をしていたのですが、中学2年生の時に転校しました。友達とのあいさつもそこそこに転校したので、それ以来、いつかこのエリアに戻りたいと考えており、開業地を探している時に現在の場所が空いていることを見つけたのです。天井の高さを生かして、明るく開放感がある造りにしました。リラックスできる雰囲気が、患者さんの安心につながればいいなという思いもありました。また、壁面には父が描いた絵を飾っています。父は時々クリニックを受診しますが、絵を見る度に、父に恥じない医療を行おうという気持ちを新たにしています(笑)。

患者さんと接する際に大事にしていることを教えてください。

初診の患者さんには「初めまして」と、あいさつと自己紹介をするようにしています。その上で、患者さんのほうをきちんと向いて、話を聞かせていただきます。電子カルテに入力するのはその後です。勤務医時代は診療時間が限られて、十分にお話が聞けないことがよくありました。しかし、医療は「人と人」ですから、自分のクリニックではきちんと話を聞くことを大事にしようと決めていました。この3月に卒業しましたが、勤務医時代から経営大学院に通い、どうしたらお客さんの満足が高まるのか。そのためにどんなことを実践しなければいけないのかを学びました。ずっと医学一辺倒できたので、医師以外の領域から世の中を見る社会勉強が必要と考えて通い始めたのです。診療の専門性ももちろんですが、患者さんに安心、満足していただくことをとても大切にしたいと思っているんです。

糖尿病について診療ポリシーを聞かせてください。

迅速検査を導入して、その日のうちに検査結果がわかるようにしています。診療のうち食事、運動という生活習慣の改善はとても大事ですが、特に2型糖尿病は生活習慣のみならず遺伝的な要素も関係します。頭ごなしに生活指導をしても、効果は期待できるはずがないと考えています。例えば「米粒一粒さえ食べる」を美徳として育ったご高齢の方に、ダイエット目的で食事を残すことは無理があります。こうした背景も含めて、その方の糖尿病を理解するためにしっかりと話し合うようにしています。薬についても、患者さんごとの状況を踏まえて、より適したものを選び、きちんと説明した上で処方します。必要な場合には、家庭用の血糖測定器や血糖値の変動を記録する機器なども使用します。

糖尿病は合併症が心配な病気ですね。

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患者さんの中には、薬に抵抗がある方もおられて、まずは生活改善を希望されることもあります。こうした場合、ご希望に沿って生活改善に取り組んでいただきます。しかし、良い結果が期待できないなら合併症を防ぐために投薬が必要となり、患者さんの状態を慎重に判断しながら、薬を使っていただけるようにお話しします。また、合併症のリスクがあるので、さまざまな症状を1人の内科医師がすべてマネジメントすることはできません。脳梗塞は脳神経内科、狭心症や心筋梗塞は循環器内科、目の疾患は眼科など、他の専門的な医師の協力があって初めて、患者さんを守ることができると考えています。それだけに、地域の他の診療科の先生方との連携を大事にしています。

新しい情報をつかんで診療を進化させていく

甲状腺疾患を診てもらえるクリニックはあまりないように感じます。

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甲状腺疾患で医療機関に通うのは、患者さんの身体的、金銭的な負担となることがあります。僕の祖母も遠い病院まで通っていましたし、勤務医時代にも通えないという高齢の患者さんもおられました。それだけに、甲状腺を専門的に診る医師が地域で診療することは、社会のためになると考えています。即日で検査結果がわかる機器を導入しているのも、受診された患者さんに「今日は採血だけで結果は1週間後」というのではなく、多少待ち時間はあっても当日中に結果を出すことが求められていると思うからです。また、バセドウ病の薬を使った治療では、副作用をチェックするために2週間ごとの検査が必要なので、この検査にも即日対応しています。さらに、新しい研究データが次々出てくるので、昨日の常識が今日は通用しないこともあり、情報を取り入れて治療をアップデートすることも疎かにできません。

休日はどのように過ごされますか?

家族でお茶や食事に出かけたりするのが楽しみですね。医療機器のメンテナンスは休日しかできないので、家族総出で掃除と機器のメンテナンスをしている日もあります。子どもたちにも頑張って床磨きをしてもらって、その後はごほうびに食事に行きます(笑)。

将来的な目標を教えてください。

患者さん、クリニック、地域の「三方よし」を大事にしています。せっかく現在の地域で開業できたので、地域と一緒に発展していけるようなクリニックをめざしたいですね。例えば、糖尿病にとって食事は重要なテーマなので、近隣の飲食店と一緒になって、地域の経済発展、健康増進に貢献できればと思っています。

読者にメッセージをお願いします。

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甲状腺疾患、糖尿病を専門的に見るクリニックとして、正しい検査・診断・治療という医療のコアともいえる部分を大事にしています。また、医師やスタッフの対応、待ち時間の短さといった、患者さんの満足感や安心感、受診のしやすさも、大切にしています。難解といわれる甲状腺の疾患などについても、できるだけわかりやすく丁寧に説明するよう心がけていますので、病気かもしれないと心配されているなら、安心してご相談ください。

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