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オーラルフレイルを早期発見
個々に合わせた食形態まで

いいじま歯科

(船橋市/船橋競馬場駅)

最終更新日:2020/09/25

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  • 保険診療

高齢化において、誰もが避けられないものの一つが「機能の衰え」だ。これをフレイルといい、大きく3つに分けられる。口腔機能が衰える「オーラルフレイル」、筋肉量などが低下する「身体的フレイル」、人との関りがなくなり孤独に陥る「社会的フレイル」。中でもオーラルフレイルは、3つのうちまず最初に表れる症状だ。「いいじま歯科」の飯島美智子院長は、オーラルフレイルの早期発見に力を入れ、機能改善に向けたトレーニングや食形態指導を行っている。「若いうちからの運動習慣が、健康で明るい老後につながります」と話す飯島院長に、フレイルがもたらすリスクについて、また訪問診療についても話を聞いた。 (取材日2020年4月2日)

オーラルフレイルを早期発見。食形態指導や訪問診療にも力を入れる

Qオーラルフレイルとはどのような症状でしょうか。
A
1

▲口腔内だけでなく、全身の健康を考える院長

「オーラルフレイル」とは口腔機能の低下を指す言葉です。「オーラル」は口、「フレイル」には虚弱という意味があります。食事の食べこぼしや硬いものが食べられない、むせてしまうといった症状が表れます。誰でも年齢を重ねると体の筋肉が落ちてきますよね。口も例外ではありません。人は自立できている段階から徐々に衰えていき、要介護の段階を経て最期の時を迎えます。この「自立」と「要介護」の間がフレイルという状態です。合わない入れ歯・歯周病・脳血管疾患の一時的な後遺症など、明確な原因があって口腔機能が低下している場合もありますが「オーラルフレイル」は加齢による衰えを指しています。

Qオーラルフレイルの診療について教えてください。
A
2

▲簡単な検査やトレーニング指導も行う

患者さんが歯の治療でいらした際、ふとした行動から私が患者さんのフレイルに気づくケースが多いです。検査として、お口の場合は特殊なガムを使って機能を調べたり、舌圧測定をして、ベロの力を測ったり、患者さんとの会話でチェックします。身体的フレイル予防の運動指導もすることがありますが、お口も簡単なトレーニングをご指導させていただいてます。初期のうちにフレイルに気づき、患者さんにも自覚してもらうことが大切です。早い段階で適切に介入することで、患者さんは元の「自立した状態」に近づきます。進行して「要介護」に近い状態になればなるほど、以前の自立した状態に戻すことは難しくなるんです。

Qフレイルが進行すると、どのようなリスクがあるのでしょうか?
A
3

▲理解しやすいよう、視覚化した説明を心がける

フレイルには大きく分けて3つあります。オーラルフレイル・身体的フレイル・社会的フレイルです。身体的フレイルの一つで、加齢によって筋肉量が落ちてしまった状態を「サルコペニア」といいます。全身の筋肉が落ちると運動をしなくなり、食欲が湧きません。食欲がなくなると栄養が取り込めず悪循環ですよね。全身の筋肉量や機能の低下と同じことが、口の中でも起こっています。実は3つのフレイルのうち、オーラルフレイルがまず最初に表れると言われているんですよ。老化症状ですので完全に止めることは難しいかもしれませんが、早期発見して進行スピードを穏やかにすることが、長く健康を保つことにつながります。

Q人の「食べる」機能について教えてください。
A
4

▲内視鏡を使用し、喉の状態を確認することも可能

人は食べる時に、歯で粉砕したものを頬や舌ですくい上げて何度も歯の上にのせて食べています。皆さんも食事の際に意識してみてください。頬も舌もなければ、噛んだ食べ物はそのまま下に落ちてしまいますよね。食事は歯だけではできません。頬・舌・唾液・顎・唇の機能がしっかりしていることで、きちんと咀嚼して食べられるんです。当院では食形態指導を取り入れています。患者さんの飲み込む機能や喉の状態を確認し、どうすれば安全に食べられるかを考えます。内視鏡で喉の状態を確認することもあるんですよ。摂食嚥下機能障害については船橋市の歯科医師会が早くから力を入れており、私自身も以前から取り組んでいた分野です。

Q訪問歯科診療にも力を入れているんですね。
A
5

▲訪問診療では、口腔ケアに加え食事指導を行う場合もある

訪問診療時は歯科衛生士とともに伺い、口腔ケアと食事指導も行います。私は船橋市立リハビリテーション病院で10年間歯科室を担当していたのですが、脳血管疾患や事故の後遺症、または高齢による廃用萎縮で嚥下機能に問題のある患者さんが大半でした。当院で訪問診療を受けている患者さんも同じく、普通の食事では難しい方が多いです。食形態は変わってしまいますが、安全重視の適正な患者さんの機能に合った食事を提案しています。合わせて重要なのが食事の際の姿勢や食器です。食事の際の正しい座り方や喉の位置、患者さんの飲み込む能力に合った食具を提案します。車いすをお使いの方は、その座り方も影響するんですよ。

ドクターからのメッセージ

飯島 美智子院長

フレイルを予防するカギは「筋肉」です。若いうちから運動習慣をつけましょう。それが健康で明るい老後につながります。私は歯科医師なので「オーラルフレイル」を診る立場ですが、3つのフレイルは完全に切り離せるものではなく重なっています。また当院の2階にはアイランドキッチンを設置しており、管理栄養士を講師に招き勉強会を開いています。ケアマネジャー・ヘルパー・施設の調理師や栄養士が参加して、介護食などについて学んで実習できる場になっています。口腔ケアなど皆さんにとって身近なテーマも取り上げていく予定です。この取り組みが、患者さんとそのご家族の健康管理のきっかけになればうれしく思います。

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供を行っております。
カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)については、効果・効能に関して個人差があるため、 カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)を用いた治療を行う場合は、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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