アトピー性皮膚炎やニキビなど
一般皮膚科をメインに幅広く対応
スカイル皮膚科
(名古屋市中区/栄駅)
最終更新日:2023/10/13


- 保険診療
名古屋・栄の中心部に建つビル11階にある「スカイル皮膚科」は、まちなかにおいて数少ない一般皮膚疾患をメインとする皮膚科クリニックだ。オフィスビルやファッションビルが建ち並ぶ界隈では美容皮膚科も多いが、「まず病気を治したい、生活に支障がある、と困っている方々に向き合いたいです」と山本祐理子院長。地域柄、患者は若い世代が目立つが、子どもや高齢者も通う。長期にわたる治療が必要なアトピー性皮膚炎やニキビといった訴えが目立つという同院での治療について詳しく聞いた。
(取材日2023年9月4日)
目次
適切な検査と診断を受けて正しい薬の塗り方を実践するためにも早めの受診を
- Q貴院ではどんな主訴の患者が多いですか?
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A
▲一般皮膚疾患をメインとしている
当院では場所柄、近隣にお勤めの若い方の受診が多く、目立つのは、アトピー性皮膚炎やニキビなどのお悩みです。お店での立ち仕事をされているからか、水虫やうおのめ、たこなど、男女ともに足にトラブルを持つ方も少なくありません。他には、イボ、単純ヘルペス、乾癬、多汗症、季節によって、あせも、虫刺され、花粉症などの方もおられます。
- Qアトピー性皮膚炎について教えてください。
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A
▲アトピー性皮膚炎には注射薬も対応
患者さんは子どもも大人もいらっしゃいます。アトピー性皮膚炎はかゆみを伴った湿疹が繰り返し慢性的に発症し、かきむしると悪化しやすいため、まずは炎症を落ち着かせて保湿することが大切になります。当院では抗アレルギー剤内服に加え、経過を見ながらステロイド外用薬や保湿剤外用などを処方し、かきむしりの軽減を図り、季節や症状によって弱めの薬に替えたりしていきます。比較的新しい治療法である注射薬にも対応しています。
- Qマスクを外す時期になるとニキビも気になります。
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A
▲ニキビ治療は長期の治療が必要
ニキビは、毛穴の中に皮脂がたまり、細菌が繁殖し、赤くなったりうみがたまったりする、尋常性ざ瘡という慢性炎症性疾患です。治療には数ヵ月から2年ほどかかりますので、最初にそのことをお話しします。炎症が進んで状態が悪化したり自分でつぶしたりするとニキビ痕を残すことがあるため、早めの治療が大切です。当院では、十味敗毒湯、荊芥連翹湯などの漢方薬、ビタミン剤、抗菌剤の内服に加え、複数の外用剤を処方します。外用剤は、肌質や治療経過、また急性期か維持期かによってその方に合わせたものを選択し、少量から始めます。塗り方は看護師からも丁寧に説明します。症状によっては、針を使用する面皰(めんぽう)圧出を行います。
- Q子どもはどのような疾患が多いですか?
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A
▲しっかりスキンケアを行い、保湿することが大切
一般的には、アトピー性皮膚炎の他に、皮膚感染症の一種である、いわゆ水イボや、細菌皮膚感染症であるとびひがよく知られていますが、当院で多いのは、水イボとは違う、疣贅(ゆうぜい)という、大人にもできるイボです。ウイルスが皮膚に感染することで起こります。この治療は、内服薬もありますが、液体窒素による凍結凝固療法が一般的です。通常1〜2週間に1度の間隔で治療を行います。親御さんにお伝えしたいのは、お子さんといえどもスキンケアが大事ということ。日々お風呂上りなどにしっかり保湿し、かゆがっていたら、かきむしって悪化してしまう前に早めに受診していただきたいですね。
- Q皮膚を守るという観点で家ではどのようにケアすればいいですか?
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A
▲気軽に相談してほしいと話す
肌を守るにはまず保湿が大事。特にニキビの方は脂っぽくなりやすいので洗顔しすぎてしまうことがあるのですが、必要以上に刺激を与えないように注意していただきたいですね。体も同様に、できるだけ摩擦を控えて優しく洗いましょう。敏感肌の方のためのせっけんやニキビに悩む方のための石けんもあるので取り入れることもいいですね。肌着は綿100%が望ましく、洗濯も合成洗剤より、洗濯石けんがお勧めです。また、ストレスもお肌の状態に影響しますので、日頃からためないように心がけましょう。