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生後2ヵ月のワクチンデビュー
予防接種の重要性と気になる副反応

あんずこどもクリニック

(宝塚市/宝塚南口駅)

最終更新日:2024/11/25

あんずこどもクリニック 生後2ヵ月のワクチンデビュー 予防接種の重要性と気になる副反応 あんずこどもクリニック 生後2ヵ月のワクチンデビュー 予防接種の重要性と気になる副反応
  • 保険診療

生後2ヵ月からスタートする乳幼児期の予防接種。感染症予防に大切なことは理解していても、「ワクチンの種類が多くて、どうスケジュールを立てたらいいのかわからない」「何本も同時に注射を打って副反応は大丈夫?」と、不安に感じる人も多いに違いない。そこで今回は、宝塚市にある「あんずこどもクリニック」の近藤杏子院長にインタビュー。「予防がめざせる病気から子どもたちを守るためにもワクチン接種は重要です」と話す近藤院長。ワクチンデビューのパパママに向けて、予防接種の意義やスケジュールの立て方、接種時の注意事項やワクチン接種の流れ、同院での取り組みなどをじっくり聞いた。

(取材日2024年10月26日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

Q予防接種の予約の取り方を教えてください。
A

初めてのお子さんの場合、小児科を受診するのが初めてという方も多いと思います。当院では初めてのお子さんでも、またかかりつけではなくても予防接種が可能です。予約はインターネットから受けつけています。お子さんの月齢から推奨のワクチンが表示されるので、あまりワクチンに詳しくない場合でも予約が取りやすいようつくっています。また同時接種の場合は、まずワクチンを1種類選択後、予約日時を選択すると同時接種可能なワクチンが複数表示されます。電話予約は行っておらず、お問い合わせがあった場合に、月齢や接種履歴をお伺いして、推奨のワクチンを説明した上で、ご家族がネットから予約をしていただくかたちを取っています。

Qワクチンスケジュールの立て方について伺います。
A

現在、日本の子どもたちには、14種類の定期接種と、おたふくかぜなどの任意接種のワクチンがありますが、重要性としては定期接種と変わらないと思いますので、積極的にお声がけしてお勧めしています。またワクチンは、病気ごとに定められた接種期間があります。例えば、ロタウイルスのワクチンは生後14週6日までに行うことが推奨されており、初回接種推奨期間を過ぎた後の接種は、腸重積発症のリスクがぐっと高くなる恐れがありますので、適切な期間内に接種することが大切です。当院では、推奨している接種スケジュールをウェブ上で公開しているほか、クリニック内でも配布しているので、ぜひ参考にしていただけたらと思います。

Q同時接種すると副反応が強くなったりしないのでしょうか。
A

同時接種で、それぞれのワクチンの作用が干渉されることはありません。また、それぞれの副反応の頻度が上がったり、副反応が増幅したりすることもありません。ワクチンを1種類ずつ接種していては、免疫の獲得が望めるまでに時間がかかります。必要な免疫をできるだけ早くつけるためにも、同時接種は意義がありますし、保護者の通院回数も減らせます。ただ、同時接種で増幅することはなくても、副反応のリスクはゼロではありません。代表的な副反応としては発熱が挙げられますが、もし熱が出ても機嫌も良く、ミルクを飲めて元気でしたら、ほとんどの場合は1日ぐらいで熱が下がるので、まずは家で様子を見て、心配でしたら医師にご相談ください。

検診・治療START!ステップで紹介します

1母子手帳、予診票、保険証、医療証を提出する
あんずこどもクリニック 母子手帳、予診票、保険証、医療証を提出する

母子手帳、保険証、医療証、予診票を受付に提出する。公費で受けることができる定期接種のワクチンは、出生届を提出した際に市役所から配布される冊子「予防接種のしおり」の中に予診票が入っているので、あらかじめ記入しておく。なお、任意接種のワクチンの予診票については、クリニックから配布される予診票に記入する。また急な体調の変化に対応しやすいよう、初めてのワクチンの場合は可能であれば日中が良いだろう。

2接種前の診察を受ける
あんずこどもクリニック 接種前の診察を受ける

接種前に医師による診察を受ける。ワクチンデビューとなる生後2ヵ月の場合は、風邪など体調を崩していることは少ないため、ワクチン接種に必要な診察だけではなく、体重がきちんと増えているか、心音に異常がないか、乳児湿疹など肌の状態も含めて健診的なチェックを行う。

3飲むワクチンを接種する
あんずこどもクリニック 飲むワクチンを接種する

経口による接種を行うロタウイルスワクチンの場合は、保護者の太ももの上に子どもを寝転がせて、保護者が足を両手で支える、頭を看護師が支えた後、医師がスポイトでワクチンを複数回に分けて口に入れる。赤ちゃんがおなかいっぱいの場合は上手にワクチンが飲めないことがあるため、接種前30分ほどは授乳を控えよう。また、接種後すぐの授乳は、吐き戻しをする可能性があるため、30分は授乳を控えたい。

4注射ワクチンを接種する
あんずこどもクリニック 注射ワクチンを接種する

保護者は椅子に座り、赤ちゃんを深くもたれかからせて頭を支える。腕は看護師が持ち医師が接種する。同時接種の場合は、約2.5cm以上離れた場所に1本ずつ接種する必要があるため、接種本数によっては左右の腕や足に接種することがある。また同院では、注射後に貼る保護テープにスタッフが絵を描くなど、子どもに喜んでもらえる取り組みをしている。さらに1歳からはワクチンを頑張った後にシールを配布している。

5接種箇所を看護師が確認
あんずこどもクリニック 接種箇所を看護師が確認

看護師が接種15分後に確認。問題がなければ保護テープを外して帰宅する。接種当日は、普段どおりの生活でOKだが、スイミングや体操教室といった激しい運動は避けること。発熱など気になる症状があれば、クリニックに相談しよう。

ドクターからのメッセージ

近藤 杏子院長

医療の現場で働いていると少し前の子どもの病気とワクチンを打つようになってからの子どもの病気の変化を実感しています。合併症による重篤な後遺症や、時には命を失う恐れのある感染症に対し、その感染リスクを最小限に抑える目的でつくられたのがワクチンです。初めてお子さんを持つ方の中には、ワクチンに対しての抵抗感がある方もいらっしゃるかもしれませんが、予防がめざせる病気から子どもたちを守るためにも重要だと考えます。まずはワクチンの重要性や、複雑なスケジュール管理についてもサポートいたしますので、ご相談ください。また、ホームページに「ワクチンデビューの方へ」というページがありますので、そちらもご参照ください。

近藤 杏子院長 あんずこどもクリニック
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