全国のドクター9,183人の想いを取材
クリニック・病院 161,378件の情報を掲載(2020年6月07日現在)

  1. TOP
  2. 兵庫県
  3. 宝塚市
  4. 宝塚南口駅
  5. あんずこどもクリニック
  6. 近藤 杏子 院長

近藤 杏子 院長の独自取材記事

あんずこどもクリニック

(宝塚市/宝塚南口駅)

最終更新日:2019/08/28

189555 %e3%81%82%e3%82%93%e3%81%9a%e3%81%93%e3%81%a9%e3%82%82%e3%82%af%e3%83%aa%e3%83%8b%e3%83%83%e3%82%af

阪急今津線の宝塚南口駅より徒歩約2分、宝塚メディカルスクウェアビル3階にある「あんずこどもクリニック」。2019年5月に開業1周年を迎える。院内は木のぬくもりが感じられる内装になっており、子どもや保護者の緊張を解くような空間が広がる。近藤杏子(あんず)院長は、「純真無垢な赤ちゃんの目を見ると、何としても守ってあげたいという気持ちになります」と話す。近藤院長の夫である事務長とスタッフによる患者のサポート体制構築にも気を配る。近藤院長に日々の診療の様子や患者とその家族への思いなど、女性医師ならではの視点が印象的な話を聞くことができた。
(取材日2019年4月23日)

カフェや本屋の雰囲気をイメージしたクリニック

木をふんだんに使った内装で、とても気持ち良いクリニックですね。

1

ありがとうございます。木は人を穏やかな気持ちにしてくれるので、積極的に使っています。子育てに忙しい保護者の方が来院してほっとできる空間にしたいと思い、カフェや本屋さんの雰囲気をイメージしてつくりました。また、子どもさんには吟味した絵本や木のおもちゃに触れてほしいと思い、キッズスペースにたくさん用意しています。子どもたちの創造力を育むためにどのような空間づくりをするのか、設計担当者と何度も打ち合わせをしました。夫の友達がガラス工芸作家で、沖縄で琉球ガラスを使った作品づくりをしていますので、インテリアに取り入れ、色目のきれいな照明ができました。クリニックらしくないかもしれませんが、診療の前後もリラックスした気分で過ごしていただけたらと思っています。  

開業された経緯を聞かせてください。

近畿大学医学部を卒業し、同大学の附属病院で2年間初期研修を受けましたが、医局に残らず自由な働き方を求め、国立病院機構香川小児病院で3年間後期研修を受けました。小児科の医師だった父の影響もあり、クリニックの開業という展望は頭の中にはありました。その後、宝塚市立病院小児科に勤務し、4年間勤めた頃に、同病院の先生から「堺でクリニックを開業するので、開業に必要なノウハウを勉強したらどうか。応援したい」というありがたい申し入れを受け、「医療法人社団ワッフル ぐんぐんキッズクリニック」に移り3年間勤務することになりました。クリニックでの初めての診療経験を通し、実際的な技術を習得させていただき、縁あってこの地に開業する運びとなりました。

開業1周年を迎えられ、どのようなお気持ちですか?

2

以前、宝塚で勤務医をしていましたのでなじみのある場所ですが、穏やかでのんびりした雰囲気が好きです。暮らしやすい街ですね。震災後は街も様変わりし、ここ数年で高層マンションも増え、若い世代のファミリーも多く活気ある街になりました。当院へは車か徒歩、自転車で来られる方が多いです。病院勤務時代は重病の患者さんも多く診ていて、とても大切な役割を感じましたが、一人ひとりの患者さんと長期的に関わり、何でも相談できる医師になりたいと思っていましたので、その思いが実現しつつあることに、これまでとは違ったやりがいを感じています。赤ちゃんの笑顔を見ていたら自然と笑顔になれますね。まっすぐ自分に向かってきてくれる純粋さが尊く思え、守ってあげたいという気持ちが湧き起こってきます。

育児中の不安な気持ちに寄り添う医師をめざす

診療ポリシーについて聞かせてください。

3

子どもの成長とともにクリニックの歴史を刻んでいきたい、子育てをしているご家族の気持ちに寄り添った診療をしていきたいと思っています。心がけているのは、まず丁寧に説明をすること。また、閉ざされた環境で育児をしている方が不安な気持ちを抱えておられたら、限られた時間であってもお気持ちをお聞きし、寄り添える存在でありたいですね。さらに、家でのセルフケアについて情報をお伝えし、自信をもって子育てをしていただけるようサポートしています。例えば、急な発熱時の対処、どのような状況であれば家でケアできるのか、緊急受診の場合はどのように行動したらいいのか、という具体的なアドバイスをしています。子どもの機嫌、哺乳量などを客観的に見て、雰囲気を観察する余裕が必要です。多くの感染症は自然に改善していくものですし、咳や鼻水は続いても、子どもが元気で食欲もあってある程度眠れていれば大丈夫だと考えます。

小児科・アレルギー科を標榜されていますが、どのような診療をされていますか?

感染症をはじめ、子どものさまざまな症状に対応しています。アレルギーについては患者さんが増えているので、今までの臨床経験などを生かし診療しています。食物アレルギーの場合は、日常生活の注意点、保育園・幼稚園での食事についてのアドバイスもします。赤ちゃんにぶつぶつが出て、何かのアレルギーではないかと心配されて来院される方が多いですが、肌をきれいに保ち、保湿をしっかりしてくださいとお話しします。そして、安易に「アトピー性皮膚炎です」「喘息です」と診断をつけてはいけないと思っています。お母さんはそれでショックを受けられる場合もあります。「治療をしながら、様子を見ていきましょう」というふうに、患者さんの目線に立った言い方をするように気をつけています。

耳や目の症状なども診られていますか?

4

「耳鼻科や眼科に行ってください」というのではなく、子どもさんのことはすべて診たいと思っています。薬を処方するだけでなく、お母さんにその症状はどういったものなのかを説明し、アドバイスをするのが小児科の医師の役目だと思います。子どものことをすべて治療できる訳ではなく、専門の診療科でしかできないこともあるので、治療の道筋をお示しできれば良いかなと思います。この症状は耳鼻科へ、整形外科へというふうに。他医療機関への紹介もしています。

地域の子どもたちを元気にする催しを企画

クリニックの運営、診療のサポートはどのような体制を組まれていますか?

5

クリニックは医師だけが輝いていれば良いのではなくて、スタッフ一人ひとりが自らの役割を認識し、患者さんに「またお話がしたいな」と思っていただけるように接してほしいと思っています。意見交換もよく行っています。1ヵ月に1度、スタッフが集まって食事会をするのがとても楽しみなんです。夫は専業主夫で、彼が家事や育児をしてくれていました。開業してからは事務全般を夫に任せています。夫は子どもが大好きで人とのコミュニケーションも得意なので、とても助かっています。来院される親子の心身をサポートしたいという気持ちは夫婦共通の思いです。振り返れば、小児科の医師である父の後ろ姿を見て育ったこと、前職で開業のための実務的なサポートを受けたこと、夫の公私にわたる支えがあったことなどのおかげで今の自分があるとを実感し、感謝しています。

クリニックの今後の展望について考えられていることはありますか?

大きな目標を立てるというよりは、日々の積み重ねの先にゴールがある、ということのほうが自分らしいと思っています。クリニックが患者さんをはじめ地域の方々からも、スタッフからも愛される存在であってほしい。それで、クリニックの1周年の感謝の気持ちを込めて、5月と6月に親子で楽しんでいただけるようなイベントを開催します。これからも患者さんだけでなく、この地域に住むお子さんたちが元気に育つのをイベントなどで応援していきたいと考えています。親子で楽しい時間を過ごしてもらい、ほかの家族とのコミュニティーも広がればと思っています。

読者にメッセージをお願いします。

6

信頼できる医師・医療機関を見つけることは大切なことです。ご近所だからというのではなく、心の拠りどころとなるようなかかりつけ医を見つけてほしいと思います。そして子どもが一番頼りにしているのが、一緒にいる時間が一番長い保護者であることを忘れないでほしいです。私も家族との時間を大切にしたくて、できる限り家族と食卓を囲むようにしています。お子さんと過ごす中で気になることがあれば、些細なことでもぜひご相談いただければと思います。

Access