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山田 晃弘 院長の独自取材記事

横浜内科おなかクリニック

(横浜市青葉区/たまプラーザ駅)

最終更新日:2024/06/20

山田晃弘院長 横浜内科おなかクリニック main

一般診療から専門的な検査・治療まで対応する「横浜内科おなかクリニック」。2018年に同院を開業した山田晃弘院長は、内視鏡検査のエキスパート。「精度にこだわった検査」と「検査時の苦痛の軽減」をめざし、これまでの経験や先進のシステム、熟練のスタッフ陣といった特徴を生かし、数多くの検査を実施。加えて、風邪や腹痛、生活習慣病なども相談できる地域のかかりつけクリニックだ。「内視鏡検査に抵抗がある人は、まずは相談だけでも」と穏やかに話す山田院長に、内視鏡検査へのこだわりや診療に対する思いなどを聞いた。

(取材日2024年5月21日)

一般診療から専門性を要する治療まで幅広く対応

まず、開業までの経緯を教えてください。

山田晃弘院長 横浜内科おなかクリニック1

これまで内視鏡検査を専門として、虎の門病院を中心に経験を積んできました。食道・胃・大腸など消化管のがんについては早期の診断から治療まで一通り携わってきたので、そのような医療を地域のクリニックでも提供したいと思ったのが開業のきっかけです。基本的には大規模病院にすぐにかかるのは難しいですから、同レベルの内視鏡検査を、身近なかかりつけ医で受けられるようにすることが当院の使命だと思っています。たまプラーザを選んだのは、一つには自分が住んでいる地域であり、そこで貢献したいと思ったこと。さらに、患者さんを虎の門病院に紹介することもあるので、通えそうな場所ということも考えました。虎の門病院の本院は少し遠いのですが、当院からほど近い梶ケ谷に分院があるので連携は取りやすいかなと思います。

他院との連携も大切にしているそうですね。

開院時から連携している虎の門病院に加え、昭和大学藤が丘病院、帝京大学医学部附属溝口病院、がん研有明病院とも連携を取り、必要に応じて患者さんを紹介しています。連携先が増えたことで、それぞれの病院の専門分野に応じて、より患者さんの疾患に適した医療機関を紹介できるようになりました。連携先の病院の医師には当院でも診療してもらっていますので、患者さんにとっては、当院での診察を受けた医師に紹介先の病院でも引き続き担当してもらえるメリットもあります。連携先の医師に来てもらい医師の人数が増えたおかげでほぼ二診体制で診療できるようになり、待ち時間の削減にもつながっていると思います。

患者さんはどのような方がいらっしゃいますか?

山田晃弘院長 横浜内科おなかクリニック2

勤務医時代からの患者さんでは、千葉県や埼玉県など遠方から通ってくださる方もいますが、大半は地域の方々ですね。ここ数年は、田園都市沿線で鷺沼や長津田など少し離れたところからいらっしゃる患者さんも増えてきたと感じます。メインはおなかの不調を訴える方ですが、高血圧症や脂質異常症、高尿酸血症といった生活習慣病の方、風邪などの一般内科の患者さんも診ています。この地域には幅広い診療科の開業医の先生がいらっしゃるので、専門性が必要な疾患であればお任せして、逆におなかの症状や内視鏡検査が必要な患者さんはご紹介いただくことも多いです。

精度にこだわり、苦痛の緩和を意識した内視鏡検査

こちらのクリニックでの内視鏡検査の特徴を教えてください。

山田晃弘院長 横浜内科おなかクリニック3

今までの経験と、先進システムの導入により「品質と精度にこだわった内視鏡検査」に努めています。内視鏡検査では見つけることが難しいとされる早期の咽頭がんについても、発見次第速やかに虎の門病院へ紹介する体制を整えています。私がいた当時の虎の門病院には食道のエキスパートの先生方がいらっしゃったので、必然的に咽頭がんを診る機会がたくさんあり、経験を重ねてきました。早期がんは目が慣れていないと見つけづらいとされていますので、安心してお任せいただければと思います。胃がんについても、リスクとなるピロリ菌の感染状態や、除菌後のことなどを考慮しながら見極めていきます。どのような胃がんができやすいのかという点を意識して観察することで、早期発見につながりやすくなると考えています。ただ診るのではなく、知識があってこその内視鏡検査だと思うので、これまで学んだことが生きていると思います。

先進の内視鏡システムを導入するメリットについてお聞かせください。

ハイビジョン対応で拡大機能を装備している内視鏡システムなので、病変の細かな性質までを把握することにつながっています。拡大内視鏡があれば、病変の判別につなげやすいのですが、その機能がないと診断のために組織の一部を切り取って調べる生体検査の比重がどうしても高くなってしまいます。生体検査は、患者さんにとって出血のリスクや費用負担が増えることにもなるので、拡大して検査できることによるメリットは大きいのではないでしょうか。ただし機器の精度も大切ですが、臨床検査技師、看護師の技術も重要です。熟練したスタッフが充実していることも、精度を重視する当院の検査体制に貢献していると思います。特に内視鏡は技術を身につけるのに時間がかかりますから、経験を積んだスタッフが長く在籍してくれているのは非常にありがたいです。

精度へのこだわり以外に、内視鏡検査を行う上で心がけていることは何でしょう。

山田晃弘院長 横浜内科おなかクリニック4

検査時の苦痛にも配慮することです。それにはこれまで多くの現場で学んできた鎮静方法の経験が生きています。技術や患者さんとの信頼関係があれば鎮静薬なしでも検査はできるのですが、使ったほうがより患者さんの負担軽減を図ることができます。検査中の苦痛が少なければ次回の検査へのハードルが下がります。検査を受けないでいると、見つけられたはずのがんがそのままになってしまいかねないので、そんな意味でも鎮静薬の使用はメリットが大きいと考えています。消化管のがんは早期発見して早期治療できれば、完治に近い状態もめざすことができます。そういったことも患者さんに伝えて検査から足が遠のかないよう、今まで検査を受けたことのない人であれば当院が「最初の一歩」になれればと思っています。

現在、増えている疾患はありますか?

膵臓の嚢胞の発見の報告が増えている印象です。膵臓の嚢胞は自覚症状がないため、他の症状がきっかけで検査をした結果、見つかることが多い疾患です。他にも、季節的に4~5月頃は環境が変わることが多いせいか、ストレスによる腹痛を訴えるビジネスパーソンや学生さんが、精神的なストレスによる下痢や腹痛だと思って受診されることもあります。検査をしてみたら潰瘍性大腸炎が見つかるケースも考えられるので、見過ごさずに相談していただきたいです。

研鑽を積んだスタッフと一緒に患者をサポート

医師になろうと思ったきっかけや、消化器内科を専門にした理由をお聞かせください。

山田晃弘院長 横浜内科おなかクリニック5

小さい頃に中耳炎になった時、耳鼻咽喉科の先生に診てもらった経験が医師という仕事を意識した原点だったかなと思います。医師の中でも特に消化器内科を志した理由はいくつかあります。まず内視鏡検査や超音波検査など、医療用画像機器がいろいろと使える点に興味を惹かれたこと。また、一般的に患者さんの訴えとしておなかの症状は多いので、ゼネラルに診られる診療科であること。つまり、内視鏡を使うような専門性の求められる診療と、幅広い疾患を診られることが同時にできる点に魅力を感じたのです。研修医の時に指導を担当してくれた消化器内科の先生に誘っていただいたのも大きかったですね。

研修医時代に今につながる基礎を築かれたそうですね。

私が研修医になる頃は大学病院で行っていた研修を市中病院でもできるように、大きく制度が変わった時期でしたから、せっかくならその流れに乗って実績のある病院での研修に挑戦してみたいと思い、虎の門病院を初期研修先に選んだのです。かなり厳しい研修で鍛えられました。そうした中で、内視鏡検査を専門にするのであれば、さまざまな現場で目を養うことも必要だと考えるようになり、ピロリ菌の研究に長年取り組んできた先生も所属する国立国際医療研究センターでも研鑽を積みました。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

山田晃弘院長 横浜内科おなかクリニック6

診察の際は、患者さんが受診した目的をできるだけくみ取ることを意識しています。「医師には言えないことも看護師になら言える」という患者さんもいらっしゃるので、多くの病院で研鑽を積んできた専門性を持つスタッフたちと連携しながら、その方が困っていることを一丸となって見つけられるように心がけています。キャッシュレス決済などデジタル面も強化し、患者さんの利便性も引き続き大切にしたいです。内視鏡検査に抵抗がある方は多いと思いますが、最初から予約しなくても、まずは検査の相談だけでも構いませんので気軽に来院してください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

胃カメラ/2万2000円、大腸カメラ/2万7500円

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