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寺門 淳 理事長の独自取材記事

北千葉整形外科幕張クリニック

(千葉市花見川区/海浜幕張駅)

最終更新日:2022/02/10

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海浜幕張駅から車で5分の場所にある「北千葉整形外科幕張クリニック」。北千葉整形外科グループの3院目として2018年に開業し、同院を運営する法人の理念である「医療を通じて社会貢献をする」に基づき、地域の健康を整形外科の分野から支えているクリニックだ。寺門淳理事長は早くから臓器別専門の外来の導入を重要視し、先進的な取り組みに力を注いできた。治療後のケアにも力を入れ、「メディカル・トレーニング・セラピー」をコンセプトに運動療法を積極的に取り入れていることも同院の特徴だ。「幕張クリニックが地域のためにできることはまだまだあります」と語る寺門理事長に、理事長の専門である腰椎分離症や女性に多い骨粗しょう症について、また今後の展望についても話を聞いた。

(取材日2022年1月31日)

北千葉整形外科の一院として、臓器別専門医療を提供

北千葉整形外科グループの3院目のクリニックだそうですね。

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はい。当院は北千葉整形外科グループの一院であり、グループ内では最も新しく2018年の開業です。患者層は幅広く、年齢・性別・職業もさまざまです。足腰の痛みに悩むご高齢の方、試合やトレーニングでけがを負ったアスリート、私が専門とする腰椎分離症では子どもの腰痛の患者さんが多いですね。また、北千葉整形外科では「医療を通じて社会貢献をする」を理念に掲げており、地域の健康増進にも積極的に関わっています。院内で地域住民に向けての健康教室を行ったり、自治体と協力しての市民講座も開催しています。また地域の学校・企業・チームなどスポーツ活動の現場には、トレーナー等を派遣して障害予防の運動指導を行ったりしています。

専門性の高い医療の提供に注力されていると伺いました。

整形外科は対象とする臓器が多く、疾患も多岐にわたります。北千葉整形外科では、2002年の開業以来幅広い訴えに対応できるよう、臓器別専門の外来を提供する体制を整えてきました。常勤医師の他、専門知識をもつ他院の先生方にもご協力いただき、脊椎・肩・手・膝・股関節・足に関する疾患、小児整形外科疾患、スポーツ障害、リウマチ、側彎症など、それらの分野を専門とする医師による専門の外来を提供しています。画像やカルテはグループ3院で共有しており、例えば「専門の先生による診断は美浜クリニックで、リハビリは幕張クリニックで」というように、より専門的で利便性の良い選択が可能です。まれな疾患を扱う先生も診療にあたっていますから、これも当グループの強みといえるでしょう。

治療後の再発防止にも力を入れているのだとか。

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治療がひと段落すると、ほとんどの患者さんが症状の緩和を感じるかと思います。しかし足腰や膝の痛みは再発しやすいものです。そこで「メディカル・トレーニング・セラピー」をコンセプトにエビデンスに基づいた運動療法を積極的に取り入れ、再発の防止に力を入れています。当院ではフィットネスクラブのようなトレーニングマシンやリハビリ室を備えており、患者さんの症状や筋力などを考慮しながら、理学療法士がその方に合ったプログラムをオーダーメイドで組み立てます。医師と理学療法士は都度情報を共有し、時には内容の見直しを図りながら、患者さんが快適な生活を送れるよう運動療法を通じてサポートしています。

20歳以下・55歳以上の「腰痛」は要注意

どのような腰痛は整形外科を受診すれば良いのでしょうか?

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1週間以上腰痛が続く場合や、腰痛に加えて足の痛みやしびれを感じた際は、放置せずに整形外科を受診しましょう。腰痛には注意しなければならない「レッドフラッグ」という線引きがあり、年齢でいうと20歳以下や55歳以上がそれにあたります。この年齢にあてはまる方は注意が必要です。また年齢に関わらず、がんの既往歴がある方、ステロイドの薬を服用している方、糖尿病の診断を受けている方も、重大な整形外科的疾患が隠れていることがあります。また、高齢化社会とともに増加しているのが骨粗しょう症です。千葉市の場合には45歳以上の女性には骨粗しょう症の住民検診がありますので、ぜひ利用してください。骨粗しょう症の患者さんのほとんどは女性ですが、「男性だから骨粗しょう症にならない」というわけではありません。80歳を過ぎると、男性も急激に骨密度が減ってきますので注意が必要です。

骨粗しょう症になるとどのようなリスクがあるのでしょうか?

骨粗しょう症の重大な合併症は骨折です。特に70歳以上の女性の急性腰痛症は腰椎の圧迫骨折であるケースが多いです。転倒や外傷だけではなく、日常の些細な動作も要因となるのです。前かがみの姿勢で長時間編み物をしていたら骨折してしまった、というケースも実際にあるんですよ。そして、腰椎の圧迫骨折は1回のエックス線検査で診断がつかないこともあります。1回のエックス線検査で骨折が指摘されなくとも腰痛が続く場合には、2回目のエックス線検査やMRI検査が必要になることもあります。

骨粗しょう症の予防のためにできることを教えてください。

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10代~20代のうちにできることは、きちんとした食生活と適度な運動です。人生の中での最大の骨量を「ピークボーンマス」と呼ぶのですが、女性の場合、これが30代前半にあたります。その後の骨量は減る一方ですから、この「ピークボーンマス」をいかに高くするかが女性にとっては重要です。無理なダイエットをしてしまうと、「ピークボーンマス」が低くなってしまうということですね。年齢を重ねた後は食生活や運動を心がけて、ご自身の骨の状態を知り、骨密度が減っているならば早い段階で治療を受けることが大切です。当院では全身型の骨密度測定装置を使用し、より精密に骨密度を測定することが可能となっております。千葉市の検診券も受けつけておりますので、早めに骨粗しょう症検診を受けてください。

幕張の地に欠かせないクリニックとなりたい

理事長が専門とされている腰椎分離症とはどのような病気なのでしょうか?

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腰椎の椎弓と呼ばれる部位が疲労骨折した状態を指し、スポーツをする子どもたちに多く見られます。中学生・高校生が大半ですが、小学生にも認められます。親御さんや指導者にお願いしたいのは、お子さんが1週間以上にわたって腰痛を訴えている場合、軽視せずにぜひ、整形外科を受診してほしいということ。未成年の子どもたちが腰痛に悩むというのは、通常ならば考えにくいことなのです。腰椎分離症の診断にはMRI検査が必要です。MRI検査はエックス線被ばくがなく子どもでも受けやすい検査です。また、腰椎分離症は早い段階で治療を進めれば基本的に大事には至りません。しかし分離が進行してしまうと、治療が難しくなってしまうのです。さらに悪化すると骨がずれて分離すべり症を引き起こしますし、成長後の椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症の原因になりかねません。将来にも影響を及ぼすため、早期発見・早期治療が大切な病気だといえます。

手術室や入院設備も整っているのですね。

手術・入院の設備があるのは北千葉整形外科の中でも当院だけです。手術室は3部屋あり、特に第1手術室はクラス100のクリーンルームであり、人工関節の手術などを行っています。入院用の個室は3部屋です。大部屋には仕切り用の家具を置き、プライバシーに配慮し、病院らしくないくつろげる空間をめざしました。入院中に出される食事もおいしいと思います。私も毎日昼食は病院食を食べています。また、院内の廊下に飾ってある絵画は、画家である私の父の作品なんですよ。少しでも心を和ませてもらえるとうれしいですね。このように諸々の工夫をしていますが、本来であれば「手術をしないで治す」が理想です。

最後に、今後の展望についてお聞かせください。

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幕張クリニックを開業して3年がたちました。多くの患者さんにご来院いただけるようになりましたが、地域のためにまだまだ貢献できる余地があると思っています。例えばスポーツを楽しむ皆さんのサポート。当院では「Sports is life, Life is sports.」という合言葉を掲げていますが、これは私が開業前にお世話になった、三重県の故小山由喜先生の遺された言葉です。「スポーツにおける活動も、生活における活動も同義である」ということを意味しています。この想いを引き継ぎ、スポーツ医科学を通して、地域の皆さんが健康な生活を送れるようサポートしていきたいと思っています。その他にもさまざまな場面で地域医療に貢献し、この千葉の地に欠かせないクリニックとなることが今の目標です。

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