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吉原 正宣 院長の独自取材記事

足と歩行の診療所

(大田区/蒲田駅)

最終更新日:2020/04/01

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JR・東急の蒲田駅から徒歩約1分。「足と歩行の診療所」は、日本では少ないという足病変の医師として足を専門とした治療を行っている。扁平(へんぺい)足や外反母趾、水虫、糖尿病やリウマチによる変形から、歩き方の悩みまで幅広く対応。健康寿命を延ばし、生涯にわたって元気に歩き続けるための治療とサポートを受けられる。「足の悩みを抱えた時に、どの診療科に行けばいいのか悩む患者さんは多いです。人にはなかなか伝わりづらい足の痛みですが、どのようなことでも気軽に相談してほしいですね」と語るのは、気さくな人柄が印象的な吉原正宣(よしはら・まさのぶ)院長。一人ひとりに応じた歩き方の改善を心がけているという吉原院長に、クリニックの特徴から今後の展望までじっくり語ってもらった。
(取材日2018年10月30日)

全身とつながっている足の痛みや病気を専門的に診療

なぜ蒲田で開業したのですか?

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在宅診療でお世話になっている先生が大田区を中心に活動されており、この地域は高齢者向けの医療や健康に関する先進的な施策に取り組んでいると伺っていました。私も健康で歩き続けるためには欠かせない足を治療することで地域の方々の健康寿命を延ばすことに貢献できないかと考え、開業できる物件を探していました。足が悪く、歩きづらい方たちにもお越しいただけるよう、駅から近いことを重視していました。当クリニックの入っているこのビルは駅から徒歩1分もかからずまさにうってつけの場所でした。また、蒲田は私の地元の街に雰囲気が似ており、親近感を覚えたのも理由の一つですね。クリニックの内装は白い木目調を基調とし、病院らしくない印象をめざしました。クリニックに来る患者さんは不安や悩みを抱えており、ネガティブな気持ちになりがちなので、少しでも気分を和らげてもらい、健康になるためのお手伝いができるよう、明るい内装としています。

足を診る医師とはどういうものか教えてください。

足部や足関節をはじめ、下肢を専門に診て外科的治療まで行う医師のことです。アメリカでは約150年の歴史があり、その他イギリス、オーストラリアなど英語圏を中心に普及しています。もともとはドイツの靴職人や各国の足の健康に関わる仕事や研究をしている人がアメリカに渡り専門職へと発展させました。例えば、糖尿病の患者さんは足の傷が繰り返し発生してしまい、最悪の場合切断しなければなりません。足病の医師は、そうなる前に予防し、できてしまった治りにくい傷も治療します。他にも、外反母趾や扁平足などの変形、痛風や骨粗しょう症から胼胝(たこ)や水虫に至るまで足の病気の改善を目的としています。日本ではまだ足を専門に診る医師が一般的でなく、足が悪い時にどこの診療科に行けばいいかわからないという状態ですので、今後さらに普及させていければと考えています。

足が悪くなると、どのような影響があるか教えてください。

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体は脳や筋肉、骨が鎖のようにつながっており、どこかが悪くなれば連鎖的に他の場所にも影響が出てきてしまいます。そのため、足が悪くなると膝の痛みや腰痛、肩凝りといった症状につながります。また、足の動きは頭の働きにも影響があるため、歩けない状態を放置していることは脳にとっても良くありません。足を元気に動かせることは健康寿命と深く関わっており、生活レベルに大きな影響を与えてしまうのです。子どもの頃から成長過程に合わせて足の状態を診察し、運動不足を解消することが、足の健康のみならず体全体の健康にもつながっていくと考えています。

足の悩みを丁寧に聞き、一人ひとりに適した治療を

どのような症状の患者さんが多いですか?

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ご高齢の方が中心ですが、中学生や高校生、生後数ヵ月の赤ちゃんまで幅広い年齢層の方が診療に来られます。ご高齢の方は歩きにくい、足がしびれる、疲れやすいといった症状が多く、若い方は足が遅い、外反母趾や扁平足が痛いといったことに悩まれているケースが多いですね。また、歩き方に悩まれている患者さんも多く見られます。そのような患者さんには、靴の改善、インソールや理学療法などを提案しています。靴底がすり減ると歩き方に癖がついてしまい、無駄な力が入ることによって体に悪影響が出てしまうのです。それを防ぐために、靴やインソールで調整してまっすぐ立ち、正しい姿勢で歩けるようにサポートしています。

具体的にどのような治療を行っていますか?

足に関する悩みはなんでも対応しています。具体的には、扁平足や外反母趾、甲高、指や爪の変形、魚の目、たこ、水虫、糖尿病やリウマチなどといった症状ですね。足の裏の痛みや重度の足底腱膜炎といった症状には、先進の体外衝撃波疼痛治療装置を用いて治療しています。また、来院いただいた患者さんには必ず歩行に必要な骨格や筋肉量、関節可動域、歩行時の衝撃の度合いを検査し、歩行を視覚的に分析する「歩容解析(ほようかいせき)」を行って歩き方をチェックし、痛みを改善するための適切な歩き方を指導します。なお、適切な歩き方は足の大きさや左右の長さによって千差万別なので、一人ひとりに合った歩き方を提案しています。

診療で心がけていることを教えてください。

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扁平足や外反母趾といった症状は比較的一般的に見られるものですが、人によって痛みや症状の出方が異なることから、足が痛いと悩んでいても人に伝わりづらく、相談できないというケースが多いようです。そのため、患者さんが一番悩んでいることを聞き出し、解決に導いてあげることを心がけています。その際、いくつかの選択肢を提示してご自身で選んでいただけるようにしています。いきなり手術は怖いという方には、痛み止めや症状を和らげるためのトレーニング、インソール、靴の履き方の指導などを通して症状の改善をめざします。また、外反母趾などの手術を行う際にも、日帰りで歩いて帰っていただける施術を行います。入院すると仕事や生活に支障が出てしまうため、少しでも早く日常生活に戻れるようサポートいたします。

地域住民が生涯健康に歩き続けられるように

今までで印象に残っているエピソードを教えてください。

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さまざまな診療科を渡り歩いた原因不明の症状が、足病の診療で原因がわかったという患者さんが今も印象に残っていますね。足の専門家としてやってきて本当に良かったと感じました。また、足が健康になったことで「もっと歩きたくなった」と言っていただけると非常にうれしく感じます。歩けるということは、健康的な生活の基盤。現状を維持するだけでなく、足をもっと良い状態にできるように、患者さんと医師がお互いに歩み寄って治療を進めていくことが大切だと思います。

休日はどのように過ごしていますか?

小学生と幼稚園に通っている子どもが3人いるので、休日はできるだけ子どもたちと外に遊びに行っていますね。時には車のイベントやスノーボードなど、私の趣味を一緒に楽しんでくれています。子どもたちも昔は滑るのに一生懸命でしたが、大きくなってきたので難しいコースも楽しめるようになりました。最近は少し足を伸ばして新潟などのスキー場に旅行を兼ねて遊びに行っています。体を目いっぱい動かしながら子どもたちの成長も感じられるので、心も体もリフレッシュできています。

今後の展望について教えてください。

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地域の人たちの足の悩みを解決できる医師になりたいです。今後は往診にも力を入れ、クリニックまで来院できない患者さんにも目を向けて治療していきたいと考えています。止まった状態の足だけを診るのではなく、歩いたり動かしたり、時には生活様式にも注目して足を診ることにこそ意義があると考えています。生涯にわたって皆さんが健康に歩き続けられるように、治療や歩行のサポートを行っていきたいですね。健康な人は1万5000歩くらいなら平気で歩けるのですが、2000~3000歩程度ですぐに疲れてしまうという人は、足に何らかの問題を抱えている可能性があります。靴が合っていなかったり、扁平足やその他の病気が見つかったりするかもしれません。足が痛い、疲れやすいなど、小さな悩みでもいいので、足に関して不安のある方は一度ご相談ください。

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