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波多野 克 院長の独自取材記事

はたのクリニック 耳鼻咽喉科・小児耳鼻咽喉科

(豊橋市/井原駅)

最終更新日:2022/01/11

波多野克院長 はたのクリニック 耳鼻咽喉科・小児耳鼻咽喉科 main

豊橋鉄道井原駅から徒歩12分の「はたのクリニック 耳鼻咽喉科・小児耳鼻咽喉科」は、2018年10月に開業したばかりの新しいクリニック。アイボリーを基調とした院内は天井が高く開放的な雰囲気で、待ち時間をゆったりとリラックスして過ごすことができそうだ。自身も2人の子どもを持つ父でもある波多野克院長こだわりのキッズスペースは、大きな木をモチーフにしたオブジェが置かれ、その裏側は秘密基地のように中に入って遊ぶこともできる。「kind&smile」「的確な診断」「安心と信頼」という3本の柱を診療方針に掲げ、小さな子どもから高齢者まで幅広い世代の患者と向き合う波多野院長に、診療への思いやクリニックの魅力をたっぷりと語ってもらった。

(取材日2018年11月1日)

地域の人々が安心して通えるようなクリニックをめざす

最初に、開業までの経緯を聞かせください。

波多野克院長 はたのクリニック 耳鼻咽喉科・小児耳鼻咽喉科1

父が開業医だったということもあって、もともといつかは父の後を継ぎたいなという思いがありました。ただ、勤務医として長年大きな病院で経験を積んだことで、一通りいろいろな治療ができる自信もついたし、自分の診療スタイルもできてきたので、父と相談してそれぞれがやりやすい環境でやっていこうかということになったんです。それで、父のクリニックで一緒に働くのではなく、新たに開業するということになりました。この地域は住民数の割に耳鼻科の数が少ないんですが、僕自身もともと地域医療にも貢献したいという思いが強かったので、それで良かったのだと思います。父は今も近くで診療をしていて、父のクリニックとは休診日もあえてずらしているので、患者さんはいつでもどちらかを利用することができるんですよ。競合というよりは共存という感じで、父を手助けしながらやっていけたらと思っています。

お父さまから影響を受けた部分はありますか?

父は開業医として30年診療を続けているんですが、僕にとっては昔から結構怖い存在だったんです(笑)。でも、患者さんや地域の皆さんからは「優しくて話をよく聞いてくれる」という話を聞いていて、父が長年にわたって築き上げてきたそういうイメージを壊さないようにしなくてはという思いがありました。当院では「kind&smile」、「的確な診断」、「安心と信頼」という3つの診療方針を掲げているんですが、父が大切にしてきたものを引き継ぎたいなという思いが込められています。耳鼻科の領域である耳も鼻も、普段は人に触られる場所ではないので、「何をされるんだろう」、「怖い」と思われてしまうことが多いんです。そういう恐怖心を事前に取り除いて安心して治療を受けてもらいたいと思っています。

院内のこだわりについて聞かせてください。

波多野克院長 はたのクリニック 耳鼻咽喉科・小児耳鼻咽喉科2

来院した子どもたちが楽しめる空間にしようと、キッズスペースには特にこだわりましたね。そこにはシンボルツリーとして、木をモチーフにしたオブジェを設置して、中は秘密基地をイメージしたんです。子どもってこういう狭い空間が好きなんですよね。診察室から戻ってきたときに、真っ先にこのシンボルツリーが見えるので、お子さんもホッとできるんじゃないかなと思います。設備面では、電子スコープを導入しているので、耳鼻の状態をモニターに映しながら診療ができます。耳鼻科の領域は耳も鼻も喉も自分ではなかなか見ることができないので、モニターでお見せすることによって安心して診察を受けていただけると思います。また患者さん一人ひとりに納得いただけるまでお話をしたいという思いもあり、科目の特性上もありますが、待ち時間が長くなってしまうことは申し訳ないなと感じます。そのためできるだけ負担を減らせるようウェブ予約を導入しています。

豊富な経験と知識に基づいた精度の高い診療を追求

小児耳鼻咽喉科についてお聞かせください。

波多野克院長 はたのクリニック 耳鼻咽喉科・小児耳鼻咽喉科3

耳鼻科というのは意外と子どもの患者さんが多いんです。アデノイドや扁桃腺などは、タイミングを見て手術をしてあげないと、集中力や学習面に影響が出てしまったり、成長に遅れが現れたりすることもありますし、子どもは耳に水がたまりやすいので、聞こえが悪くなったり、慢性中耳炎などに移行してしまったりすることもあります。小さな頃から関わっていくことで、さまざまな疾患をしっかりと拾い上げて、将来的な影響を残さないようにしたいと思っています。小さなお子さんの場合、耳鼻科か小児科か判断に迷うことがあると思いますが、基本的には耳、鼻、喉の上気道は耳鼻科、気管支や肺などの下気道は小児科の領域です。それは親御さんでは判断が難しいと思いますので、迷った時にはとりあえず来ていただけたらと思います。小児耳鼻咽喉科を標榜しているのは、安心してお子さんを連れて来てくださいという親御さんへのメッセージも込められているんです。

こちらではCTも導入されているそうですね。

耳や鼻の診断を細かくチェックするために導入しました。この地域は大きな病院が少ないので、耳鼻科的な疾患を抱えているのにそのままにしている方が意外と多いんです。例えば、鼻の場合は副鼻腔炎だったり、耳では慢性中耳炎だったり、なぜかわからないけれど聞こえにくいという症状をそのままにしてしまっているケースも少なくありません。若いのに聴力の低下がある方の中には手術をしたり、慢性的な管理によって過ごしやすくなったりすることも期待できます。そういう患者さんに対しては、今のまま過ごすのではなく、的確に診断し、何らかの原因を突き詰めていくことで対応をしていきたいですね。CTの読影には自信がありますので、耳や鼻の症状など、ぜひ相談していただけたらと思います。

診療の際に心がけていることは何ですか?

波多野克院長 はたのクリニック 耳鼻咽喉科・小児耳鼻咽喉科4

僕は見た目が実際の年齢よりも若く見えてしまうそうで、患者さんの中には「こんな若い医者で大丈夫なのか?」と心配される方もいるんです。そういう患者さんの不安を取り除くためにも、話し方には特に気をつけています。医療というのは患者さんとの信頼関係がなくてはうまくいかないので、信頼関係を構築するためにも、今何が起きているのか患者さんに納得していただけるように説明することを常に意識しています。患者さんが来院するきっかけとなった症状に対して、答えを的確に提示することが大切なんです。もちろん、すべてに100%の正解を出せるわけではありませんが、その患者さんがどのようなことを求めているのか、反応をきちんと見ながら説明を重ねていくよう心がけます。

子どもだけでなく親の不安な気持ちも受け止めたい

開業したてでお忙しい日々の中、休日はどのように過ごされていますか?

波多野克院長 はたのクリニック 耳鼻咽喉科・小児耳鼻咽喉科5

昔から本を読むことがとにかく好きで、今でも空き時間があれば本を読んでいます。あとは、息子と娘とできるだけ過ごすようにしています。一緒にキャッチボールをしたり、子どもの習い事に送っていったり。実際に自分が親になって子育てを経験していることで、診療の際の子どもへの接し方に余裕が出てきたと思います。手術や痛みを伴う治療を子どもの患者さんに行う時には、その子だけでなく親御さんにも安心してもらいたいという気持ちが強くなりましたね。子どもの具合が悪くなると、親は自分のことのように心配になりますよね。自分が親になってそのことが痛いほどわかるようになったからこそ、診察でも親御さんの気持ちにきちんと寄り添いたいと思うようになりました。

ご自身の健康管理について気をつけていることはありますか?

よく食べてよく休むことが基本だと思っています。食事は温かいものをしっかり食べて、今は忙しくてなかなか難しいんですが、睡眠時間も十分にとるように普段は心がけています。それから、習慣的にランニングも行っています。距離をたくさんというわけではなくて、近場を20分程度走るくらいなんですが、これは学生時代からずっと続けているんですよ。

今後の展望、読者へのメッセージをお願いします。

波多野克院長 はたのクリニック 耳鼻咽喉科・小児耳鼻咽喉科6

豊橋の先生方は経験豊富で温かい方が多いので、たくさんのことを教えていただきたいと思っています。花粉症や鼻炎などのアレルギー疾患は低年齢化していて、小さなお子さんでも症状が現れることがあるので、早めに受診をしていただきたいと思います。地域のホームドクターとして、お子さんからお年寄りまで通いやすいクリニックをめざしたいと思いますので、気になることはどんなことでも、気軽にご相談いただけたらうれしいですね。他科のことであっても答えられることにはきちんと対応していきたいと思っていますし、安心して通っていただけるように努力し続けていきたいです。

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