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さまざまな理由で通院が困難な人に
安心の医療を提供する訪問診療

かすがいクリニック

(箕面市/彩都西駅)

最終更新日:2019/01/31

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  • 保険診療

厚生労働省の調査によると、2018年9月末時点での要介護(要支援)認定者数は全国で654万人を超えている。今後、超高齢化が進むにつれて、この数字は確実に増えていくことだろう。しかし、訪問診療について正しい知識を持っている人はまだ少ない。どのような人が対象になるのか、どのような診療を提供してもらえるのかといった基本的なこともよくわからないというのが現状ではないだろうか。今はまだ必要ないという人も、訪問診療はいずれ現実の問題となる可能性が高い。そうなった時に慌てたり、不安を抱えたりすることがないよう、「かすがいクリニック」の大森洋介院長に、訪問診療について知っておきたいこと、疑問に思うことを尋ねてみた。(取材日2019年1月11日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

Qどのような人が訪問診療を利用できますか?
A

クリニックから半径16キロメートル以内のエリアに居住され、さまざまな要因により一人での定期的な通院が難しい方が対象となります。具体的には、認知症の方、心不全などの持病があって外出が難しい方、がんの終末期の方、頻繁に発熱したり肺炎になったりする、ご高齢の方などです。患者さんの年齢は10歳以下から100歳以上の方まで幅広く、難病のお子さんを訪問することもあります。また、身体的な状況だけでなく、ご夫婦ともにご高齢で通院や付き添いが困難という世帯も対象です。最近は社会的に孤立しておられる世帯に対して、介護保険の取得や地域の介護施設との連携などを通してクリニックが社会への窓口となるケースも増えています。

Q訪問診療でできること、できないことを教えてください。
A

外来のクリニックでできる診療については、基本的に訪問診療でも行えます。薬剤についても、抗がん剤など病院でしか扱えないもの以外は処方が可能です。一例を挙げると、採血、心電図、超音波エコー、肺炎の際の抗菌剤の点滴や胃腸炎や脱水時の点滴、COPDや心不全の在宅酸素療法、気管切開後の人工呼吸器、導尿なども、訪問診療で対応できます。一方、CTやMRI、エックス線撮影装置といった高度な医療設備を必要とする画像診断については、設備の整った病院をご紹介します。

Q患者の家族はどのようなことに気をつければいいでしょうか。
A

訪問診療の患者さんについては、24時間の電話対応が可能で、夜間帯などはその日の担当医師もしくは担当看護師に電話が転送されます。電話対応での解決が難しい場合には、いつでも往診できる体制を整えています。また、24時間対応の訪問看護ステーションを利用されている場合では、訪問看護ステーションが第一連絡先となる場合があります。患者さんやご家族が病気や体調のことを理解されれば、緊急電話の要否も判断できるようになるとは思います。しかし、判断が難しく、不安も大きいと思います。自己判断が危険なケースもあるので、何かあった場合には遠慮したりためらったりせず連絡されることをお勧めします。

検診・治療START!ステップで紹介します

1依頼・相談

訪問診療についての問い合わせや依頼は、電話、ファクス、電子メールで連絡する。現状は電話での連絡が多く、電話連絡後に現在の体調や受診状況などについて必要な情報や資料を提供してもらう。すでに通院が困難というケースのほか、今後は次第に通院が難しくなることが予想されるという相談も多い。また、病院、ケアマネジャー、訪問看護ステーションから、通院が困難、地域にかかりつけ医がないといった相談も寄せられる。

2事前打ち合わせ・日程調整

在宅患者の場合、必要があれば事前打ち合わせのために医師と看護師が患者宅を訪問するが、打ち合わせ兼初回の往診となることも多い。打ち合わせでは、本人、家族、ケアマネジャーや訪問看護師らが必要な情報を共有し、以降の訪問診療のプランなどについて話し合いが行われる。退院前(入院中)の場合は、病院の退院前カンファレンスに参加して、本人、家族、主治医、介護関係のスタッフを交えて同様の打ち合わせが行われることも。

3初回訪問

事前の打ち合わせで設定された日時あるいは初回の往診で決めた日時に、医師と看護師が患者宅を訪問診療する。診療内容は、一人ひとりの患者の容態や持病の種類によって異なる。また、他の医療機関の受診、投薬の状況などによって、必要な診療や薬の種類が違ってくる。診療に要する時間は、定期訪問では15〜30分程度が目安となっているが、初回往診については1時間程度の時間をかけて丁寧に問診などが行われる。

4定期訪問

訪問頻度は月2回を基本とし、病態が安定している患者については月1回というケースもある。また、がんの終末期、重症の心不全など病態が不安定な場合や、肺炎などの突発的な状況では、適宜追加の往診も行われる。定期訪問以外に看護師が血液検査や点滴のために訪問することはあるが、必要な検査などについてはできるだけ定期訪問時に行われる。病院の受診が必要な場合は、紹介状による連携、受診予約までクリニックが対応する。

5データ管理・情報共有

訪問診療が必要な地域の患者に対し、看護師のほか非常勤のドクターを含めたチーム医療で取り組んでいる。同院では、患者の情報は電子カルテに記録され、スタッフ間でスムーズに情報共有を行っている。また、「機能強化型(連携型)在宅療養支援診療所」の認可を受けており、何らかの理由で同院の医師の対応が不可能な場合には、新大阪と西宮市にある連携訪問診療クリニックでバックアップ対応するシステムになっている。

ドクターからのメッセージ

大森 洋介院長

僕自身、外来診療と在宅診療について明確に区別しているわけではありません。どちらも地域医療を支える手段の一つと考えて、両方に力を注いでいます。当院は、外来の患者さんがさまざまな理由で通院困難になったときに、患者さんのもとへ訪問してあげたいという思いからスタートしました。訪問診療は設備面などに不安を持っておられるかもしれませんが、外来診療と同様に多くのことに対応できます。溜まった腹水を抜く処置や点滴など、診療内容によっては診療時間や場所が制限される外来よりも、手厚い対応が可能な例も少なくありません。訪問診療は「特別」などとは考えずに、外来のクリニックと同じような気軽さで、ご相談、ご依頼ください。

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