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宮田 勇一 院長の独自取材記事

みやた歯科

(松山市/北久米駅)

最終更新日:2021/10/12

宮田勇一院長 みやた歯科 main

伊予鉄道横河原線の北久米駅から5分ほど歩くと、水色の歯のマークを冠した「みやた歯科」のロゴマークが目に入る。大きな窓から見える院内は、白い壁に無垢材を合わせた内装で洗練されている。優しい色合いの照明は、患者の緊張をホッと和らげてくれそうだ。宮田勇一院長は、幼少期を過ごしたこの地域の人々に貢献したいと、2018年に同院をオープン。歯周病をはじめ幅広い治療に対応しており、訪問診療も行うなど地域医療拡充に向け、いち開業医としてひたむきに取り組んでいる。「口の健康は体の健康につながる」として、疾患を未然に防ぐための予防歯科にも力を注ぐ、爽やかな笑顔が印象的な宮田院長に、同院の特徴や診療へかける想いを語ってもらった。

(取材日2019年7月19日)

全身の健康を守るための歯周病治療に注力

開業までの経緯を教えてください。

宮田勇一院長 みやた歯科1

九州歯科大学を卒業後、同大学の付属病院で歯周病治療を中心とした臨床研修を積みました。その後、地元の愛媛に戻り、勤務医を経験した後、このエリアでの開業を決めました。ここは私が幼少期を過ごした愛着のある地域ですので、歯科医療を通じて近隣の皆さんの健康を末永く支えたいと思ったのです。開業にあたっては皆さんに親しんでもらえるよう、建物は、いかにも歯科医院という感じにはしたくなかったので、無垢材を使用した温かみのある雰囲気にしてもらい、受付の前には開放感のある大きな窓を取りつけました。院内はバリアフリーで、椅子に座るのが苦手なお子さんや高齢の方のために小上がりタイプの待合スペースを設けています。

どんな診療をされているのですか?

一般歯科はもちろん、小児歯科、矯正歯科、インプラント治療、口腔外科、審美歯科、ホワイトニングまでさまざまです。最近では目立ちにくい透明なマウスピース型装置を用いた矯正も始めました。診療では、顎の骨や神経の位置などを精密に確認する先進の歯科用CTを用いて、安全な治療に努めています。また口腔内カメラで治療前、治療後の状態を撮影し、患者さんご自身にも患部をモニターで確認してもらっています。どんな治療をされるのかわからないと不安だと思いますから、アニメーションソフトを見てもらいながら説明させていただくこともありますね。もちろん、器具の消毒・滅菌も徹底していて、患者さんごとにハンドピースを交換しています。

力を入れている治療について教えてください。

宮田勇一院長 みやた歯科2

得意としているのは歯周病治療です。ちょうど私が研修医になった頃、歯周病による炎症が全身の健康に影響を及ぼすことが知られるようになりました。そこで歯周病の早期発見・治療、定期的なメンテナンスによる予防に注力するようになったのです。歯周病には成人の約7割が罹患しているといわれていて、日本人が歯を失う原因の第1位ですから、誰もがなる可能性があると思って注意していただきたいですね。

歯周病の予防や治療にはどのような方法がありますか?

治療法としては、歯石を取ったり、歯周ポケットが深い場合は外科的処置を行ったりしています。予防法としては、歯科衛生士によるブラッシングの指導、クリーニングなどを行っています。また歯周病になりにくい口内環境をつくるには、歯並びにアプローチする歯列矯正が重要ですし、場合によってはインプラント治療もお勧めですよ。そのような必要性に応じて私もどんどん治療の幅を広げてきましたので、これらの知識や技術を患者さんに還元していきたいと思っています。

自分の家族を診るように思いやりある治療を

先生はなぜ歯科の道へ進まれたのですか?

宮田勇一院長 みやた歯科3

小学校1年生の頃だったと思うのですが、左下の奥歯がとても痛くなったことがありまして。きちんと歯磨きをしないからだと母に叱られて、水を口に含んで痛みに耐えていたことをはっきりと覚えています。その時の印象がずっと残っていたのが、歯科へ興味を持ったきっかけです。設計士の父、専業主婦の母の家庭で育ち、親戚にも医療関係者がいたわけではないのですが、高校の進路を決める時には自然と歯学部をめざしていました。その幼少期の経験もあって、患者さんにはなるべく痛みを抑える治療を提供するようにしています。

痛みを抑える治療とは、どのようなものでしょう?

具体的には、表面麻酔を使って麻酔針が最初に刺さる痛みを緩和しています。そして刺激を軽減するために麻酔液を体温くらいまで温めたり、注入速度を一定に保つために電動麻酔器を使ったりしてなるべく痛みを感じないように注意していますね。実際、患者さんからは「もう注射終わったの」と驚かれることもあるんですよ。ほか、スタッフが患者さんの口内を触る時には急に粘膜を引っ張ったりしないよう指導し、安全性には十分気を使っています。

診療にあたって大切にしていることは何ですか?

宮田勇一院長 みやた歯科4

これはお世話になった大学時代の恩師から学んだことですが、「患者さんの気持ちを第一に考えること、自分の家族だと思って治療すること」をいつも心に留めています。診療ではまず丁寧にカウンセリングを行い、不安や緊張を和らげるように心がけていますね。患者さんのさまざまなお悩みに応えられるように、そして安心して通い続けていただけるように、皆さんに寄り添えるクリニックでありたいと思っています。

訪問歯科診療もされていると伺いました。

訪問歯科診療は大学の医局にいた頃から行ってきましたので、合計するともう10年くらい携わっています。現在は水曜の午後から施設や個人宅を訪問しています。対象となるのは原則としてクリニックの半径16キロ圏内にお住まいで、寝たきりの方や車いすの方、自由に外出することが困難な方などです。患者さんの全身状態に問題がなければ、歯石を取ったり、簡単な虫歯の治療をしたりします。かぶせ物を削る機械も持参しますので、クリニックで行っている治療のおよそ9割は対応できているかと思います。介護をしているご家族の方もとても喜んでくださいますね。今後は高齢化が進むことが予想されていますから、訪問診療の需要はますます増えるでしょう。引き続き力を入れていきたいと考えています。

痛くなる前のメンテナンスが重要

小児歯科についてはいかがですか?

宮田勇一院長 みやた歯科5

幼少期でないとできない治療もありますから、お子さんの口のことで気になることがあれば早めに相談してほしいですね。例えば噛み合わせの不具合に関しては、状態にもよりますが、後の骨格形成に影響を及ぼす可能性もあるので早めに受診してください。特に受け口の場合、上顎の健全な成長が妨げられることもあるので、3歳から7歳くらいまでのうちに治療を始めるのが理想的です。お子さんの中には歯科が苦手な子もいると思いますので、慣れるまでは何もせず、進んで治療を受けてくれるようになるまで待つようにしています。受診が不安な親御さんも安心して連れてきてください。生涯にわたって健康な歯を保つために、小さい頃から歯科に通うことを習慣づけていただきたいですね。

地域の皆さんに伝えたいことは?

日本人は口の健康に対する意識が低いと言われていて、高齢者の歯の残存数もほかの先進国に比べると少ないです。ですが大阪などで診療している友人の話によると、都会の人ほど歯への関心が高まっているようで、虫歯や歯周病になる前に定期的にメンテナンスをする方が増えているそうです。歯が健康な人が多いので、もう長らく入れ歯を触っていないと話す友人もいて驚きました。当院にも歯のクリーニングがしたいと言って来られる患者さんはいらっしゃいますが、まだ不具合が生じてから来院する人が少なくありません。口と体の健康はつながっていますから、痛くなる前に歯科を受診する習慣をもっと広めていきたいと思っています。

メンテナンスの頻度はどれくらいがいいですか?

宮田勇一院長 みやた歯科6

3ヵ月に1度くらいが理想です。もっとも、虫歯が多い方や歯周ポケットが深い方は、月に1度は来ていただきたいですね。それが結果的には痛い思いをしなくて済んだり、治療費をかけずに済んだりといったことにもつながってきます。当院でなくとも構いませんので、ご自身の健康を守るためにかかりつけの歯科を持ち、長く通ってほしいです。メンテナンスの大切さを知っていただくには、やはり情報発信が欠かせません。今後はインターネットなどを活用して広く周知していきたいと考えています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/35万円~、矯正治療/(小児)20万円~(大人)50万円~、成人のマウスピース型装置を用いた矯正/50~70万円(内容などによって異なります)、セラミック/4万5000円~、ホームホワイトニング/2万5000円~ ※詳細はお問い合わせください

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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