後藤 大輔 院長の独自取材記事
内科・消化器内科 片原ごとうクリニック
(鳥取市/鳥取駅)
最終更新日:2026/05/07
鳥取県庁から車で2分ほど、片原通り沿いに「内科・消化器内科 片原ごとうクリニック」はある。院内は大きな窓と高い天井が印象的な解放感ある空間で、そこには「健康に悩みを抱えている人が来る場所なので、少しでも不安を和らげられたら」という後藤大輔院長の思いが込められている。そんな同院は消化器の専門クリニックとして「おなか」に関する専門的な医療提供と、緊急性の見極めや適切な医療機関への連携を行う一方、一般内科や健康診断、睡眠時無呼吸症候群、さらにスポーツ医療まで対応し、地域のかかりつけ医としての役割も担う。正確な診断のため、胃カメラや大腸カメラ、CTやエコーなどの検査機器は先進のものを備える。多忙な日々の中、笑顔で取材に応じてくれた後藤院長に、クリニックのことや、地域医療に対する想いなどを聞いた。
(取材日2026年4月2日)
おなかの症状に対し、迅速、適切な検査・診断を
医師としての歩みをお聞かせください。

幼いときに祖父が倒れて「助けたい」と思ったのが、医師を志した原点でした。僕自身も、扁桃腺が腫れてお医者さんのお世話になることが多かったので、そうした経験もきっかけの一つで、最初は耳鼻咽喉科の道に進もうとしていました。でも、研修先の病院で「咽頭がんと食道がん、胃がんは併発しやすいから、胃カメラを扱えるようになったほうがいい」というアドバイスをもらい、消化器内科でも研修をさせていただくことに。そこで先輩に良くしていただき、救急医療に興味が芽生えたこともあり、最終的には消化器内科を専門にすることに決めました。専門は胆嚢・胆管や膵臓で、山陰は胆膵領域の医師が少ないので、地元に貢献できるのではという思いで選びました。同領域に強い川崎医科大学附属川崎病院で勤務し、研鑽を積ませていただきました。いろんな勉強会にも参加して全国の先生と交流をさせていただき、そこで得た人脈も僕にとって得難い財産になりました。
開業の経緯を教えてください。
消化器内科へ進むきっかけになった先輩が30代で開業したんです。非常勤として病院勤務も続けられていて、クリニックの設備では処置が難しい患者さんを、勤務先の病院で自ら治療するというふうに、開業医でありながら第一線で活躍していました。その姿を見て、「自分もこんな医療を実践したい」と考えるように。故郷である鳥取市に戻り、鳥取市立病院や鳥取赤十字病院などの基幹病院で臨床経験を重ねつつ、開業に適した場所がないか探していたところ、この場所に巡り合いました。市の中心地から程良い近さの大通り沿いにある一方で、車の往来が多すぎず、通院時に駐車場から出入りしやすいという好立地。近隣には大きな病院が多くて連携しやすく、しかも近くに祖母の実家もあるなじみ深い場所でもあったので、すぐにこの場所での開業を決めました。もちろん、開業後も鳥取赤十字病院で非常勤として勤務し、急性期医療に携わって腕を磨いています。
どのような診療をめざしていますか?

おなかに関する困り事を訴える患者さんに対し、専門性の高い医療を提供するのはもちろん、緊急性を要する患者さんが来られるケースも多いので「病院などの高度な医療機関に送る必要のある症状ではないか」などを判断し、適切な医療機関へつなぐ「一次救急」的な役割も担っています。また、一口におなかと言っても、泌尿器科や婦人科に関わる疾患の場合もあり、どの部位の疾患か、緊急性の有無などを、迅速かつ適切に見極めることが重要となります。ですので、正確な診断のために、エックス線やCT、エコー、内視鏡なども先進のものを備えています。診療では、腹部救急を学んだり、全国の消化器内科の医師に学んだ経験が生きていると感じますね。消化器の専門家としての役割のほかに、地域のかかりつけ医として内科全般はもちろん、生活習慣病の検査・治療や、健診・人間ドック、睡眠時無呼吸症候群の簡易検査と治療などの予防医療的な領域にも対応しています。
患者の負担を軽減し、専門性の高い内視鏡検査の実施を
診察で心がけていることを教えてください。

患者さんに病状や治療の説明をする際には、なるべくわかりやすくお伝えすることを心がけています。限られた診察時間でも患者さんにご理解いただけるよう、難しい言葉は使わずに例え話を用いるというように、伝え方も工夫します。また、胃や大腸の内視鏡検査では、検査前から不安や苦痛を取り除けるよう配慮しています。例えば、胃カメラの場合、「こういうポジションを取り、このタイミングでカメラを飲み込んでください。飲み込んだ後、ごくんとしたら、おえってなりにくいですよ」などと、事前にレクチャーします。検査前後には、専用の前処置室・回復室を完備。大腸カメラ前の下剤服用も、トイレを備えた個室なので、安心していただけると思います。ソファーとテレビもあるので、リラックスしていただけるのではないでしょうか。
内視鏡のこだわりポイントはありますか?
まず、すべての内視鏡は、検査ごとに洗浄機で洗浄・消毒し、感染症防止に力を入れています。胃カメラについては、経鼻・経口ともに苦痛が少ないよう細径のスコープを導入しています。大腸カメラでは、ポリープを発見したら切除を行いますが、非通電切除法や電気メスなど、複数の切除方法をとれるようにしており、患者さんやポリープの状態に合わせて臨機応変に対応しています。内視鏡検査システムも先進のものを導入し、病変の早期発見に努めています。
内視鏡検査で苦痛を軽減するための工夫はされていますか?

胃カメラ検査の場合、希望する方で、当日車やバイクの運転をされない方に限り、鎮静法を導入しています。うとうとした状態で検査をできるようにし、嘔吐反射が少なくて済むことも見込めます。大腸カメラ検査の場合も、希望がある方には相談の上で実施することも可能です。また、大腸カメラでは、自然な状態では腸の中はしぼんだ状態のため、小さな病変を見つけづらく、腸の中に空気を満たした状態で観察する必要があります。ただ空気を用いると検査後もおなかが張って苦しい思いをされる方もおられるため、当院では空気に比べて早く吸収される炭酸ガス送気を使用し、検査後のおなかの張りの軽減に努めています。
早期発見・早期治療のために医師の連携や啓発活動も
腹痛で受診する際のアドバイスはありますか?

一般の方は内臓の位置を正しく把握していないこともあり、「この辺りが痛いから胃炎だろう」などと素人判断しがちですが、実は「胃が痛い」と言って受診する患者さんは、胃以外に問題があることが多いんです。ですから、病院にかかる場合、「おなかのこの辺りが、どのように痛い」というように具体的な症状を説明したほうがいいですよ。当院では、患者さんの訴えから判断し、CTやエコー、内視鏡検査、血液検査など、必要な検査を行います。そして、他の医療機関に送る必要がある場合にも、具体的に「この病気の疑いがあります」と、紹介先にも伝え、スムーズな連携を図れるようにしています。
健診にも力を入れておられますよね。
当院では、特定健診から人間ドックまで実施し、検査体制が充実していると自負しています。健診の基本項目では、眼底検査以外はすべて院内で完結できる体制を取っています。また、人間ドックには各種がん検査もオプションでつけられます。例えば、膵臓がんの場合、人間ドックの項目に加え、腹部CTや膵機能検査、腫瘍マーカーが追加されます。僕の専門分野でもある膵臓は、沈黙の臓器といわれ、がんや膵炎なども自覚症状がないまま悪化してしまうので、講演会で検診の大切さをお伝えするなど、啓発にも取り組んでいます。生活習慣病もがんも、早期発見・早期治療が何よりも大切なので、毎年健康診断やがん検診を受けていただきたいですね。
院外でもさまざまな活動を行っているそうですね。

教員だった親が退職後に鳥取県スポーツ協会や鳥取県障がい者スポーツ協会に携わった関係で、試合や競技会の医療スタッフに呼ばれることもあります。近年は酷暑で熱中症も増えていますし、観客の体調不良への対応もあるので、内科の医師が必要な場面も結構あるんですよ。ほかには、鳥取県東部医師会で、地域医療の課題に対する取り組みを行っています。現在、担当しているのは、産業保健や救急医療についてです。僕自身、複数の企業で働く人のケアにあたっています。さらに、昨年から「若手医師の会」を発足して、地域の若手医師の横のつながりを密にする活動も始めました。この地域の医師の連携や定着に役立てていきたいと思っています。
自由診療費用の目安
自由診療とは健康診断/3300円~、人間ドック/2万2000円〜、人間ドック(オプション:膵臓がん)/4万4000円

