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新本 卓也 院長の独自取材記事

新本クリニック整形外科

(広島市東区/牛田駅)

最終更新日:2026/06/25

新本卓也院長 新本クリニック整形外科 main

「新本クリニック整形外科」は、アストラムライン牛田駅から徒歩4分。学校やスポーツ施設が周囲にある住宅エリアにある。クリニックを訪れる患者層は幅広く、学校やスポーツでけがをした若年層や、膝や腰の痛みを訴える高齢層、肩や首のつらさなどで訪れる働き世代などさまざまだ。新本卓也院長は、長年の研究や臨床の経験を生かし、一人ひとりに寄り添う医療を提供している。患者の話をよく聞いて、穏やかな口調でゆったりと話す新本院長に、開業の経緯や診療で心がけていること、クリニックのこだわりについて話を聞いた。

(取材日2026年4月19日)

患者に寄り添い機能回復をサポート

どうしてこの地に開業されたのでしょうか?

新本卓也院長 新本クリニック整形外科1

開業前に勤務していたのがJR広島病院(現:県立二葉の里病院)の整形外科なのですが、その頃、牛田に整形外科がなくて困っているという話をよく聞いていたので、開業するなら牛田にしようと考えていました。ただ、いざ開業しようと思ってもなかなか思うような場所が見つかりませんでした。どうしようかと思っていた時に、ちょうどこのビルにクリニックモールができることになり、駅からもバス停からも交通アクセスが良いこの場所で開業することを決めました。この地は、小学生や高校生の時に通学路としてよく通っていたので思い入れがあるのですが、まさかここで開業する日が来るとは思っていませんでしたね。エリアとしてはファミリーが多く暮らしていて、家族ぐるみで通院されるケースも比較的多いです。

クリニックのこだわりをお聞かせください。

院内はできるだけシンプルに、できるだけ物を少なくすることにこだわりました。引き出しも作らなかったので、物が増えないようにと頑張りましたね。結局、必要になって後からつけ足してはいるんですけれど(笑)。待合室も木目調などは使わず、非常にシンプルなデザインにしています。けがをされている方も来院されますので移動のしやすさも重視しました。あとは、リハビリテーションルームは広さにこだわりました。隣の人とあまり近くならないようにと考え、ゆったりとスペースをとっています。

先生が医師になったきっかけは何だったのでしょう。

新本卓也院長 新本クリニック整形外科2

何かに影響を受けたとか、大きなきっかけなどは特にないんですが、漠然とかっこいいなと、物心ついた時から医師に憧れていました。そのまま医師になって今に至ります。整形外科を選んだ理由には、新人医師時代に、つらい場面よりも患者さんの喜びの場面を見る機会が整形外科では多く、また、自分に合っているように感じたことが挙げられると思います。整形外科は機能を回復することがメインで、より良い生活を取り戻そうとする患者さんに寄り添えるという点に魅力を感じましたね。

話をよく聞き、「できることをできるだけ」が信念

診療において心がけていることはありますか?

新本卓也院長 新本クリニック整形外科3

まずは話をよく聞くようにしています。心配で来られているわけですから、できるだけ安心させてあげなければと思うんですよね。モットーは「できることを、できるだけ」です。状態をしっかり診て、できる処置はすべて行い、専門機関に相談したほうがいいと判断した場合は連携する病院や信頼のおけるクリニックを紹介しています。整形外科は手術が必要かどうかを判断する入り口でもありますね。症状に合わせて、経過を見るべきか、早いタイミングで手術を行うかを、患者さんの要望も尊重して判断し、治療計画を提案いたします。

どんなお悩みの患者さんが多いですか?

患者さんの年齢層は子どもから高齢者まで幅広く、特に周りに学校が多いからか、骨折、スポーツでのけがなどで受診するお子さんが多いように感じます。高齢の方々は腰痛や肩凝り、膝痛が多いですね。リハビリでは、患者さんの状態に合わせてメニューを組み、筋力訓練や電気・温熱治療などを通して、元の元気な生活に戻れるようお手伝いします。スポーツ外傷を含めた骨折・捻挫・靱帯損傷・関節運動障害・神経痛・血流障害などに対応しています。中でも特に知っていただきたいのが「骨粗しょう症」についてです。これは単なる老化ではなく、健康寿命を縮めてしまう疾患なんですね。放っておくと骨折から寝たきりになってしまうこともあるため、早くからの対策が本当に大切です。当院では予防からお薬の治療まで、一人ひとりに合わせてしっかりサポートしていますので、まずは気軽に骨密度測定を受けていただきたいと思います。

先生は膝の専門家でいらっしゃいますが、膝が痛くなる原因は何なのでしょう?

新本卓也院長 新本クリニック整形外科4

痛みの原因は年齢によりますね。けがによる損傷はさておいて、お子さんであれば成長痛ということもありますし、高齢者だったら老化ということもあります。もちろん、腫瘍性の場合もありますし、ただの痛みと決めつけないで受診してもらいたいですね。子どもには子ども特有の病気もありますから、特に気をつけて診るようにしています。最終的には手術が必要かを判断して、必要な場合は専門の病院を紹介しています。膝の疾患は私の専門領域ではありますが、最後に勤務していたJR広島病院(現・県立二葉の里病院)は脊椎疾患の分野に強かったので、そのおかげで脊椎についてしっかり学べました。首や腰の痛みの患者さんは多いので、開業するにあたってはJR広島病院で勉強したことが非常に役立っていますね。

スタッフのため。働きやすい環境づくりにも注力

院内の設備について教えてください。

新本卓也院長 新本クリニック整形外科5

気軽に来院しやすいよう、基本的に予約制ではなく、受付時間内に直接お越しいただくスタイルにしています。検査機器類は、一般撮影装置やMRI、骨密度測定器など、必要な機器を一通りそろえています。当院は、先進の設備がそろったクリニックというより、どちらかというとクラシカルなクリニックだと思いますね。新しいものを導入して冒険するよりも、エビデンスが確立された治療法を優先しています。機器も大事ですが、医師や理学療法など、治療に携わる「人」の要素が大切だと思っています。

スタッフをとても大事にされていると伺いました。

スタッフは患者さんと同じくらい大事にしています。スタッフは現在、20人以上いまして、そのうち理学療法士と理学療法のアシスタントで14人です。とにかく、いかに働きやすい環境にするかを日々考えていますね。スタッフの要望をすべてを聞き入れることは難しいですが、できる限りみんなの希望は聞こうと思っています。細かく指示を出すことはあまりせず、信頼して自主性に任せていることも多いです。リハビリテーションのスタッフに限らず、すべてのスタッフが患者さんと接することが多いので、本人たちが心地良く過ごしていれば、患者さんへもいい影響があるんじゃないかと思っています。気持ち良く仕事してもらえる職場環境をつくることは難しい課題ですが、「スタッフさんの対応が良かった」という声を聞くととてもうれしいですね。

今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

新本卓也院長 新本クリニック整形外科6

できるだけ長く続けていければいいですね。家族ぐるみで来てくださっている方もいるので、小さかったお子さんが大きくなって、小学生が高校生になり、という姿を見守っていけたらといいなと思います。あとは、防災に対する意識は常に持っていて、万が一の災害時にはここは5階で広さもあるから、医療機関として何か役に立てればいいなとは思っています。今はインターネットでなんでも調べられるので、いろいろ調べてから来られる患者さんも多いですが、誤った判断をして余計に不安になることもあるかと思います。心配だったら一度相談にいらしてください。1人で悩むより、みんなで悩みましょうと伝えたいですね。私たちがしっかりサポートしますから、人間の自然治癒力を信じて治療やリハビリテーションに取り組んでいただければと思います。