精度の高い検査機器による
心疾患・糖尿病・内分泌疾患の専門診療
ハートメディカルクリニックGeN横浜綱島
(横浜市港北区/綱島駅)
最終更新日:2024/07/24


- 保険診療
循環器疾患と、それに深く関わる糖尿病・脂質異常症・内分泌疾患などを専門に診療する「ハートメディカルクリニックGeN横浜綱島」。精度の高い検査機器を導入し、院内での迅速な解析により、速やかに結果を反映した治療へとつなげられるのが強みだ。そんな同院では、2024年2月にさらに新たな検査機器を複数導入したという。「医療の質と利便性の両立により、患者さんへの還元をめざすためには、高精度な検査機器の導入が不可欠だと考えています」と、日本糖尿病学会糖尿病専門医である中口裕達先生は話す。高精度機器の導入により新たに可能となった検査やそれぞれの検査の特徴、導入決断に至った思いなど、新たな検査機器導入について医師である中口先生と臨床検査技師の高久史織さん、藤田海緒さんに詳しく聞いた。
(取材日2024年2月28日)
目次
新たな高精度機器の導入により、医療の質と患者の利便性の両立をめざす
- Q高精度機器の導入により、どのような検査が可能になりますか。
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A
▲先進の検査機器を導入し、精密な治療につなげている
【中口先生】検査項目の拡充と精度・速度の向上をめざし、生化学検査機器を新たに2つ導入しました。脂質に加え、糖代謝や電解質といった一般生化学項目を迅速に測定できる機器では、LDLの直接測定が可能になり、空腹時でなくともコレステロール測定が可能になりました。ほかに心疾患の診断に有効なBNPやトロポニンI、内分泌疾患に関して甲状腺疾患の診断に必要な甲状腺ホルモン、甲状腺自己抗体、コルチゾール、ACTHなどの副腎皮質ホルモンを測定できる機器も導入。超音波検査機器も2台目として心臓専用機を導入し、従来の機器は甲状腺や頸動脈プラークの検査専用とすることで効率よく実施できる体制となりました。
- Q血液検査・ホルモン検査についてより詳しく教えてください。
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A
▲即日診断や痛みの少ない検査により、患者の負担の軽減に努める
【藤田さん】今回導入された生体検査機器は、通常100床以上といった規模の病院で使われている機器で、クリニックでの導入例は多くない高精度なものです。一般生化学検査、ホルモン検査ともに、院内解析を行うことで30分から1時間ほどで結果が出るので、即日診断、治療へとつなげることができます。特にホルモン検査は解析を外注しているクリニックが多く、当院のように即日結果が得られるクリニックはあまりありません。また、新機器導入により食後の検査が可能な場合もあるので、より気軽に受けていただけます。さらに、採血量を最低限に抑えたり、細い採血針を用意したりと、検査を受けられる方の負担を抑える取り組みも実施しています。
- Q超音波検査についても詳しく教えてください。
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A
▲超音波検査機器の自動計測によりスムーズな検査が可能
【高久さん】新たに導入された超音波検査機器は、画質向上のほかAIによる心臓の動きの解析や自動計測機能が特徴です。これらの機能により検査時間の短縮が望めると考えています。スムーズに進めば検査から結果を踏まえた診察までの流れを、1時間で完結することができます。他に、貸し出しが基本となる24時間ホルター心電図や睡眠時無呼吸症候群を調べる簡易PSGの機器も数多くご用意し、院内解析により返却時の即日診療にも対応できる体制です。
- Qなぜ貴院は精度の高い機器を導入されているのでしょうか。
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A
▲チーム医療で高水準の医療サービスを提供している
【中口先生】質の高い医療を行い、かつ患者さんにとっての利便性を保つことを心がけています。そのために、大学病院のような水準の検査を、効率よく受けていただける環境を整えることが大切だと考えます。通常は外部発注する検査も院内で迅速に結果を出せれば、検査のために何度も通院していただく必要がなく、医師による診断や治療へとスピーディーにつなげられます。何らかのリスクを抱えつつ、検査の結果待ちで治療が受けられない状態は、患者さんにとってつらいもの。お困りの患者さんに何もできない時間は、医師にとってもつらい時間です。こうした状況をできる限り避けるため、精度の高い検査機器を導入することは重要だと思っています。