大仲 潤子 院長の独自取材記事
おおなか歯科
(渋谷区/代々木公園駅)
最終更新日:2026/10/08
代々木八幡駅から歩いて3分ほどの山手通り沿いのビルにある「おおなか歯科」。エレベーターのドアが開くと、ナチュラルテイストの待合室にほんのりとアロマの香りが漂う。歯科医院に足を運んだことを忘れてしまうような一瞬だ。2003年に富ヶ谷の住宅街に開業し、2014年に現在地に移転した同院は、大仲潤子院長による、1回の治療に最低でも1時間かける丁寧な診療で、多くの患者と信頼関係を築いている。その診療を求め、茨城県や神奈川県など遠方から足を運ぶ患者も多いが、移転後は駅からのアクセスが良いせいか、近隣に住む患者も増えてきたという。優しい笑顔と穏やかな語り口が印象的な大仲院長に、開業時からの変化や変わらぬ思い、今後の展望などを聞いた。
(取材日2026年8月7日)
クチコミでじわじわ広がる患者の輪
2003年にご開業し、2014年に今の場所に移転されたのですね。

はい。もともと富ヶ谷に大学の先輩が開業していた場所があり、そこを引き継ぎ、2003年に開業しました。遠方から電車や車で来てくださる方も多かったのですが、駅から歩くと7~8分かかる場所で、開業当初から通ってくださる患者さんの年齢も上がり、駅から長い距離を歩いてきていただくのは大変になるかと思い、2014年に代々木八幡駅から近いこの場所に移転しました。この場所に移転したことによって、地域にお住まいの方の目にも止まるようになり、近隣の方の来院も増えてきましたね。ビルの4階で、エレベーターが開くとすぐに待合室になっているので、患者さんの緊張が和らぐような院内設計を心がけました。
確かに、とてもリラックスできる空間です。
ありがとうございます。院内に2つあるユニットは個室にし、パウダールームはゆったりしたレイアウトで、デザイナーと相談しながら患者さん目線でくつろげる空間になるよう工夫しました。アロマのディスペンサーを置いていますので、香りの面からもリラックスしていただけるのではないでしょうか。患者さんの多くは、歯科医院は「怖いところ」というイメージを抱いていらっしゃると思いますので、第一印象として、空間づくりを大事にしました。
現在、どのような患者さんがいらっしゃっていますか?

開業時から通ってくださる方もいらっしゃいますし、この近くで歯科医院を探していたという新しい患者さんもいらっしゃいます。この辺りは歯科医院も多いのですが、当院を選んでくださった理由を伺うと、基本的に私が一人で対応し、診療毎に担当する歯科医師が変わることなく、ずっと診てもらえるところに魅力を感じていただけているようです。年齢層としては40~60代くらいの方が中心で、長く通われている患者さんのご紹介で来てくださる方も多いです。大々的に宣伝しているわけではないのにご紹介で来てくださるのはうれしいですね。「突然の歯の痛みで応急処置を求める」というよりは、「健康維持のためにメンテナンスしてほしい」という患者さんが多いです。「他の歯科医院で診てもらっているが、他の治療法がないか相談したい」と、セカンドオピニオンを目的にいらっしゃる方もいます。
患者の希望をくみ取り、長持ちする治療の提供をめざす
開業から23年。診療のモットーとしてきたことを教えてください。

患者さんが望まれることを理解して適した治療を提供したいと思い、日々診療を行っています。皆さんが何を希望されて来ているのか、しっかり伺って選択肢をそれぞれ説明し、患者さんご自身に選んでもらうことも大事にしています。加えて、長持ちする治療をめざすことも大切にしている部分です。また、当院は歯科医師が私一人ですから、幅広い領域の治療に対応することができるよう常に勉強し、「オールラウンダー」として、患者さんのさまざまなご要望にできる限りお応えするよう心がけてきました。ただ、当院だけで無理に完結させることはせず、患者さんの症状によって専門の先生に紹介させていただく連携体制を整えています。「自分の治療が一番」とは思っていませんので、専門の先生につなぐことで患者さんが救われることもあると考えており、適切に見極めることも私の大切な役割だと思っています。
長持ちする治療とは、どういったことを行っているのでしょうか。
治療の精度を追求することと、丁寧なメンテナンスが長持ちにつながると考えています。拡大鏡を用いて一回一回の治療の精度を高めることをめざし、使う材料も厳選しています。歯科技工士と密に連携し、歯科技工物の質の向上をめざすことも長持ちにつながります。歯科技工士は開業以来付き合いのある信頼できる方なんですよ。それに加えて、日々の生活のアドバイスも行っています。虫歯や歯周病をはじめとした口の中のトラブルは生活習慣が大きく関わりますから、少しずつでも改善してもらい、長く良い状態を保っていただけるように促していきたいと思っています。長年当院に通う方が多いこともあって治療の結果が私自身に返ってきますから、患者さんのためはもちろん、未来の自分のためにも長持ちする治療を心がけています。
丁寧な診療が患者さんに支持されているのですね。

誠実に行っているということが伝わっていたらうれしいです。あとは、私と馬が合うと思ってくださる方は長く通ってくださいますね。やはり歯科診療も人と人との関係が大事になりますから。また、当院では1回の診療に、最低でも1時間かけて丁寧に行っています。大学卒業後、6年間勤務医として経験を積みながら海外の歯科医院の開業スタイルなどを勉強するうちに、この診療スタイルに行きつきました。一人ひとりの患者さんに、「今日はこんなことをしてもらったんだ」「治療はここまで終わったんだ」など、治療内容に納得した上で帰っていただきたいと思っています。併せて、スタッフとも共通の心構えとして、「自分がされたら嫌なことはしない!」を徹底し、治療中の動作から、電話の受け答えやあいさつ一つまでそのような意識をするようにしています。
「話しやすい場所」として患者と長く関係を築いていく
義歯、かぶせ物、詰め物の治療にはどのように対応していますか? メンテナンスについても教えてください。

義歯、かぶせ物、詰め物については、基本的には私自身が入れたいものをお勧めしています。見た目が天然歯に近く、長持ちすることが見込めるセラミックをお勧めすることが多いですね。ただセラミックは、破損しやすいといった一面もあります。無意識のうちに歯を食いしばる癖のある方や噛む力の強い方に対しては、破損しにくくなることが見込めるゴールドをお勧めするなど、歯の場所により、その方に合うものをご提案させていただいています。メンテナンスは、歯科衛生士に加え私も担当します。最近は、水素吸入器も導入しました。
お忙しい日々の中のリフレッシュ法を教えてください。
健康管理に気をつけていて、定期的にジムに通い、体力の維持に努めています。また、数年前から始めたテニスは今でも続けています。テニスはずっと憧れていたスポーツで、歯科医師会のテニス部の方に声をかけていただいたのがきっかけです。皆さんと楽しくプレーするためにも、週に1度テニス教室に通い、レッスンを受けています。何事も「継続は力なり」だと思いますので、コツコツと腕を磨き、仲間と楽しく打ち合えるようになりたいですね。
今後の展望と地域の方へのメッセージをお願いします。

現在、所属している渋谷区歯科医師会から依頼を受けて地域の方の訪問診療を行ったり、東京都の歯科医師会にも所属し、歯科のイベントや区民向けのセミナーにも関わらせてもらったりしています。実際の臨床だけではなく、そうした行事から、広く皆さんのお役に立てていることがうれしく、今後も歯科医師会を通じて地域貢献に携わっていきたいと思っています。当院においては、患者さんにとって、「お話ししやすい場所」でありたいです。専門はもちろんお口の中なのですが、患者さんと長いお付き合いを続けていくことを前提に治療させていただいていますから、言いたいことは我慢せず、本音でいろいろお話しいただきたいです。「私、歯医者行くのが嫌いなんですよ」とおっしゃる患者さんもいらっしゃいますし(笑)、どうぞお気軽にいらしてください。
自由診療費用の目安
自由診療とはセラミックを用いた補綴治療/14万3000円~、ゴールドを用いた補綴治療/9万9000円~

