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福井 政慶 院長の独自取材記事

ふくいクリニック

(門真市/門真南駅)

最終更新日:2020/04/01

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門真運転免許試験場からほど近い距離にある「ふくいクリニック」。アクセスは京阪線の古川橋駅、または大阪メトロ鶴見緑地線の門真南駅から京阪バスに乗り、北島橋変電所前停留所で下車して、歩いて5分ほどの場所にある。院長の福井政慶先生は、循環器・腎臓・透析・総合内科など、幅広い分野に携わってきたドクターで、各分野の専門知識を生かしながら質にこだわった診療を実践。また、心臓リハビリテーションと透析を行っているのも、同院の大きな特徴だ。予防医学においても豊富な知識を持つ福井院長。その気さくな人柄に惹き込まれながら、漢方の視点も含めた医療への想いをじっくり聞いた。
(取材日2019年3月26日)

漢方と西洋医学、予防と専門性を追求した総合医療提供

医学に関心を持ったきっかけは何だったのでしょう?

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いくつかの要素があるのですが、兄をはじめ親戚にドクターが多かったことが大きな要因です。私の実家は広島で、両親はともに薬剤師として地域に根付いた薬局を営んでいます。薬局には疾患における初期症状の緩和でお薬を求められる方もいれば、慢性疾患で継続的に通ってくださる方など、さまざまな方がお越しになられます。医師の診断のもと、適切な処方にて多くの患者さんの健康を支えている両親の背中を見て育ちましたため、いつのまにか自然と医療の道を志すようになっていましたね。

勤務医時代のことを教えてください。

実家が薬局ということもあり、漢方に関して興味がありましたが、その漢方を処方するには患者さんの健康管理を全身レベルで診ていきたいという思いがありました。そのため、関西医科大学を卒業後は、循環器、腎臓、内分泌・代謝等幅広い分野を診ていく当時の第二内科に入局しました。心臓カテーテル治療の経験も積ませていただき、また、透析を中心とした臨床研究を行うようにもなりました。透析の患者さんは合併症を抱える割合も高く、全身管理を行うことで病状・病態を総合的に把握することができ、臨床診療を行う上で貴重な経験となりました。博士号を取得後に守口敬仁会病院にご縁をいただきまして、守口と寝屋川のクリニックにおいて院長職を7年間務めさせていただきました。

先生は漢方をはじめ、さまざまな分野に精通しておられると伺いました。

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私は子どもの頃から、同じ風邪でも症状や病状によって処方される漢方薬の種類が違うことや、毎回同じ処方で良いとは限らない、漢方薬処方の奥深さを体験してきました。漢方薬に関する勉強も続けていましたので、勤務医時代に他科の先生から漢方薬について相談されることがありました。漢方に関する会話は他科の先生方も非常に興味深く聞いてくださったことがうれしかったですね。私の持ち得ている知識を多くの方に届けることで、たくさんの方が幸せになっていただけるとも思い、その知識をより正確に伝えられるように専門的に研鑽を積みました。そのほか、今では、日本内科学会総合内科専門医、日本循環器学会循環器専門医、日本腎臓学会腎臓専門医、日本透析医学会透析専門医と、自分が専門として診てきた分野はほぼすべての専門医資格を持つに至りました。

食事療法と運動療法で健康寿命を延ばせるように尽力

診療内容も多く、独自の展開をされていますね。

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当院のように、クリニックの規模で透析と心臓リハビリテーションを行うのは全国的に見ても珍しいと思っています。団塊の世代が75歳以上の後期高齢者となる「2025年問題」の先には、団塊ジュニア世代が高齢者となる2035年をピークに、患者数の増加、医療費増大、医師不足などで医療体制が疲弊する「心不全パンデミック」に陥ると危惧されています。心不全の患者さんに対して行う心臓リハビリテーションは、先を見据えた医療としてこれからさらに大事な役目を担っていくと思います。また、患者さんには健康維持のために運動療法をご提案することも多いのですが、透析の治療中に行うことのできる腎臓リハビリテーションを行っているのも当院の特徴です。透析治療を受けるだけでの通院ではなく、運動療法を併用することで健康維持とともに患者さんのQOLを良くしたい、そのような考えで腎臓リハビリテーションを行っております。

腎臓リハビリテーションはどのような考えのもと取り入れたのですか?

通常の透析治療はおおよそ週3回通院され、1回の治療における拘束時間は約4時間、その間ずっとベッドで横になるわけですが、4時間というと1日の6分の1です。普段8時間の睡眠を取っている方ですと、透析の日はその4時間がプラスされて12時間、半日寝たきりという状態が週3回もある計算になってしまいます。透析患者さんほど体を動かさないといけないため、透析中にリハビリテーションができないかと考えたのがきっかけです。透析患者さんに対する運動療法は、運動耐容能(体力)の改善、栄養状態の改善、QOL改善などが期待できると報告されております。また、週あたりの運動回数が多いほど生命予後が良いことも明らかになりつつあります。少しでも患者さんの健康とともに、生活の豊かさを向上するお手伝いを当院が担うことできればと思っております。

クリニックでは、食事療法にも力を入れていらっしゃいますね。

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「病気にならない体づくりは毎日の食事にあり」「病気の始まりは食生活」と、子どもの頃から教えられてきました。簡単に言えば野菜を食べないとか、好き嫌いがあるとか、そうした毎日の習慣が積み重なり病気になっていくということです。当院では減塩・油を控えた野菜中心の食生活のために、予約制で月に数回、栄養士による食事相談を行っています。カロリーオーバーやコレステロールにも注意していただきますが、極度なカロリー制限や糖質を少なくした食事は、バランスが崩れてしまうのでお勧めできません。また、バランスの良い食事を心がけていても不足するものはサプリメントで補っても良いと考えています。ただしサプリの役目はその人に足りていないものを補うことであり、体に良いと取り上げられているものが万人に当てはまるわけではないのです。自分の体質に適したものを取り入れないと意味がないことを認識した上で選んでほしいですね。

地域で協力する診診連携で、地元住民の健康を支援

主にどういった患者さんが来られますか?

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地元の方がほとんどですが、以前の勤務先である寝屋川市の方も結構おみえになります。あと、この地域周辺の住民の方が急性疾患などの基幹病院で治療を受けた際、その後の管理を担えるクリニックとして当院への紹介が増えてきました。また、予防医学にも注力していますので高齢の方の筋力維持には、理学療法士による一連の運動動作写真を解説つきでプリントし、月替わりお勧め運動として外来でお渡ししています。また診察で幾度か患者さんと話していくと生活リズムなどもわかってきますので、今弱っているところを補強する漢方の考え方から、ご自身の体と向き合っていただけるようなサポートにも努めています。

お忙しい毎日ですが、休日はどのようにお過ごしですか?

以前の職場で12年続いている野球チームがあるのですが、開業してからも引き続きメンバーの一員として練習や試合に参加しています。また、ジャズバンドも結成されていたので、音楽スクールに通ってサックスを習いました。今で6年ほどですが上達はこれからです(笑)。あと、門真市医師会は先生同士みんな仲が良くて、会長もたいへんフレンドリーです。そこで勧誘された医師会の軽音楽部に入りましたので、昨年と一昨年は医師会の忘年会で演奏させていただきました。

今後の展望を聞かせてください。

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今後は心臓リハビリテーションだけでなく間口を広げて、心臓疾患のない方にも参加していただけるリハビリテーションメニューを取り入れていく方針で、そのためにも運動療法室のスペースを拡充する予定です。地域密着で地元のシニア世代が集える場にもなればいいなと思っています。

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