重大な疾患を早期発見するための
血液内科クリニックでの精密検査
医療法人LIGARE血液内科太田クリニック・心斎橋
(大阪市中央区/心斎橋駅)
最終更新日:2025/12/26
- 保険診療
白血球・赤血球・血小板といった血球に関連する病気を専門に扱う血液内科。白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫などの血液がんや、特発性血小板減少性紫斑病などの血液難病に特化した検査・治療を行う診療科だ。「血液の病気は日常生活で自覚しにくく、健康診断がきっかけで受診し、病気の早期発見につながるケースもあります」と話す太田健介理事長は、これまで病院でしか対応できなかった高度な血液内科診療をより身近なものにするべく「血液内科太田クリニック・心斎橋」を開業。健診異常の相談を通して病気の早期発見と専門的な医療へとつなげるために尽力している日本血液学会血液専門医だ。今回は、そんな太田理事長に、血液の異常から疑われる病気や血液専門クリニックのメリット、精密検査の内容について話を聞いた。
(取材日2025年9月2日)
目次
生活の中では気づきにくい血液の病気。自己判断せず専門の医療機関を受診して早期発見・早期治療を
- Q白血球の異常に関連する病気について教えてください。
-
A
▲日本血液学会血液専門医である太田理事長
白血球は、細菌やウイルスなどの外敵から体を守る働きを担っています。細菌感染によって白血球数は高くなり、逆に、風邪などのウイルス感染では一時的に下がることがあります。また、感染症がなくても、心筋梗塞などの病気や大きなケガ、また、ストレス、睡眠不足、脱水、喫煙などでも上がることがあります。健診で白血球数の異常の指摘を受けても重大な病気が見つかるケースは多くはありませんが、中には白血病、骨髄異形成症候群、再生不良性貧血といった病気が隠れていることがあります。安心のためにも、健診で異常を指摘されたら詳しい検査を受けることをお勧めします。
- Q赤血球の異常がある場合、どのような病気が考えられますか?
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A
▲血液に関わる疾患に特化した検査・治療を行っている
赤血球は呼吸で取り込んだ酸素を全身に運ぶ役割を担います。赤血球の数やサイズが減少して、酸素の運搬能力が低下した状態が貧血で、重い場合は息切れや動悸、強い疲労感で日常生活に支障を来すこともあります。貧血で最も多いのは鉄欠乏性貧血で、特に生理のある女性に多く見られます。また、骨髄異形成症候群や白血病などの血液がんも貧血を来します。一方、赤血球が過剰に増える状態を多血症といい、原因はストレスや喫煙が多いです。中でも、血液がんの一種の真性多血症は見逃すと危険です。多血症は放置すると血流が悪くなり、脳梗塞や心筋梗塞のリスクが高まりますので、健診で指摘された場合は、必ず再検査を受けましょう。
- Q血小板の数値が変動することで、どのようなリスクがありますか?
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A
▲高性能な検査機器を完備している
血小板は、打撲やけがで損傷した血管の壁にいち早く付着して“かさぶた”を作り、出血を止める役割を担います。血小板数が低下すると、ちょっとしたことであざや鼻血が出現しやすくなり、放置すれば脳出血などの重篤な出血の危険性が高まります。血小板が減少する代表的な病気は特発性血小板減少性紫斑病で、その他、血液のがんや再生不良性貧血などがあります。一方、血小板が過剰に増える代表的な病気は本態性血小板血症です。この病気では血液が固まりやすくなり、脳梗塞や心筋梗塞などの血栓症を来すリスクが高まるため、適切な治療に加えて、食事バランスの改善やこまめな水分摂取など、生活習慣の管理も重要となります。
- Q健康診断で引っかかったら、どのような検査や治療が必要ですか?
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A
▲早期に原因を特定し、重症化を防ぐことが大切
白血球や赤血球、血小板の数値に異常が見つかった場合は、まずは近隣のクリニックなどを受診して再検査を受けましょう。もし、再検査でも異常が確認されれば、必要に応じて血液内科の専門医療機関を紹介され、血球形態の顕微鏡による観察や、白血球の遺伝子検査、細胞表面マーカー解析など、血液のさらなる精密検査が行われます。また、血球の“故郷”である骨髄の状態を直接観察する骨髄検査も重要となります。その他、CTや超音波検査などでのリンパ節腫大や脾腫の精査、あるいは病気のリンパ節を切除して直接調べる病理検査なども実施されます。これらの検査できちんと診断がついた後に、それに応じた適切な治療が実施されます。
- Q血液内科専門のクリニックを受診するメリットは何ですか?
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A
▲「自己判断せずに気軽に相談してほしい」と話す太田理事長
健診で血球の異常を指摘されたときに、紹介状なしで大きな病院の血液内科とほぼ同等の精密検査や治療を実施できることが、血液内科専門クリニックの一番のメリットです。当院では、血液の精密検査や骨髄検査が実施可能ですが、CTやリンパ節生検、内視鏡などは他院に紹介となります。診断が確定した場合、入院が必要でなければ、そのまま当院で抗がん剤、免疫抑制剤、輸血などによる高度な治療が実施可能です。これらの専門診療はすべてビルのワンフロアで実施されるため、病院と比べて待ち時間が短めであることも特長です。また、当院は近隣の基幹病院の血液内科と密接に連携しており、必要に応じて紹介入院などもスムーズに行えます。

