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患者に寄り添った
持続可能な糖尿病治療を

よねだ内科・皮フ科

(大阪市此花区/西九条駅)

最終更新日:2023/02/28

よねだ内科・皮フ科 患者に寄り添った 持続可能な糖尿病治療を よねだ内科・皮フ科 患者に寄り添った 持続可能な糖尿病治療を
  • 保険診療

年々増加傾向にあり、世界の成人の10人に1人が患者ともいわれる糖尿病。特に生活習慣などの要因で発症する2型糖尿病は、現代人の深刻なテーマの一つとなっている。そんな糖尿病専門の外来に力を入れる日本糖尿病学会糖尿病専門医の一人が「よねだ内科・皮フ科」の米田祥院長。大阪大学大学院にて内分泌や代謝内科学の研究に携わり、開業後の現在も同大学院で特任講師を務める糖尿病治療のエキスパートだ。今回は糖尿病の基本や治療の流れ、ポイントとなる考え方などを、同院で行っている診療を含めて米田院長に詳しく聞いてみた。

(取材日2023年2月16日)

糖尿病に負のイメージを抱かず、前向きに治療に取り組むことが大切

Q糖尿病とはどのような病気ですか?
A
よねだ内科・皮フ科 糖尿病専門医が診る糖尿病専門医院

▲糖尿病専門医が診る糖尿病専門医院

糖尿病は、慢性的な高血糖状態が長く続く病気です。糖尿病は腎症・網膜症・神経障害といった3大合併症を引き起こすだけでなく、高血圧症や脂質異常症の合併や、心筋梗塞や脳卒中といった命に関わる病気にもつながります。また、がんや認知症、歯周病、感染症の発症や重症化の要因になるなど、糖尿病は全身に関連する病気といえるでしょう。発症の原因には血糖値を下げるホルモンであるインスリン分泌の低下がありますが、その背景には過食や運動不足なども密接に関係してます。治療に際しては生活習慣や環境要因、体重歴を確認し、目の前の血糖値を下げることだけでなく、健康寿命確保を見据えた長期的な展望、持続可能な取り組みが重要です。

Q受診のタイミングについて教えてください。
A
よねだ内科・皮フ科 早期発見のために早期受診が大切

▲早期発見のために早期受診が大切

糖尿病になると、喉が渇く、疲れやすい、体重が減るといった話を耳にしたことがあると思います。それらの症状は高血糖がかなり長く続いた場合に起こるもので、初期段階での自覚症状はほとんどありません。健康診断で血糖値やHbA1c値が軽度高値で糖尿病疑いとなり受診勧奨されたにもかかわらず、忙しいからと放置しているうちに血糖値やHbA1cが著明に高値となり慌てて受診される方が多いのが現状です。そうした事態に陥らないためにも、やはり早期に医療機関を受診して適切な治療を受けることが大切です。早期受診によるメリットはたくさんありますが、デメリットは一つもありません。気になることがあれば、すぐにでもご相談ください。

Q治療はどのような流れで進められるのですか?
A
よねだ内科・皮フ科 検査を行い、患者に合った治療につなげる

▲検査を行い、患者に合った治療につなげる

糖尿病治療の基本となるのは食事療法と運動療法です。不規則で偏った食習慣を改善しながら適度な運動を継続して行うことで、インスリンを分泌する膵臓のβ細胞の負担を減らし、インスリンの感受性を高めていきます。これらに加え、病態に適した経口薬を必要時に処方していきます。それでも血糖コントロールが不十分な場合はインスリン治療が必要となる場合がありますが、インスリン分泌を担うβ細胞のもともとの量には個人差があり、注射の量や回数が多いから重症というわけではありません。インスリン注射を早めに導入することはβ細胞を保護する側面もありますから、負のイメージではなく安心して治療を受け入れてもらえればと思います。

Qこちらのクリニックでの糖尿病治療の特徴を教えてください。
A
よねだ内科・皮フ科 患者一人ひとりの生活に寄り添い、チーム一丸でサポート

▲患者一人ひとりの生活に寄り添い、チーム一丸でサポート

糖尿病治療は、ただ単に血糖値を下げればいいというものではありません。その方の価値観やライフスタイルなどを念頭に、膵臓の負担を十分に考慮した薬剤を選択していくことが重要です。当院は糖尿病専門の外来として、インスリン導入や栄養指導、合併症の評価などを行っています。日本糖尿病学会の糖尿病専門医である私を中心に、看護師や管理栄養士とともにチーム医療で対応しており、一人ひとりに寄り添った食生活や献立などの個別アドバイスも可能です。またGLP-1受容体作動薬など、インスリンの分泌を促してβ細胞を守ることを図るさまざまな薬を処方します。食習慣を急に変えられそうにないという方も、諦めずにご相談ください。

Q糖尿病治療で先生が大切にしていることは何ですか?
A
よねだ内科・皮フ科 糖尿病患者にとっての地域の砦でありたいと語る米田先生

▲糖尿病患者にとっての地域の砦でありたいと語る米田先生

まずはご自身の病気をよく理解していただくために、わかりやすい説明を十分に行うこと。そしてその方がどのような生活を送っていきたいのかをお聞きし、ありのままを受け入れた上で二人三脚で寄り添っていく姿勢が大切と考えています。それはご家族などにも言えることで、周囲のみんなが情報を共有しながら患者さんを見守っていく一つのチームになることが理想ではないかと思います。また糖尿病はもともとの体質に加え、夜勤などの不規則な環境が影響しているケースもあるでしょう。血糖値が高いからといって、決して自分を責める必要はありません。今後の生活を見据え、前向きに治療に取り組んでいくことが何より大切ではないでしょうか。

ドクターからのメッセージ

米田 祥院長

糖尿病治療を良くしたいと思っても、すぐにストイックな食生活に転向するのは大変なことだと思います。当院では患者さんそれぞれの事情に寄り添った食事療法の提案が可能です。疑問に思っていること、譲れない部分があれば遠慮なくお話しください。インスリンの分泌促進や抵抗性の改善を図る薬以外にも、糖の吸収をなだらかにするための薬、尿に糖を排泄させて血糖を下げることをめざす薬もあります。仕事と治療の両立が可能となるよう患者さんの気持ちや考え方を尊重し、適切かつ現実的なフォローを提案します。糖尿病患者さんにとっての地域の砦でありたい、その思いで診療を行っていますので、ためらわずに早めの受診を心がけてみてください。

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