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杉浦 時雄 院長の独自取材記事

杉浦こどもクリニック

(碧南市/碧南駅)

最終更新日:2020/04/01

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港町で、近くには廃線を利用した遊歩道があるなど、親子で楽しめるスポットもある町の一角に、「杉浦こどもクリニック」はある。院内は子どもも安心して利用できるよう、天井や受付、柱など至る所に丸みやカーブを取り入れる他、母親にもくつろいで利用してほしいという思いから、木のぬくもりにあふれた圧迫感のない広々とした造りになっている。杉浦時雄院長は笑顔が印象的な優しい雰囲気の先生で、安心して子育てできるように保護者をサポートする体制を整えるなど、診療におけるエピソードの随所からも杉浦院長の親子を思う温かい人柄を感じられた。今回、杉浦院長に診療についてはもちろん、医師をめざしたきっかけや患者にかける思いなど、たっぷりと話を聞いた。
(取材日2018年10月11日)

大学では、小児科で希少な肝疾患について研究

始めに、医師をめざしたきっかけを伺えますか?

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小学生のときにアフリカの難民の子どもたちの写真を見たのをきっかけに、人の役に立てる仕事に就けたらいいな、と思い医師の職業に憧れを抱くようになりました。この辺りは近くに大浜漁港があるため、水産業が盛んで私の父もこの場所で水産工場を営んでおり、親戚に医療関係者がいたわけではなかったのですが、名古屋市立大学医学部に進学することができました。そして、子どもをサポートしたいという思いを貫き、小児科の医師になりました。

続いて、杉浦先生のご専門についてお伺いします。

大学卒業後は大学院に進み、B型肝炎、C型肝炎といった肝炎ウイルス、小児の肝臓を専門に研究していました。母子感染は減ってきていますが、現在もゼロではありませんし、予防をしていても感染することもあります。母子感染で自責の念を抱いてしまうお母さんも多いので、そうしたお母さんたちの力になりたいと思い研究に取り組むようになりました。母子感染だけでなく、小児期になって感染する水平感染という感染経路もあります。そこで、費用はかかってしまいますが、お子さんにはワクチンによる予防をしっかりと行っていただくことをお勧めしています。他に大学院では新生児の黄疸についても研究してきました。これまでの研究の成果を今後、こちらでの診療に生かしたいと思っております。

この辺りの地域の雰囲気を教えてください。

とても環境が良いですよ。近くには漁港の他に、鉄道の廃線を整備した遊歩道があるんです。遊歩道は車通りがないため、親御さんも当院へ安心して通っていただけると思います。主に地域の方にご利用いただいていますが、西尾市からもアクセスがいいので、そちらからも多くの患者さんにご利用いただいています。

開院する上でどんなところにこだわりましたか?

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院内はバリアフリーで、診療室の他に処置室、隔離室を併設し、広々とした造りにしました。待ち時間の間、お子さんに楽しんでいただけるように、待合室にボルダリングの壁を備え付けているのも特徴です。その他、診療ではお子さんに威圧感を与えないように白衣でなく、明るいデザインのものを着用したり、院内は天井や受付、柱など至る所に丸みやカーブを取り入れ、お子さんに安心してご利用いただけるように工夫しています。また、お子さんだけでなく、親御さんにとってもリラックスできる場所でありたいと思い、空間を広く取り、木のぬくもりを感じられる内装にしました。

育児に励む親のサポートも充実

ご専門の肝疾患治療の他に、得意とすることや力を入れる診療はありますか?

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大学病院ではアレルギーの勉強もさせていただき、蒲郡市民病院では食物経口負荷試験も行ってきました。花粉症については、当院では舌下免疫療法も導入しています。実際に花粉症で悩む僕の子どもも行っており、お子さんにも安心して行っていただける治療法です。アレルギーは遺伝的な要素もありますが、それに関わらず悩まされる患者さんが年々増えている傾向にありますので、その助けになれたらいいですね。

診療を支えるスタッフの皆さんはどんな方たちですか?

助産師と保育士がいるのも当院の特徴ですね。私の妻は助産師なのですが、現在はこちらで看護師として診療を手伝ってくれています。今後は、彼女のこれまでの経験と5人の子育てを生かして、母乳相談として母乳が出ない、あるいは卒乳がなかなかできないといったお悩みを聞きながら必要に応じてマッサージを行っています。また母乳以外でも、子育てに悩むお母さんをサポートできる場として、こぢんまりとですがご対応させていただいています。赤ちゃんのご相談については助産師、子育て・子どもの遊びについては保育士、そして僕は医師として医療の面からケアと、親御さんも元気に子育てができるよう、あらゆる面からサポートできる体制を整えています。

親御さんにとっても心強いサポート体制ですね。

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子育ては大変なことですが、楽しいこともたくさんあるので、子育てを楽しんでもらえるようにサポートしたいという思いがありますね。お母さんがリラックスできれば、子どももリラックスすることができるので、お母さんのケアも大切にしています。小児科は基本的には15歳までのお子さんの診療を行うところとされていますが、実際、臨機応変に対応していますし、お母さんも風邪をひいている場合は一緒に診療させていただいています。親子でかかれるクリニックであれることが僕の理想ですね。

親子のコミュニケーションを深める工夫

待合室に絵本が多くあるのも特徴ですね。

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言葉を覚えるには、やはりまず絵本によるインプットを増やすことが大切です。ですが、実際に小さいお子さんを持つ親御さんにとって、絵本を借りに図書館に行くって簡単なことではないと思うので、待ち合いの時間を利用して本を読んでいただければ、と思いました。また、絵本を一緒に読むことはお子さんとのコミュニケーションにもなります。僕も5人の子どもを持つ親なので、DVDの便利さというのもよくわかるのですが、親御さんがお子さんと向き合う時間をつくりたいという思いもあり、当院の待合室ではDVDやテレビを流すのではなく、絵本を置くようにしました。このクリニックにいる間は、絵本を通して親子のコミュニケーションを深められたらうれしいな、という思いもありますね。

その他に、こちらのクリニックの特徴はありますか?

当院に勤務するスタッフのお子さんを預かれるよう託児所を併設し、保育士が常駐していることです。これまでお子さんがいらっしゃることで、仕事を辞められる方を多く見てきたので、働くお母さんも活躍できるクリニックでありたいという思いがありました。院内に託児所を設ければ、お子さんに何かあっても当院は小児科なので診療することができ、お母さんも安心して仕事に集中できます。そして、お子さんがいることを理由にキャリアが途切れてしまうことがないのも大きなメリットだと思いますね。

これまで印象に残った患者さんのエピソードを教えてください。

名古屋市立大学病院では小児科医局長、赤ちゃんの集中治療室であるNICU病棟の主任も務めていました。おなかの中で大きくなれなかった未熟児の赤ちゃんを多く診させていただき、中でも22週と3日という生存限界ギリギリで生まれてきた赤ちゃんや、345gという手のひらに乗るような本当に小さな赤ちゃんのことは忘れられないですね。その赤ちゃんが大きくなり、病院から巣立っていく姿を見たときは感慨深かったです。そうしたお子さんの成長を見届けることができるのが小児科医の醍醐味であり、喜びですね。

最後に今後の展望をお聞かせください。

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B型肝炎の予防を広めていきたいと思っています。B型肝炎ウイルスに感染しなければ、B型肝炎関連の肝硬変、肝がんにはなることはない、といわれています。健康は一生の宝です。そこでぜひ、お父さんお母さん、またおじいちゃんおばあちゃんからお子さん、お孫さんへのプレゼントとしてワクチンを行う機会をぜひつくっていただきたいと思いますね。当院では平日午後2時から3時は各種予防接種の時間として設けており、それ以外の時間でも診療時間内であれば予防接種を行っています。そしてクリニックとしては、託児所も併設しているので、今後、子育てをしている女医さんを迎え入れたりと、働くお母さんをサポートする場としても精進していきたいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

予防接種/B型肝炎ワクチン:5500円(2016年以前生まれの方)、おたふく風邪ワクチン:5500円、インフルエンザワクチン:3000円(1回目、2回目ともに)、ロタウイルスワクチン:9000円~、肺炎球菌ワクチン:9500円

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