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法橋心療内科

法橋心療内科

法橋明院長
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医療トピックス

評価テストなどで適切に診断し
適量の薬でADHDを治療する

法橋心療内科

保険診療

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近年、著名人が自ら公表するなどして、成人のADHD(注意欠陥・多動性障害)の認知度が高まっているが、子どものADHDに関しては具体的な症状なども広く知られている一方で、成人のADHDに対しては正確な理解が得られていないのが現状だ。どのような症状があるのか、どのような方法で診断し治療するのか、といった具体的な情報について、まだ広く浸透しているとは言いがたい。正確な情報が不足していると、ADHDを不必要に恐れたり、受診をためらったりして、一人で悩むことにもなりかねない。精神科の医師として豊富なキャリアを持ち、成人のADHD治療に力を注ぐ「法橋心療内科」の法橋明院長に、ADHDの基本的な情報やその付き合い方などについて話を聞いた。(取材日2018年12月7日)

正確な診断を受けてしっかりと治療を受けることが、本来持っている能力を社会で発揮することにつながる

成人のADHDとはどのようなものですか?

1 ▲正確な診断のもと、適正な治療を受けてほしいと院長は語る 気が散る「不注意」、じっとできない「多動性」、思いついたらすぐ行動に移す「衝動性」という3つの大きな症状があります。子どもの頃からこうした症状がある方もいますが、大人になってから顕在化するのが成人のADHDです。高度な学習や情報の処理を求められるようになり、ケアレスミスが多い、期日や納期を守れない、約束を忘れるなどの不注意型の症状が目立つようになるのです。本人はなぜそうなるのかわからないのですが、近年ADHDについての報道も増えてきて「自分はADHDではないか?」と受診されるケースが増えています。また、症状に気がついていても、ADHDによるものと思われていないケースも多いようです。

ADHDが他の発達障害と併存する場合はあるのでしょうか?

2 ▲診療室。薬物療法を用いながら、丁寧に診断・診療を進める お子さんの場合、学校で授業をきちんと受けることができず、LD(学習障害)を併存している場合があります。また、ADHDと診断されていてもコミュニケーション能力の欠如がASD(自閉症スペクトラム障害)の併存によって生じている場合もあります。以前の診断基準では併存は認めないとされていましたが、実際には併存が多いことが臨床的に明らかになってきており、現在の診断基準では併存を認めるという方向にシフトしています。

原因と治療方法を教えてください。

3 ▲治療の前には成人ADHD用の心理検査を用いて適切に判断 脳に入った情報は神経のネットワークをかけめぐり処理されます。その際に、情報を伝えるノルアドレナリンなどの神経伝達物質が不足していると、情報がうまく伝わらずにADHDの症状が起こると考えられます。ADHDが疑われる方には、チェックリスト(ASRS)と評価テスト(CAARS)を使い適切に診断します。その後、神経伝達物質の状態を改善するため、薬物療法を行います。心療内科というと認知行動療法など心理療法をイメージする方が多いですが、薬物療法を行わずに治療効果を期待するのは困難だと私は考えます。他の疾患同様、認知行動療法は薬物療法を十分に行い、患者さんが自信や安心を得た後に行うほうがよいと考えています。

治療の際に気をつけていることを教えてください。

4 ▲心理検査に基づき、診療 合理的薬物療法です。薬を治療に用いる際には、副作用の現れ方について調べる必要があります。ADHDの治療薬の場合は、2種類の薬のうち一方で投与初期に副作用が起きやすいことがわかっています。このため、薬を使い始めてすぐに変化が現れたからといって「効く」と判断し増量すると、副作用の出るリスクが高くなってしまいます。副作用が出てしまうと、2種類しかない治療薬の1つが使えなくなります。さらに、もう一方の薬は中枢神経刺激薬に分類されており、取り扱いに厳しい規制があります。こうした条件を考えると、薬を処方する際は、その患者さんの症状を安定させるのに十分な至適用量を探り出すことが大切です。

どのような状態なら受診したほうがいいでしょうか。

5 ▲待合室は、やわらかい色合いに統一。落ち着くBGMが流れている ケアレスミスが多い、仕事や作業を順序立てて行うのが苦手、約束や納期を守れない、忘れ物が多いといった不注意型症状が一つの目安になります。こうした症状にご自身で気づいている、悩んでいるという場合は受診してみてください。チェックリストも評価リストも、15分程度で終わり、それにより診断が可能です。また、周りにADHDが疑わしい方がおられ、本人が悩んでいるようなら、受診を勧めてもよいと思います。一方、本人が気づいておられない、という場合は、ADHDについての正確な情報を提供してあげるのも一つの方法です。

ドクターからのメッセージ

法橋明院長

ADHDも精神疾患であり、診断された場合は深刻に考える方もおられますが、ADHDは非常に軽微な精神疾患であり、治療法も確立しています。ちょっとした考え方の癖を薬物療法で修正することで、その方が本来持っている能力を社会の中で十分発揮するチャンスであると捉えなおしていただき、しっかりと通院治療されることをお勧めします。

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