適切なタイミングや方法、矯正期間は?
成長に合わせた小児矯正
かとう歯科こども歯科
(名古屋市守山区/高蔵寺駅)
最終更新日:2024/02/28
- 自由診療
歯並びがガタついていたり重なって生えていたりと、乳歯の生え始めや永久歯の生え替わりのタイミングで、子どもの口元に関して「おや?」と感じ、矯正を検討する保護者もいるだろう。ただ保護者にとって、本当に矯正が必要な状態か見極めるのは非常に難しいことだ。子どもの歯列矯正に力を入れる「かとう歯科こども歯科」の加藤宏紀院長は「適切なタイミングに適した方法でスタートできることが望ましい」と話す。丁寧な説明と専門知識や技術を用いて「口腔の成長」をサポートする加藤院長に、小児矯正の基本知識や小児矯正を受けるメリット、矯正の流れについて話を聞いた。
(取材日2024年1月12日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Q子どもの歯列矯正はいつ頃から始めると良いのでしょうか?
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A
6歳臼歯という奥歯が生えてきたり、前歯が生え替わる5〜7歳頃が矯正を始めるタイミングといえます。ただ、お口の状況というのはお子さんごとにさまざまで、年齢だけでは判断しきれないところがあります。歯が重なっていたり斜めに生えていたりと、見た目でもわかりやすい歯並びの心配がある場合は、年齢や生え替わりの状況にかかわらず早めにご相談いただきたいですし、保護者の方から見ても違和感がなくても実は噛み合わせや歯並びに問題を抱えているといったケースは珍しくありません。お子さんのお口の状況を踏まえ、適切なタイミングで矯正を始めるためにも、小さな頃から定期的に歯科医院を受診しておくことが望ましいといえます。
- Q歯列矯正にかかる期間や方法を教えてください。
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A
当院では、すべての永久歯が生えそろう12歳頃までに矯正が終了するのを目標に進めていきます。12歳以降は受験や部活動など忙しい時期になりますよね。全部の歯が生え替わってからのワイヤー矯正は虫歯のリスクや痛みなどの負担も大きくなりますので、当院ではできるだけ12歳頃までに完結できるよう努めています。装置はバイオネーターという機能的矯正装置や床矯正などの取り外し式をメインに、ワイヤーなどの固定式のものは期間も箇所もなるべく少なくして日常生活への影響が最小限になるようにしています。仮に成人矯正が必要になったとしても、成長に合わせて小児期の矯正をしていたことで、成人矯正の期間や負担がだいぶ軽くなります。
- Q矯正中に虫歯などにならないか心配です。
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A
取り外し式の装置をメインに進めていくので、毎日しっかり歯磨きをして、親御さんの仕上げ磨きなども受けていれば矯正による虫歯の心配は少ないかと思います。矯正を始めるにあたって口腔管理のポイントをあらためてご指導しますし、矯正と並行して定期検診でもしっかり管理させていただきます。ここがかかりつけ医で行う矯正治療のメリットともいえますね。矯正の進み具合だけでなく虫歯などのトラブルもしっかりチェックしますのでご安心ください。また、虫歯が多い状態では矯正が始められません。まずは必要な治療を行い、ご自身や保護者の方がしっかりとケアできるようにご指導させていただいて、そこから矯正治療のスタートです。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1口腔内診査や歯型の採取、画像検査を受ける
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小児矯正を検討している旨を伝え、診察を受ける。診察では口腔内診査や口腔内写真の撮影、歯型の採取、エックス線画像撮影などが行われる。同院の場合、矯正に関する相談は初回無料。説明内容を踏まえ、矯正に進むか検討する。
- 2矯正の計画を立てるために必要な精密検査に進む
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最初の診察から1〜2週間後にカウンセリングを受ける。カウンセリングでは、歯科医師が診察所見や検査結果から検討される矯正方法、小児矯正の基本的な流れを説明。説明を踏まえて矯正を受けると決めたら、必要に応じてセファログラムなど歯の生え方や顎の状態を詳しく調べるための精密検査を受ける。同院では検査結果をもとに矯正の専門家とのカンファレンスを行い、意見を取り入れながら、矯正の計画を立てていく。
- 3矯正方法や期間、矯正中の注意事項の説明を聞く
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精密検査の結果をもとに作成された矯正計画の説明を受け、矯正をスタートするか最終確認が行われる。歯科医師は患者本人と家族の意思を踏まえ、矯正中に気をつけることや口腔内管理の注意点などを説明。検査資料をもとに矯正装置が作製される。
- 4装置による矯正がスタート
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装置の着け方などの指導を受け、本格的に矯正がスタートする。装置を装着してからしばらくは1週間あるいは2週間に1度受診し、装置の調整などを受ける。その後は、月1回程度のペースで受診し、歯列の動きや顎の発育状況を踏まえた調整が行われる。矯正装置を装着する期間は3〜4年程度。矯正後の歯列を保つための保定装置に進んだ後も、定期検診を継続する。
- 5矯正終了後も継続して口腔内の変化のチェックを受ける
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12歳頃を目安に矯正期間は終了。身体の成長次第で変化が起こることもあるため、継続して歯列や噛み合わせの状態を観察するようにしている。
自由診療費用の目安
自由診療とは精密検査料/5万円、小児矯正/50万〜80万円、調整料/毎月4000円