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早川 成人 院長の独自取材記事

そら矯正歯科

(大阪市淀川区/塚本駅)

最終更新日:2024/01/25

早川成人院長 そら矯正歯科 main

青い看板が目印の「そら矯正歯科」は、JR神戸線塚本駅より徒歩約5分の場所にある。院長を務める早川成人先生は異色の経歴の持ち主だ。もともと東北大学大学院の精密工学研究科を修了し、航空会社に入社。大型ジェット機の技術担当に従事するなど、エンジニアとしての経歴からスタートしている。そんな中で、当時の国際協力事業団のエンジニアの専門家としてパプアニューギニアへ派遣され、現地での経験を通し、医療の道への転向を思案。41歳で歯科医師免許を取得した。工学分野での知見を生かした先進のデジタル技術を用いた診療を強みに、現在はとりわけマウスピース型装置を用いた矯正に注力。完全予約制で、十分な診療時間を用意し、一人ひとりの患者に向き合う早川院長へ、歯科医師に転向した経緯や診療への想いを聞いた。

(取材日2023年11月6日)

先端のデジタル技術を取り入れた矯正を提供

そら矯正歯科では、どのような治療を行っているのですか?

早川成人院長 そら矯正歯科1

当院は「デジタル矯正」と呼んで、先端のデジタル技術を取り入れた歯列矯正を専門に行っています。その中でも、第一の選択肢としてお勧めしているのが、マウスピース型装置を用いた矯正です。ここ数年で技術はめまぐるしく進化しています。マウスピース型装置を用いた矯正で可能と思われる症例はそちらで対応し、どうしても補えそうにない場合はワイヤー矯正を組み合わせるなど、コンビネーションでの矯正にも対応しています。患者さんは、マウスピース型装置を用いた矯正を希望して来られる方がほとんどです。小学生のお子さんから女性の会社員の方でしたり、最近は30~40代の男性も多くいらっしゃいます。長く健康で暮らしたいという思いから、50代、60代の方でも矯正を始める方もいらっしゃいますよ。幅広い年代の患者さんが来院されます。

マウスピース型装置を用いた矯正には、どのような良さがあるのでしょうか。

一番のメリットは、取り外しができるので、口腔内を常に衛生的に保ちやすいところだと思います。ワイヤー矯正は基本的には治療が終わるまで矯正装置を装用したままなので、歯磨きを怠ってしまうと虫歯や歯周病、口臭などの原因になります。時間がないときや職場などで入念に歯磨きをするのは大変ですよね。一方でマウスピース型装置は、ご自身の手で簡単に取り外しができます。食事の際は外して、装置がない状態で食べることができますし、装置に食べ物が詰まる心配もありません。歯磨きもしやすく、適切なケアを行うことで虫歯になりにくい状態が望めます。また、トラブルが少ないことも良い点だと思います。例えばワイヤーが外れたときのように、唇や口の中を切って傷つけてしまう心配がありません。もちろん、装置を着けていることが他の人からほとんどわからず、目立ちにくいところも患者さんにとってメリットでしょう。

どのように矯正を進めていくのですか?

早川成人院長 そら矯正歯科2

マウスピース型装置を用いた矯正では、まずデジタルスキャナーを使って歯の状態を適切に把握します。シミュレーションをもとに結果をある程度予測し、見込まれる仕上がりの状態を可視化できます。患者さんはゴールがイメージしやすく、モチベーションも高まるのではないでしょうか。機械を駆使して予知的な矯正を行い、必要があれば都度調整しながら進めていきます。

早川院長は、患者さんと接する際にどのようなことを大切にされていますか?

患者さんの要望が何なのか、理想的なゴールは何か、よく話を聞いて患者さんのニーズをつかむことを心がけています。一人ひとり骨格やもともと持っている歯の形はすべて違います。しっかり検査を行って適切な状態を把握し、その方にとって理想的な状態をつくりあげられるように努めています。

精密工学の知識を生かしてより効率的な治療計画を作成

歯科医師になるまで、どのようなご経歴を歩まれてきたのですか?

早川成人院長 そら矯正歯科3

福島県で生まれ育ち、大学は東北大学工学部の出身です。卒業後はそのまま大学院に進み、精密工学研究科でエンジニアリングを学んでいました。大学院修了後は、航空会社に就職。大型ジェット機の技術担当として従事し、1998年まで12年間勤めました。その間、国際協力事業団でエンジニアの専門家として、技術支援のためにパプアニューギニアへ派遣されていた経験もあります。3年間、現地の航空大学で教官をしていました。パプアニューギニアで印象深く感じたのは、医療がひっ迫した状況にあるということ。特に歯科医院が少なく、近隣には1軒しかなかったんです。そんな様子を目の当たりにしたことで、もし自分が医療の技術を習得できれば、今後どこへ行っても仕事ができるのではないかという印象を受けました。

歯科医師への転向を決意したきっかけは何だったのでしょうか。

まだまだエンジニアを続けるつもりではいたのですが、以前から独立して、自分の技術をもって完結できる仕事に魅力を感じていたんです。パプアニューギニアでの経験を通じて、医療の分野であれば思い描く仕事ができるのではないかと思ったことが、1つのきっかけになりました。日本に帰国して2年ほどたった頃、徳島大学歯学部が、社会人のバックグラウンドを持つ者を歯科医師として養成する編入学の制度を始めたんです。私はその情報をたまたま新聞で目にしたことで「チャンスだ」と思い、転向を決意しました。徳島大学には第3年次から編入し、41歳のときに歯科医師免許を取得しました。

その後は、どのようなキャリアを積まれてきたのですか。

早川成人院長 そら矯正歯科4

歯学部に入学した当初から、矯正歯科の道に進もうと決めていました。矯正歯科にはデジタル技術がふんだんに応用されており、私が長く学び、取り組んできた工学の分野を生かすことができると考えたからです。一般歯科で学んだ後は、早く矯正の技術を習得すべく、大学病院や矯正専門の歯科医院で働いていました。矯正は海外のほうが情報・技術が発達しているので、大阪歯科大学歯学部の基礎課程を修了した後は、アメリカの南カリフォルニア大学にも行きました。今でも、アメリカやヨーロッパで行われる勉強会は参加するようにしています。

すてきな笑顔のために納得いくまで患者と向き合う

ご自身で開業されて良かった面は、どういったところでしょうか。

早川成人院長 そら矯正歯科5

材料選びにしても、どのような技術を取り入れるかという点でも、患者さんのことを第一に考えて、自分が最も良いと思うものを取り入れることができるところです。大きな病院ですと、限られた時間でさまざまな症状を数多く診なければいけません。ですが、当院では患者さん一人ひとりをじっくり診られるように、時間に余裕を持って予約を取るようにすることができます。そういった意味でも、自分が納得のいく治療ができるように思います。よりしっかりと患者さんに向き合えることに、開業した一番のメリットを感じています。

今後のご展望を伺えますか?

マウスピース型装置には、さまざまな種類や提供している会社があり、それぞれに良いところがあります。先進の技術を柔軟に取り入れながら、患者さんにとってメリットとなる矯正を提供していきたいです。院内でマウスピース型装置を作製する“インハウス”のかたちをとる歯科医院も増えつつあります。ある矯正装置の場合は、装置ができあがるまでには1ヵ月ほど要するものもあるので、矯正を始めるまでに時間がかかってしまうんです。しかし、歯科医院で3Dプリンターなどの必要な装置を設置すれば、自分の手ですぐに装置を作製することができます。時間の面でも、微調整ができるという面でも、今後はインハウスでのマウスピース型装置作製を実現させることが目標です。

最後に、矯正をお考えの方や読者の方々にメッセージをお願いいたします。

早川成人院長 そら矯正歯科6

矯正はお子さんや若い方だけに向けたものではなく、始めるのに遅過ぎることはありません。歯並びが気になり、ご自身が矯正したいと思ったときが、モチベーションも高く、始めるのに適したタイミングだと思います。無料相談も受けつけておりますので、「矯正したい」と思った際は、ぜひご相談にいらしてください。お待ちしております。

自由診療費用の目安

自由診療とは

マウスピース型装置を用いた矯正/80万円~、小児のマウスピース型装置を用いた矯正/20万円~、ワイヤー矯正/80万円~

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