咬合機能の向上を重視
選択肢が豊富な成人のための歯列矯正
ミライズ矯正歯科南青山
(港区/表参道駅)
最終更新日:2021/10/12
- 自由診療
矯正は、美しい歯並びを手に入れるために行うイメージがあるが、最も重要なのは「噛む機能を取り戻すこと」にある。そう語るのは「ミライズ矯正歯科南青山」の富田大介院長。同院には、通常の矯正治療を希望する患者だけでなく、歯並びを矯正したものの、噛む機能に問題が生じ、リカバリーを希望する患者も度々訪れるという。そもそも矯正は筋肉や骨格、顎関節、歯や歯周組織の問題など、さまざまな要因が一人ひとりの噛む能力を決定づけるため、そのアプローチ方法を慎重に吟味するとともに、矯正に携わる歯科医師の経験と知識、技術が欠かせない。院内に矯正専門の歯科技工所を併設し、先進の機器を導入することで、時間の短縮やより質の高い治療をめざす同院の矯正治療について、富田院長に解説してもらった。
(取材日2018年9月20日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Q矯正治療において大事なことは何ですか?
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A
矯正治療で当院が一番大切にしていることは、咬合機能の向上です。現在の機能をより高めるということ、失ってしまった機能を回復させるということでもありますから、マイナスからプラスへ、ゼロからプラスへ噛み合せの機能向上を狙って治療を行います。歯を一見きれいに並んだようにすることは結構簡単ですが、噛み合わせを考えた矯正は非常に複合的で難しいですね。例えば口筋が発達している人は咬合力が強いので、噛む力も考えて矯正する力を変えていきます。患者さんがどういった状態で、どういった原因で今の状態になったかを探っていき、それを根本的に改善するためのアプローチを行うので、最初の検査と治療計画が非常に大事になります。
- Q矯正には、どのような選択肢があるのですか?
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A
表側矯正、装置が目立たない裏側矯正やマウスピース型矯正歯科装置を使った矯正、部分矯正などがあります。職種によって、どうしても表側に矯正装置をつけられない方もたくさんいらっしゃるので、そういう場合はマウスピース型装置による矯正を選択するか、あるいはコンビネーションで上はマウスピース型装置、下は裏側矯正というように組み合わせる場合もありますね。成人の矯正は、歯があって、歯周病が進行していない限り、何歳であっても受けることができます。矯正の治療方法だけでなく、検査方法の精度や技術もどんどん進歩していますから、日々それを専門的に学んでいる歯科医師の治療を受けることをお勧めしたいですね。
- Q費用や期間はどれくらいですか?
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A
個人差がありますが、当院では、治療の精度はもちろんのこと、痛みが少なくスピードを重視した治療方法を選択しており、所属する大学が開発に携わった弱い矯正力の持続をめざし形状記憶合金を応用したワイヤーを使っていることなどから、早い方だと1年ほどで終わります。ただし、抜歯を行うケースでは、1年半~3年ほどかかる方も。リテーナーと呼ばれる後戻り防止の保定装置は、治療期間と同じ期間つけると考えていただければよいでしょう。また当院では、治療期間の長短に関わらず、最も費用が低く抑えられる調整料に回数の上限がある、総額上限制度を採用しています。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1現在の悩みを相談で明確化し、理想のゴールを共有
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まずは、カウンセリングルームで相談。カウンセリングで大事なことは、主訴を明確にし、最も重要視することを伝えること。歯並びが悪いことで見た目に問題を抱えている、噛む時に不具合を感じるなどの主訴、目立たない治療を希望している、治療中発音に影響が出ては困る、できる限り費用を抑えたい、通院回数を少なくしたいなど、主訴と要望の優先順位を決めて伝えることで、適切な治療方法の提案を受けることができる。
- 23Dスキャナーを使った迅速な検査
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矯正用のエックス線写真、通常のパノラマエックス線写真、必要に応じて歯科用CT、口腔内と顔の写真撮影、歯周病や虫歯の検査、光学3Dスキャニングシステムを用いた歯型作製のための検査を行う。3Dスキャナーを使うことで、シリコン印象で歯型を作る必要がなく、約1分で歯列のスキャンが完了。高解像度のディスプレイによる3D画像で、治療前とシミュレーションされた治療後の歯並びをその場で視覚的に確認することが可能。
- 3検査・診断をもとに綿密な治療計画を立てる
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検査結果を精密に分析し、適正な治療装置や治療方法を決め、入念に治療計画を立てていく。同院には技工所が併設されているため、技工士が歯科医師と連携して患者の口腔内を確認したり、すべての検査情報をその場で共有することができるため、矯正装置の作製にタイムロスや連携ミスがない。パソコン上で模型を作成、細かく調整できる先端のソフトウエア、歯型の模型を作る3Dプリンターなども導入し、緻密な治療計画の立案が可能。
- 4装置を装着し、矯正をスタート
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実際に矯正装置を装着。装着自体にかかる時間は約30分。表側矯正、裏側矯正では、ブラケットをつける位置が非常に重要になるそう。歯科医師がチームで治療に対応する同院では、歯科医師による修練、技術によって治療に差が出ないよう、富田院長が適切なブラケットの位置をコンピューター上でシミュレーションしデータを作成。その情報を歯科医師間で共有している。またドイツ製3Dプリンターを使用し研究も進めている。
- 5継続的な治療と通院
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メンテナンスやクリーニング、歯の生理学的な動き、治療効率を考慮し、通院は1ヵ月に1度。まれに想定の動き方と異なる動き方をする場合もあるが、3~4週間に1度なら方向修正もしやすいという。同院では、継続して力のかかるワイヤーを使用しており、通院が2~3ヵ月に一度の頻度になっても治療期間が延びることは少ないため、国内でも北海道など全国各地、ニューヨークやロンドンなど海外から通う患者もいるという。
自由診療費用の目安
自由診療とは基本施術料:表側矯正65万円~105万円、裏側矯正110万円~130万円、マウスピース型装置による矯正30万円~130万円
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。