富田 大介 院長の独自取材記事
ミライズ矯正歯科南青山
(港区/表参道駅)
最終更新日:2026/05/29
南青山六丁目交差点近くにある「ミライズ矯正歯科南青山」。開業以来、矯正に特化した診療を行ってきたが、2025年からは一般歯科の診療を加え、総合的な歯科診療を提供している。顎変形症の外科手術などを専門にする分院とも連携しながら多種多様な症例に対応。同院の院長でグループを率いる富田大介先生は、XR(エクステンデッドリアリティー)と呼ばれる先進のデジタル技術を活用した歯科治療も導入。近年ではCT、顔面のスキャンデータ、口腔内写真を組み合わせて立体表現したフルカラー3D顔面医療モデルの開発研究も手がけ、世界的に注目されている。「先進の技術を活用することで、治療の精度、スピード、安全性など患者さんにとっての真の利益を追求していきたいですね」と話す富田院長に話を聞いた。
(取材日2025年7月23日)
一般歯科の診察も始め総合的な歯科医療を提供
こちらのクリニックの特徴をお聞かせください。

当院は2018年に矯正歯科専門のクリニックとして開業して以来、見た目だけでなく「しっかり噛める状態をめざす」という機能面の向上に重きを置いた矯正を提供してきました。しかし、矯正前や矯正中に虫歯などの治療が必要になるケースが多く、その場合、一般歯科との連携が非常に重要になります。検査データの共有だけでなく、歯科医師同士が同じ医療レベルで会話できることが必要不可欠。また、患者さんは2つのクリニックを行き来することになり心身の負担や時間的ロスが生じます。そうした問題を解決したいと思い2025年から一般歯科診療をはじめ総合的な歯科診療を行っています。大学病院からの紹介で来られる患者さんが多いという特徴もありますね。他院では対応の難しい難症例も、当院では可能なケースが多々あります。
医療体制も拡充したのですね。
歯科医師は6人に増え、それぞれ高い専門性を備えています。例えば、ニューヨーク大学歯学部の歯内療法学のカリキュラム作成に携わってきた歯科医師や、歯周病、義歯補綴、口腔外科、インプラント、顎変形症などに精通する歯科医師をそろえ、包括的な歯科診療を行っています。先進的な歯科医療にも積極的に取り組んでいて、先端の技術を活用した歯髄治療も行っています。
顎変形症の治療は分院と連携して実施されているそうですね。

はい。顎変形症の手術は大規模病院で実施されることが多く、当院も開業当初は北里大学と連携して手術を行っていました。しかし、新型コロナウイルスの流行で大学病院の受け入れがストップし、多くの患者さんをお待たせする状態に陥ってしまったのです。そこで、顎変形症の手術に特化したクリニックをつくりたいと、2022年に「ミライズクリニック南青山」をオープンし、連携体制を整えました。一般的に顎変形症の治療期間はトータルで3~4年ほどかかりますが、当院では治療期間を短縮するために「サージェリーファースト法」や「アーリーサージェリー法」などの方法を導入し、患者さんの身体的・精神的負担の軽減をめざしています。
患者の利益につなげるため、次世代の医療を追求
他にも分院があると聞きました。

他に、南青山と銀座に「ミライズオーラルヘルス南青山」と「ミライズオーラルヘルス銀座」、銀座には「ミライズクリニック銀座」もあります。相互に連携して、治療・手術・アフターケアまでグループ内で完結できることが大きな強みです。さらに2026年には、当院のそばに「ミライズ総合歯科南青山」を開設する予定です。クリニック名の「ミライズ」には、患者さんと一緒に「未来図」を描いていくという思いを込めました。また「ミ」には「美」、「ライズ」には「上昇」という意味もあります。患者さん一人ひとりに合った未来図をご提案し、患者さんの理想に近づけていくのが私たちの使命と考えています。
先進のXR技術なども取り入れていると聞きました。
もともと機械が好きで、DX(デジタルトランスフォーメーション)に興味を持っており、医療に生かせるものがあれば導入したいと考えていました。治療の精度、スピード、安全性など患者さんの有益性を追求していくには、技術力の向上や先進のテクノロジーが不可欠であると考えています。そうした中、「XR」と呼ばれる技術を積極的に歯科医療に取り入れてきました。XRは、仮想空間やデジタル情報を現実世界と融合して疑似体験する空間をつくり出す画像処理技術のことです。XRには「VR(バーチャルリアリティー)」「AR(オーグメンテッドリアリティー)」「MR(ミックスドリアリティー)」などの仮想世界を体験できる技術が含まれます。当院の顎変形症手術においてXR技術を活用して口腔内を立体的に可視化することで、よりリスクが少なく精度の高い治療をめざせるようになりました。
最近では3D医療モデルの研究開発が注目されていますね。

このXR技術による可視化された立体画像は、手で触れることはできません。外科手術のシミュレーションでは、触れる感覚や切開の深度、圧力など人間の感覚による学びが重要なのですが、これまではその点に限界があったのです。そこで、よりリアルに触覚による理解を可能にするために、「超精密3D医療モデル」を支援企業とともに研究、開発しました。これは顔の表面スキャンデータ、CTデータ、口腔内写真データを統合して3Dプリンターで出力して作製するもので、骨や歯、舌、粘膜、皮膚などがリアルに再現されています。このモデルは2025年に正式に発表され、実物展示も行いました。現在は、出血したり体温が感じられる、より「生きた模型」の開発を進めているところです。
先進技術を活用して歯科医療従事者を高いレベルで育成
そうした研究や情報発信によって意識の高いスタッフが集まるのではないでしょうか。

そうですね。技術力のある人や意識の高い人が自然と集まってきています。高度な技術を極めたい、チーム医療の重要性を理解した上で、その一員として参画したいなどと考えている人が多いと思います。みんな根がとても真面目で、コツコツと治療や研究に勤しんでいます。当院では歯科医師だけでなく、歯科衛生士や歯科技工士も論文発表に取り組んでいます。診療時間外の自分の時間を割いて研究や論文執筆をするのはなかなか大変なことだと思います。当院としても研究会参加費用などサポートしていますが、やはり歯科医療レベルを向上させるためには大切と考えています。私自身も、医療業界だけでなく幅広くアンテナを広げています。
ところで、先生はなぜ歯科医師をめざされたのですか?
子どもの頃は建築家になって地図に残る仕事がしたいとか、手先の器用さを生かせる仕事もいいな、などと思っていました。しかし高校生の頃に出会った友人が歯科医師をめざしていた影響から、職業として「歯科医師」を意識するようになったのです。調べてみると細かい作業も多く、自分に合っているのではないかと思い始めました。考えてみれば、検査や診断をして治療計画を立て、ゴールを決めてその計画に合わせて治療を進めていく過程と、土地を見て設計して、デザインして建物を建てるという建築の仕事ととても似ていますよね。そういう意味でも、無意識にこの仕事を望んでいたのだなと感じています。
最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

先ほども少しお話ししましたが、2026年には近隣に「ミライズ総合歯科南青山」を開設し、一元的な管理のもと包括的な歯科診療を提供していきます。また、同時期にトレーニング施設も開設する予定です。トレーニング施設では歯科医師だけでなく歯科衛生士や歯科技工士、また海外からの留学生なども受け入れ、先ほどお話しした3D医療モデルなど先進技術を活用しながら高いレベルでの育成を図っていこうと考えています。当院について場所柄派手なイメージを持つ方もおられるかもしれませんが、その中身はとても地味で、実直に臨床や研究に向き合っています。どの分野も専門性の高い診療を行っていますので、気軽にご相談に来てください。
自由診療費用の目安
自由診療とは小児矯正/25万円~(基本施術料として/1期治療)※別途検査費用などがかかります
成人矯正/部分矯正:20万円~、表側矯正:85万円~、裏側矯正:152万円~
マウスピース型装置を用いた矯正/105万円~
サージェリーファースト法、アーリーサージェリー法/220万円〜370万円(基本施術料。各矯正費用は別)※症例難易度、術式、抜歯・補助処置の有無、手術内容等により変動いたします。
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

