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富田 大介 院長の独自取材記事

ミライズ矯正歯科南青山

(港区/表参道駅)

最終更新日:2022/09/07

富田大介院長 ミライズ矯正歯科南青山 main

表参道駅から徒歩7分ほどの場所にある「ミライズ矯正歯科南青山」は、矯正歯科に特化したクリニック。患者にとって負担の少ない治療、通いやすいクリニックをモットーに掲げている富田大介院長のもとには、顎関節症や顎変形症などによる機能的な悩みを抱えた患者も多数訪れている。「本来の歯科矯正とは審美的な要素よりも、噛み合わせなどの機能にアプローチしていく目的のものだと考えます」と話す富田院長は、今年2月には分院も開業。「噛み合わせは口の中だけでなく、全身の健康にも関わるため、正しい矯正治療について啓発していきたい」と語る。短期間での終了をめざす顎変形症の新しい治療法にも注力する富田院長に、詳しい話を聞いた。

(取材日2022年2月17日)

機能の改善を重視して患者の理想をかなえる治療を

クリニック名がとても印象的ですが、どのような由来ですか?

富田大介院長 ミライズ矯正歯科南青山1

「ミライズ」とは、患者さんと一緒に「未来図」を描いていくという意味です。また「ミ」には「美」、「ライズ」には「上昇」という意味を込め、それらをかけ合わせて「ミライズ矯正歯科南青山」としました。矯正治療を希望する患者さんの口の中を診察して要望を伺い、一人ひとりに合った未来図をご提示させていただき、患者さんの理想に近づけていくのがわれわれ矯正歯科を専門とする歯科医師の仕事だと考えていますので、良い名前がつけられたなと思っています。

先生の矯正治療の方針について教えてください。

矯正治療は、審美的な理由で行うものだと思われがちですが、それは後からついてくるものであり、最大の目的は支障が出ている噛み合わせを治していくために、根本的なところからアプローチしていくものであるというのが私の考え方です。患者さんにとって負担の少ない治療を心がけながら、できるだけ歯を温存することを大切にしていますが、非抜歯にこだわりすぎると歯が持つ本来の力が失われたり、口呼吸になって虫歯ができやすくなることにつながったりなどの問題が生じる場合もあるんです。ですから患者さんとよく話し合い納得していただいてから、適切な矯正の方法を選ぶように心がけています。

クリニックには先進の機器も数多く導入されているそうですね。

富田大介院長 ミライズ矯正歯科南青山2

はい。例えばわずか1分間で歯型のデータを精密にスキャンしたり、治療後のシミュレーション画像もモニターで確認できる光学3Dスキャニングシステムは、以前のように印象材を使用して歯型を採るという患者さんの負担を軽減できるため、導入しました。また院内に独立した歯科技工ラボを設置して矯正と補綴、3Dデジタルに知見の深い3人の歯科技工士を在籍させています。これによって患者さんのデータなどを共有し、常にコミュニケーションをとりつつ歯科医師と歯科技工士双方が納得のいく技工物を作製していくことができるようになりました。治療中に装置の作製や修理などが必要になった場合もロスタイムを短く進めていけますし、保定装置なども数日で完成するので、矯正治療後、スムーズに保定に進めていくことも可能です。

分院同士の総連携体制で患者を生涯診ていく

一般歯科や予防歯科にも尽力されているそうですね。

富田大介院長 ミライズ矯正歯科南青山3

矯正治療の前後に、虫歯の治療や、保険診療の銀歯を白いものに変える治療が必要になることも多く、矯正治療中のメンテナンスも重要ですから、一般歯科や予防歯科にも力を入れるようになりました。さまざまな専門分野を持つ歯科医師が在籍して診療にあたることでベストな診療に近づけられるよう、歯科衛生士や歯科技工士も含めたクリニックレベルとしてのチーム医療の確立をめざしています。また、患者さんが通いやすいように、休診日を除いて土日も診療時間は20時半までとしています。忙しい方、子ども連れの方や車いすの方の通院時のサポートも行っています。

今年2月には新たな分院を開業されたと聞きました。

はい。「ミライズクリニック南青山」を近隣に開業しました。これまでは北里大学と連携して顎変形症の手術にあたっていたのですが、新型コロナウイルス感染症の影響で大学病院の受け入れがストップしてしまい、多くの患者さんをお待たせするという状態に陥ってしまったんです。不要不急の手術とはいえ困っている患者さんは大勢いらっしゃいます。また北里大学の先生は当院で口腔外科の診療を担当してくださっているので、顎変形症の手術に特化したクリニックをつくりたいという思いから、分院の開業に踏み切りました。先に手術で骨格にアプローチしてから矯正治療を行う「サージェリーファースト法」や、術前矯正の期間の短縮を図る「アーリーサージェリー法」といった新しい治療法を分院との連携体制で提供しています。

昨年末にも分院を開業されたそうですが、どのような診療をめざしているのでしょう?

富田大介院長 ミライズ矯正歯科南青山4

現在は本院である当院に加え、前出の「ミライズクリニック南青山」、そして昨年末に開業した「ミライズオーラルヘルス南青山」と、2つの分院があります。矯正だけでは診療範囲が限られてきてしまうので、一般歯科、予防歯科、口腔外科のプロフェッショナルを集め、院内グループの中で総連携して患者さんを生涯にわたって診ていくというのが、私たちの考えている理想の診療です。病院を紹介しても、当院と診療データを共有できないこともしばしばの上、症状ごとに病院を変えなければならないのは患者さんにとって大きな負担となってしまいます。しかしグループ内の分院同士であればしっかりとした連携が取れますし、患者さんも通院が楽になるのではないでしょうか。

患者の利益につなげるため、次世代の医療を追求

先生はなぜ歯科医師をめざされたのですか?

富田大介院長 ミライズ矯正歯科南青山5

子どもの頃は建築家になって地図に残る仕事がしたいとか、手先の器用さを生かせる仕事もいいな、などと思っていました。しかし高校生の頃に出会った友人が歯科医師をめざしていた影響から、職業として「歯科医師」を意識するようになったんです。調べてみると細かい作業も多く、自分に合っているのではないかと思い始めました。考えてみれば、検査や診断をして治療計画を立て、ゴールを決めてその計画に合わせて治療を進めていく過程と、土地を見て設計して、デザインして建物を立てるという建築の仕事ととても似ていますよね。そういう意味でも、無意識にこの仕事を望んでいたのだなと感じています。

大学や企業と連携した研究にも取り組んでいるそうですね。

東京医科歯科大学の非常勤講師として、デジタルデータを使った研究に取り組んでいます。また、デジタル矯正システムも早くから導入してきましたが、さらに顎機能などのデータも統合して、最終的な噛み合わせをコンピューター上で構築し、バーチャルペイシェントと呼ばれる仮想患者を用いて治療計画を立てるためのシステム開発にも取り組んでいます。顎の動きに対する筋肉や関節の動きを再現して、ロボット技術も取り入れ、安全を重視しつつ効率的な歯の移動ができるようにして、経験や勘に頼らない正確な治療を実現したいと考えています。

今後のさらなる計画や展望があればお聞かせください。

富田大介院長 ミライズ矯正歯科南青山6

再生医療の分野に興味を持っています。技術を顎関節症治療にも応用していくことができないか、今後は大学病院と連携を取りながら、研究を進めていく予定です。また顎変形症や顎関節症に関して、論文などの学術的な取り組みも行っていきたいと考えています。常に最先端のテクノロジーを取り入れ、次世代の医療を患者さんの利益につながるように行っていくことを使命と考え、今後もさまざまな分野に取り組んでいく所存です。

自由診療費用の目安

自由診療とは

小児矯正/25万円~(基本施術料として、1期治療、別途検査費用などがかかります)
成人矯正/15万円~(部分矯正)
マウスピース型装置を用いた矯正/30万円~
インプラント治療/1本3万5000円~(アンカー埋め込み費用)
オフィスホワイトニング(上下16本)4万円
サージェリーファースト法、アーリーサージェリー法/100万円〜150万円(基本施術料。装置により異なる)

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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