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高 永煥 院長の独自取材記事

上永谷こう脳神経クリニック

(横浜市港南区/上永谷駅)

最終更新日:2023/09/14

高永煥院長 上永谷こう脳神経クリニック main

大学病院などで長年脳卒中や頭部外傷の外科治療に携わってきた経験を生かし、「上永谷こう脳神経クリニック」を開業した高永煥(こう・えいかん)院長。脳ドックによる病気の早期発見や生活習慣病の管理にも取り組み、脳卒中の予防に力を入れる。また頭痛やめまい、しびれ、物忘れや認知症、腰痛や脊椎脊髄疾患に対する専門的な治療も行っているのも特徴だ。開業から5年を経て、「脳と神経のかかりつけ医」として地域にも浸透し、頭痛やめまい、物忘れなどに悩む患者が多く訪れるという。「精度の高い診断で適切な治療につなげることで、安心して毎日を過ごしていただきたい」と語る高院長に、同院の特徴や受けられる診療について詳しく聞いた。

(取材日2023年7月3日)

悩みや不安を気軽に相談できる脳と神経のかかりつけ医

まず、こちらのクリニックの特徴を教えてください。

高永煥院長 上永谷こう脳神経クリニック1

脳や神経のちょっとした症状や不安も気軽に相談できる、脳と神経のかかりつけ医です。特に力を入れているのは、脳梗塞、脳出血、くも膜下出血などの早期発見と、脳疾患の予防としての生活習慣病診療、頭痛、めまい、しびれ、物忘れや認知症、腰痛などを含めた脊髄脊椎疾患、子どもや高齢者の顔面や頭の外傷の診療です。大きな病院とも遜色のない治療を提供できるように、高精度のCTやMRI、超音波診断装置を導入しており、精密に脳の状態を把握して、脳疾患の早期発見、早期治療につなげています。専門的な病院との連携にも力を入れており、必要と判断すれば、患者さんのご希望に沿って近隣の大学病院や基幹病院などにご紹介しています。そして手術等が終わり退院された後も、連携を取りながら当院でその後を管理していける体制を整えています。

どのような症状の患者さんが多いのですか?

頭痛とめまい、物忘れ・認知症の患者さんが多いですね。検査で緊急な状態であることがわかったり、普通に歩いて来られた方が、実は急を要するということもあったりするんですよ。一方で、「耳の横が痛い」「顔が痛い」「手がふるえる」など「どこに相談したらいいのかわからない」とお悩みの患者さんも多く来られるので、何でも気軽に相談できるようなクリニックでありたい、脳神経外科分野以外の相談の場合も適切な医療やサービスにつなげられるようにしたいと考えています。例えば、認知症の場合ならば、治療だけでなく、介護関係の専門職と連携して、適切な介護サービスを受けられるようなサポートも行っています。他の診療科の先生からCTやMRI検査を依頼されることも多く、当院で検査・診断をし、結果とともに元のクリニックにお返しするという診診連携にも力を入れています。

脳ドックなど、脳疾患の予防にも注力されているとお聞きしました。

高永煥院長 上永谷こう脳神経クリニック2

そうですね。頭の病気の早期発見・予防のためには、生活習慣の改善と、健康診断のように定期的に脳ドックを受けることが重要ですから、開業以来、脳ドックの啓発にも努めてきました。当院の脳ドックでは、頭のMRIとMRIを用いた血管撮影の検査であるMRAと、頸動脈のMRAを行います。特に脳卒中は早期発見、早期治療が重要ですから、高血圧症や糖尿病、脂質異常症の方、喫煙されている方はぜひ受けていただきたいですね。くも膜下出血や脳動脈瘤の家族歴のある方にもお勧めしています。

頭痛やめまい、しびれ、脊椎脊髄の専門的な診療も実施

では、頭痛の診療について教えてください。

高永煥院長 上永谷こう脳神経クリニック3

頭痛にも原因がいろいろあります。検査の結果、脳腫瘍や脳出血などがあって起こる二次性頭痛とわかれば、速やかに専門的な病院に紹介します。頭の中に異常がない一次性頭痛には、一般的な片頭痛、緊張性頭痛、群発頭痛、副鼻腔炎からくる頭痛、目からくる頭痛、神経痛などがあり、病気を見極めてそれに合った治療をしていくことが必要です。原因もわからずにただ鎮痛のための薬を飲み続けていると、薬物乱用頭痛になることもありますので、当院では頭痛ダイアリーをつけてもらい、原因を見極め個人個人に合う薬を見つけて、また、その方に適した薬を予防的に服用することで、頭痛を減らしていくための治療を心がけています。2021年に認可された片頭痛の予防薬も導入しています。月に1回、外来で注射する治療法です。従来の治療では日常生活に支障を来すような頭痛で悩まれている方は、ご相談いただきたいですね。

めまいやしびれの場合は、どのような診療を行うのですか?

めまいもしびれも、多様な原因が考えられるので、検査や診察で鑑別診断を行い、脳に異常がある場合は速やかに専門的な病院に紹介し、それ以外の場合も治療の道筋をつけています。例えば、めまいの場合、多いのは内耳に異常がある良性のものですが、脳に起因する場合は脳卒中の疑いがあります。めまいの他に半身のまひやろれつが回らないなどの症状を伴っている時は要注意です。しびれは、脳の異常に起因するもの、脊椎に原因があるもの、末梢神経に原因があるもの、ALS(筋萎縮性側索硬化症)や多発性硬化症など内科的疾患が原因となるものがありますので、必要に応じて頭部や頸部、腰部のMRIやCTによる画像診断を行います。手のしびれや運動障害といった症状が出る手根管症候群も診療しています。突然のしびれ、半身だけのしびれなどが出たときは、脳疾患の初期症状の疑いがありますのですぐに受診していただきたいですね。

腰痛や脊柱管狭窄症なども診療されているのですね。

高永煥院長 上永谷こう脳神経クリニック4

そうです。脊椎や脊髄の専門的な診療も行っています。手足のしびれ、力が入りにくい、歩きにくいといった症状は、脳疾患でも現れますし、脊髄や脊椎、末梢神経に起こる神経疾患でも生じることがあります。脳から手足の末梢神経までの神経はすべてつながっていますから、神経のどこかで障害が起こると手足に症状が起こります。そのためこうした神経の経路をMRI検査などで精密に検査することが、適切な治療には不可欠です。整形外科とかぶる領域ですが、例えば椎間板ヘルニアでも、こうした精密な検査と診断によって原因を適切に評価することが治療のスタートだと考えています。最近は、腰痛を診てほしいと受診される患者さんも多いですし、整形外科の先生からMRI検査を依頼されることも多いですね。

さまざまな病気や症状の相談窓口として地域医療に貢献

ところで、開業までの経緯を教えてください。

高永煥院長 上永谷こう脳神経クリニック5

医師を志した理由は、家族が脳の病気で倒れたことが影響しているかもしれません。患者の家族という立場で過ごす中で、いつしか脳神経外科医を志すようになりました。横浜市立大学附属病院脳神経外科に入局した後は、関連病院などの診療にも携わり、くも膜下出血、脳出血、脳梗塞、外傷などの治療を多く手がけてきました。脳神経外科分野の手術も数多く経験する中で、「予防的な診療が必要」と感じ、開業を考えるようになりました。そのタイミングで縁があってこの場所と出会い、開業に至りました。

開業5年を経て、どのような思いがありますか?

心がけていることは、患者さんの満足、患者さんの利益を追求していくことです。病気の方だけでなく、健康な方も脳ドックを健康診断のように受けていただき、安心して毎日を過ごしていただけるようにサポートしたいと思っています。患者さんが増えてきたのでスタッフも増員して、診療体制も充実させてきました。スタッフに伝えていることは、患者さんを断らないことと、元気に笑顔で快く患者さんを迎え入れることですね。私とスタッフの連携も大切なので、迅速に適切な対応ができるように、随時、ミーティングやシミュレーションを行って、気づいた点など意見を出し合っています。開業から5年を経てクリニックとしても落ち着いてきたので、今、取り組んでいる診療を一つ一つ充実させて、継続していくことをめざしたいと思っています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

高永煥院長 上永谷こう脳神経クリニック6

脳神経外科はさまざまな病気の窓口です。頭や神経に関する悩み事や症状があれば、お気軽にご相談ください。来られた患者さんには適切な診断を行い、丁寧に説明して、また選んでいただけるクリニックをめざして地道に診療していきたいと考えています。頭痛やめまいも、命に関わることもあるので、大事に至る前に早めに受診していただき、適切な治療につなげていきたいと願っています。認知症についても、MCI(軽度認知障害)の段階で発見して、早期から治療をすれば進行を抑えることも図れますので、ちょっと物忘れが始まったかなという頃に受診していただければと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

脳ドック/2万2000円~

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