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西 洋一郎 院長の独自取材記事

にし整形外科

(西宮市/久寿川駅)

最終更新日:2023/01/23

西洋一郎院長 にし整形外科 main

久寿川駅からおよそ徒歩8分、医療モールの1階に位置する「にし整形外科」は整形外科・リウマチ科・リハビリテーション科を標榜するクリニック。院長の西洋一郎先生は1995年に滋賀医科大学医学部を卒業後、20年以上にわたってさまざまな病院やクリニックで経験を積み、日本整形外科学会整形外科専門医なども取得。2018年3月に同院を開業した。同院では、西院長の得意分野である腰痛治療のほか、骨粗しょう症の検査や予防、さまざまな運動器のトラブルに対するリハビリテーションなど幅広い診療を提供。患者の状況に応じて内科的な視点も重視しながら、食事や栄養に関するアドバイスを行うこともあるという。今回は西院長に開業までの経緯や診療で大切にしていること、今後の展望などについて話を聞いた。

(取材日2022年12月21日)

患者に元気になって帰ってもらえるクリニックをめざす

これまでのご経歴と開業に至った経緯についてお聞かせください。

西洋一郎院長 にし整形外科1

大学卒業後の数年は複数の病院で外傷治療などに携わっていました。ある時、背骨の固定術を得意とされる先生の手術を見学させていただく機会があり、背骨の手術に関心を持ったのをきっかけに、大学に戻って脊椎手術を専門にしているグループに加わって診療するようになりました。その後は中学時代の同級生が開業した尼崎のクリニックで勤務し、ご縁があって地元であるこの地に開業することができました。自身のクリニックを開業する前に病院とクリニックの両方で診療を経験できて良かったですね。

どのような患者さんが受診されていますか?

私自身が腰痛や神経痛を専門に治療してきたので、腰痛・神経痛にお悩みの患者さんは多く受診されます。薬物療法やブロック注射、リハビリテーションを組み合わせて診療を行いますが、なかなか良くならない場合には信頼できる病院をご紹介することもあります。最近は腰痛に限らず、膝・肩の関節痛など、さまざまな痛みにお悩みの患者さんがいらっしゃいます。例えば、軽い痛みを感じており「これから悪くなるのか」「どうして痛くなったのか」などの不安や疑問を抱えて受診される方もいます。このような患者さんに対してクリニックでできることは限られますが、患者さんに痛みの原因を納得いただけるようにしっかりと説明することを心がけています。納得された患者さんには、内服、注射、リハビリ、装具、食事指導をするなど、患者さんの状況に合わせて提案しています。

改めてクリニックの診療の特徴を教えてください。

西洋一郎院長 にし整形外科2

整形外科の魅力は、治療の経過が目に見えてわかることだと思います。そのため、当院も「ここに来たら元気になれる」と思っていただけるようなクリニックをめざしています。また当院は西宮市の一次救急医療機関に指定されていますので、擦り傷や切り傷、軽微な骨折などに対して診療を行っています。可能な限り診療時間外にも対応していますので、困った時はご相談ください。また、診療においては体の軸を整えることを大切にしています。腰や肩、首の痛みを訴えて受診される患者さんの中には、日常生活で気がつかないうちに背骨が歪んでしまっていることにより痛みが生じている方もいます。このような患者さんにはご自身のエックス線画像を見せながら説明を行い、体のゆがみを理解していただいた上でリハビリテーションを受けていただくようにしています。

リハビリテーションや栄養面のサポートにも注力

開業後に勉強を始めた分野もあると伺いました。

西洋一郎院長 にし整形外科3

食事や栄養に関する知識をさらに深めることで、内科疾患にも役立つと感じ、開業後に勉強を再開しました。例えば糖尿病患者さんに限らず、体の糖化や酸化などが原因となり、体のさまざまなところに不調を生じることがあります。血糖値コントロールなど、痛みを和らげるための方法はいろいろありますから、当院でも対応したいと思っています。それ以外にも、ビタミンやミネラルの不足が原因となり、体に不調が出ている方が多くいるということを診療でも感じていたため、少しでも力になりたいと思っています。当院は整形外科を専門としていますが、内科的疾患にもできるだけ対応し、体の痛みや不調に食事や栄養面からアプローチできるようなクリニックをめざしています。

注力している治療内容があれば教えてください。

当院は骨粗しょう症の検査と予防に注力しています。整形外科の医師として働き始めてから、背骨の圧迫骨折や大腿骨の骨折で来院された方の治療を数えきれないほど担当しました。骨折の原因の一つに骨粗しょう症が挙げられます。骨粗しょう症の発症や骨折を未然に防ぐことはとても大切で、そのために骨密度測定検査が有用なんです。ご自身の骨密度や骨質を知ることによって、リスクをある程度予想することが可能ですし、もしも骨粗しょう症の危険信号が出ている状態だとわかれば、運動や注射、内服など、その方に合った対処を開始することができます。骨粗しょう症は、骨質が大きく影響することに加えて個人差があります。だから、患者さんの既往歴や年齢を考慮した上で、治療方法を選択することが重要なんですよ。

そのほかに、注力されていることはありますか?

西洋一郎院長 にし整形外科4

当院では、運動器疾患に精通した理学療法士が運動療法や体外衝撃波治療など、部位や痛みに応じたリハビリテーションを行っています。例えば神経由来の痛みだと、内服や注射、手術などで症状の改善を図りますが、加齢変化で体のバランスを崩した結果生じる筋肉や関節の痛みに関しては、リハビリを行うことが症状の改善につながる適切な方法だと考えています。特にこの地域では、運動器のリハビリテーションを必要とされている方が多い印象があります。開業当初は3人の理学療法士が在籍していましたが、最近はより多くの方にリハビリを受けていただけるよう、理学療法士の人数を4人に増やしました。どのスタッフも非常に勉強熱心で、年々技術が高まっているのを感じます。私自身、理学療法士から学ぶことが非常に多くて頼りにしています。

患者とのコミュニケーションを重視

日々の診療で、心がけていることはありますか?

西洋一郎院長 にし整形外科5

診察の待ち状況にもよりますが、可能な範囲で時間をかけて患者さんのお話を聞くようにしています。患者さんがお話ししてくださったことに対して、しっかりと回答することで、少しでも安心感や笑顔につなげていただきたいですね。病院と違い、クリニックで対応できることには限りがありますが、患者さん一人ひとりの不安を取り除き、誠心誠意向き合うことこそが、開業医の役目だと思っています。また「整形外科は待ち時間が長い」というイメージをお持ちの方も少なくないので、できるだけ待ち時間を短くするための工夫を行っているほか、待ち時間にご覧いただける資料を用意して、待ち時間を有意義に過ごしていただけるよう工夫しています。

今後の展望を教えてください。

運動器を中心としたリハビリを実施することによって、患者さんの生活の質を改善することをめざしています。これからも一人ひとり異なる生活背景に寄り添いながら、診療を続けていきたいですね。また、患者さんとのコミュニケーションもさらに重視していきたいと思っています。そうすることで、スタッフが些細な変化にも気づきやすくなったり、患者さんが感じていることを言いやすくなったりと、良い相互作用が生まれると考えているからです。当院には、受付や理学療法士、リハビリ助手など、さまざまな職種のスタッフが在籍しています。全員で情報共有を密に行うことで、院内の多職種連携を促進していきたいと考えています。クリニック全体で協力しながら、患者さんが通いやすい環境づくりに取り組んでいきます。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

西洋一郎院長 にし整形外科6

腰痛・神経痛の治療には自信がありますので、腰が痛くなった際はぜひご相談ください。緊急時の診療にも対応しています。スポーツなどによるケガや痛みにも対応していますので、幅広い年齢の方に受診していただきたいですね。難治性の足底腱膜炎には体外衝撃波・圧力波を発する装置を使うなど、それぞれの症状に適した処置を施しています。そのほか当院は整形外科でありながら、できる限り内科疾患にも対応していきたいと考えています。必要に応じて血液検査も実施し、病気になる前の段階で体の異常を発見できるように勉強中です。気になることは何でもご相談ください。

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