全国のドクター9,135人の想いを取材
クリニック・病院 159,053件の情報を掲載(2024年2月22日現在)

  1. TOP
  2. 兵庫県
  3. 神戸市長田区
  4. 長田駅
  5. 適寿クリニック
  6. 岡本 龍 院長

岡本 龍 院長の独自取材記事

適寿クリニック

(神戸市長田区/長田駅)

最終更新日:2023/06/14

岡本龍院長 適寿クリニック main

神戸の下町風情が残る長田区宮川町にある「適寿(てきじゅ)クリニック」。適寿リハビリテーション病院のサテライトとして2017年に開業した同クリニックを、2023年5月、地域医療に並々ならぬ熱意を持つ岡本龍(おかもと・りょう)院長が継承した。「地域の方々に貢献できる医療を展開する“町医者”は、幼い頃からの憧れでした。何か困ったことがあった時、最初に思い出していただけるような存在になれたらうれしいです」と話す岡本院長は、高齢者から子どもまで幅広く診療できるゼネラリスト。地域医療の入り口として、全身さまざまな症状を診て、より専門的な治療が必要であれば速やかに適切な病院へ紹介する初期診療を担う。真剣な表情と気さくな笑顔のギャップが印象的な岡本院長に、地域医療にかける思いを聞いた。

(取材日2023年6月2日)

火~土曜19時まで、日曜午前中も診療し地域に貢献

まずは先生のご経歴、継承の経緯について聞かせてください。

岡本龍院長 適寿クリニック1

私は兵庫県丹波篠山市の出身で、祖父はその小さな町の開業医でした。私が生まれた時にはもう他界していたので直接の面識はありませんが、学校の先生や地域の人など周囲から度々「あなたのおじいさんには本当にお世話になったんだよ」と言われて育ち、祖父を誇りに思っていました。私も祖父のような「町の開業医」になりたいと、鳥取大学医学部へ進学。卒業後は小児科や新生児の救急医療に6年携わっていましたが、そもそも私がめざしていたのは、専門性の高いスペシャリストではなく、地域の方々の全身を診られる、守備範囲の広いゼネラリスト。原点に立ち返り、その後15年間は神戸市西区にある社会福祉法人併設の診療所所長として、高齢者医療全般に取り組みました。

夢だった、地域の方を丸ごと診るゼネラリストに近づいたわけですね。

診療所には内科、精神科、整形外科、泌尿器科などの先生方が出入りされていて、私はここで、さまざまな診療科の知見を得ることができました。経験豊富な先生方にご指導いただいて、とても充実していましたね。小児科の経験に加えて、高齢者の一般的な病気に対応できるようになって私の守備範囲が広がった頃、地域医療に本気で取り組みたいという私の思いと、地域のためにゼネラルな医療を提供するドクターを探していた医療法人社団康人会の思いが合致。適寿クリニックは約半年間休診していたのですが、私が継承することになり、2023年5月2日から診療を再開しました。

院内が明るくて、広々としています。

岡本龍院長 適寿クリニック2

ありがとうございます。院内はバリアフリーで、車いすのまま楽に診察室まで入ってきていただける造りになっています。高齢の患者さんをご家族が連れてこられるケースも多いので、皆さん一緒に診察室に入っていただけるよう広いスペースを確保。発熱の症状がある方は隔離した別室にご案内するなど、院内感染対策にも細心の注意を払っています。また待合室にはロールスクリーンが設置されているので、いずれはここで地域の方向けの健康セミナーなどを開催できたらと考えています。継承前は適寿リハビリテーション病院の医師がかけ持ちで午前中のみ診察されていたそうですが、今は私が火曜から土曜は19時まで、日曜も午前中は診察しています。土日も診療することで、地域の方々の役に立てたらうれしいです。

困った時、一番に思い出してもらえるクリニックに

こちらの診療の特徴を教えてください。

岡本龍院長 適寿クリニック3

主に中高年の方を対象に、風邪などの感染症やアレルギーなどによる急性症状、生活習慣病の管理、日常的に必要な内服薬や外用薬の処方、認知症や介護の相談など、身近な病気や症状の診察に幅広く対応します。私は小児科の経験も長かったので、お子さんの診療にも注力したいと考えているところです。また、この辺りは道が狭くて一方通行のところも多いので、徒歩や自転車で行ける範囲のところには、体調の急変時に駆けつける往診も可能です。看取りについては、今後やりたいことの一つです。私は施設入所の方の看取りの経験が多くあり、ぜひすぐにでも対応したいところですが、これは一人のドクターでは決してできません。地域の理解を得るとともに、近隣の医療機関とのネットワーク構築が必須です。これは私の課題として、早急に取り組みます。

まさに、地域のかかりつけ医をめざされているのですね。

普段は忘れているけれど、何か困った時に最初に思い出していただけるようなクリニックでありたいと思っています。「とりあえず、あの先生のところに行けばいいか」と思っていただけるような。いつでも、誰でも、全身どこのことでも相談に乗って診察し、より専門的な医療が必要とあれば早急に他院につなぐ、そんな医療の入り口としての役割を果たしていきたいです。地域の方に、当院を気軽に利用していただけるとうれしいですね。

患者さんと接する時、一番大切にしていることは何ですか?

岡本龍院長 適寿クリニック4

当たり前の話ですが、患者さんは何かを求めてここに来られて、相応の出費もされるわけですから、私たちは患者さんの求める以上の医療サービスを提供しないと存在意義はないと思っています。患者さんが何を求めているのか、言葉尻だけでなく雰囲気や所作、目線などからすべてを拾い上げて、思いがこぼれることがないよう意識しています。特に認知症の患者さんは、何か訴えたいことがあってもうまく表現できない方が多いです。看護師などほかのスタッフの目ともすり合わせながら、実はこうなんじゃないかと思いを巡らせ、見逃しがないよう配慮しています。

守備範囲の広さを武器に、地域の受け皿として

スタッフの体制はどのようになっていますか?

岡本龍院長 適寿クリニック5

医師は私1人、看護師は非常勤含め3人、医療事務2人です。病院に来るのがストレスになるのは本末転倒だと思うので、スタッフ一同、患者さんにとって居心地の良いクリニックをめざしています。患者さんの様子に目を配りながら、待ち時間が長ければ声をかけたり、スムーズに診療が進むよう段取りをしたり。丁寧かつ迅速な対応で、患者さんをお迎えしています。

先生が健康維持のために心がけていることを教えてください。

適度に筋肉を鍛えることです。といっても特別ヘビーなトレーニングをしているわけではなく、軽い体操程度ですよ。最近よく話題になっているフレイル、つまり心と体の働きが弱まった状態にならないためには、何歳になってもその年齢に合った運動をして、筋肉を維持していくことはとても大事だと思います。あとこれは完全に趣味ですが、昔からサッカー観戦が好きで、茨城県を本拠地とするチームのファンです。神戸に試合が来ることは少ないのですが、都合が合えばあの赤いユニフォームを着て応援に行きます。また、釣りも好きです。下手の横好きで全然釣れませんが(笑)、休日は海に行くなどしてリフレッシュするよう心がけています。

最後に、今後の展望をお聞かせください。

岡本龍院長 適寿クリニック6

私はこれまで専門を極めてこなかった、今のご時世では異端のドクターかもしれません。でもそれは同時に、守備範囲が異様に広い(笑)という強みでもあります。これが何の症状かわからない、どの科を受診したらいいかわからないといった場合も、私のこれまでの経験と知見をもとにしっかり診察し、科と科のはざまに患者さんが落ちてしまわないよう、何らかの解決策を見つけ出せたらと思っています。積極的に地域医療のネットワークを築き、ドクターの間では潤滑油として、患者さんにとっては医療の受け皿として、この地域に根づいていきたいですね。どんなことでも、どうぞお気軽にご相談ください。

Access