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安達 一雄 院長の独自取材記事

あだち耳鼻咽喉科

(福岡市東区/名島駅)

最終更新日:2024/09/03

安達一雄院長 あだち耳鼻咽喉科 main

国道3号線沿い名島橋のそばにある「あだち耳鼻咽喉科」は、白い塗り壁のカフェのような外観が特徴的なクリニックだ。患者をにこやかに迎える安達一雄院長は、日本耳鼻咽喉科学会耳鼻咽喉科専門医の資格を持ち、加齢性難聴の相談に応じるほか、往診では専門領域である気道のトラブルなどに対応。一方、子どもの治療にも積極的でキッズスペースなどの設備を充実させており、「自分の子どもと接するように、一人ひとりの様子を見ながら安心感を大切にした診療」を徹底している。今回はそんな安達院長に開業から6年を経た感想をはじめ、クリニックの特徴や今後の展望などについて話を聞いた。

(取材日2021年11月27日/情報更新日2024年8月29日)

開業7年目。耳鼻咽喉科領域に限らず幅広い診療に対応

開業して6年がたちましたが、クリニックの現状についてお話しいただけますか?

安達一雄院長 あだち耳鼻咽喉科1

開業から丸6年が経過し、地域の方たちにもクリニックの存在は浸透してきたのではないかと感じています。基本的にはクリニックのある東区近隣の方々からの相談が中心ですが、博多区など遠方からいらっしゃる方も徐々に増えてきましたし、スタッフたちにも恵まれ毎日安心して診療することができているので感謝しています。また、当院では往診にも力を入れております。さまざまな理由でなかなかクリニックを受診できない方が多いことも感じておりますし、一般的な耳鼻咽喉科疾患以外にも勤務医時代は専門が喉、特に嚥下障害や気道の管理などを行ってきましたので、気管切開をして呼吸器を着けているために通院が困難な方などのサポートにも注力していきたいです。

現在はどのような主訴で相談にいらっしゃる方が多いのでしょうか?

小さなお子さんからお年寄りまで幅広い世代がいらっしゃるので、相談の種類もさまざまです。鼻水をはじめとした鼻の症状、耳の聞こえ、アレルギーなどはもちろん、新型コロナウイルス感染症の後遺症でにおいがしないという相談も承っております。ほかにも風邪をひいて喉が痛いといった内科的な領域、耳だけではなく脳にも原因が考えられるめまいなど、診療科が断定できない症状で来院されるケースもあります。耳鼻咽喉科はほかの診療科と重なる症状が多いため、さまざまな原因を考えながら診療を行う必要があります。例えば内科で治療を受けたが咳が止まらない方がいらっしゃっても、鼻に原因がある場合は改善につなげることができる場合もあります。もちろん診療した上でほかの診療科を紹介することもありますが、鼻、耳、喉に症状がある際には、最初に耳鼻咽喉科を受診されていることが改善の近道の場合もあると思います。

そのためにもさまざまな検査機器を導入されているのですね。

安達一雄院長 あだち耳鼻咽喉科2

そうですね、開業当時から最先端とはいかないまでも、適切な検査と正しい診断による医療を提供したいと考えておりました。例えば声帯の粘膜の振動を見る機械、詳しく観察するための内視鏡や顕微鏡などを備えています。また吸入器では大人と子どもの席を分け、お子さんには怖がらせないようにブドウ味やイチゴ味のフレーバーをつけています。吸入の香りが好きで来院されるお子さんもいるので、クリニックに来てくれるきっかけになっているかと思っております。ほかにも検査結果がすぐに出るような採血検査器も導入しています。せっかく来院いただいたのに診断できず、治療につながらないということがないように、できるだけ新しい機器も取り入れ、先進の医療が提供できるように心がけています。

子どもから高齢者まできめ細かな対応を

耳鼻咽喉科はお子さんの来院も多いと思いますが、接する上で気をつけていることはありますか?

安達一雄院長 あだち耳鼻咽喉科3

私自身子どもが好きですし、自分の息子に接するように診療するようにしています。診察室には見慣れない機械も多いために怖がってしまったり、他方で一度来てくれた子は前回の診療を思い出して余計萎縮してしまったりとさまざま。そのため一人ひとりの様子を見ながら、ご本人ができる範囲で診療を行うようにしています。どうしても必要な時以外は、あまり押さえつけて処置をするようなこともありません。また可能な限り安心感を与えられるようになるべく保護者の方に抱っこしてもらって処置を行うようにしています。診療を頑張った子にはシールをお渡しするようにしていますよ。

大人の方ではアレルギー性鼻炎などでの受診が多いのでしょうか?

確かに働き盛り世代では花粉をはじめとしたアレルギー性鼻炎の相談が多く、当クリニックではダニとスギの舌下免疫療法に積極的に取り組んでいます。さらに炭酸ガスレーザーを用いた粘膜焼灼術による治療も行っています。また近年では抗IgE抗体治療という、注射による治療にも対応しています。これはそれぞれの抗体値によって2〜4週間の間隔で注射を行うのですが、希望されるケースが増えています。高齢者では加齢性難聴による受診が多いですね。高齢になると神経系の働きが悪くなり、音を感じる部分の神経も同様に衰えていきます。加齢によるものの場合現代の医療では治療することができず、補聴器などで補っていくことになります。

補聴器については一般の店舗などでも購入できますが、専門家に診てもらったほうが良いのでしょうか?

安達一雄院長 あだち耳鼻咽喉科4

補聴器はれっきとした医療用具なので、専門の医師の診断を受けずに市販されているものを購入することはお勧めできません。聞こえをしっかりと補うためには、適切な補聴器選びと細かい調整が必要です。そのためにもまずはクリニックできちんと検査を受けるようにされるのが望ましいと思います。難聴があると認知症を疑われたり、音の情報が入ってこないために認知症が進行してしまったりする恐れがあります。そのため聞こえに少しでも違和感があったら、まずはクリニックを受診していただけたらと思います。

全身の状態を考慮し適切な診断、治療へ

お子さんからお年寄りまで、細かな配慮がうかがえますね。

安達一雄院長 あだち耳鼻咽喉科5

医療を提供するにあたって、患者さんの訴えが何かというのを丁寧にすくい上げることが非常に重要だと考えています。そもそもクリニックに来ること自体ハードルが高いことだと思いますし、わざわざご来院いただいた気持ちをくんでしっかりと症状を改善する必要があります。鼻、耳、喉の症状は、生活に大きな影響を与えますからね。だからこそ検査をして診断がつかなかったとしても、その奥に何か別の原因が隠れていないかまでをしっかりと探っていくようにしています。一方、悪性腫瘍を見逃さないことも大切です。頭頸部領域の悪性腫瘍は消化器がんなどと比べて発症の割合は低いものの、それらを見逃さないことは耳鼻咽喉科の最も大事な使命だと思っています。

感染症の疑いのある患者さんには、どんな対策をとっていますか?

当院では、スタッフはマスクはもちろん、フェイスガード、ガウン、手袋などを装備した上で発熱された方の診察をしています。基本的には、こうした時期ですので、医療機関へはかかりにくいという気持ちになるかもしれませんが、自身の症状が心配な時は躊躇されずに受診していただけたらと思います。また当院では、発熱症状がある患者さんの対策として、個室隔離待合室を2部屋設けていますし、常時換気を行うなど徹底して対策を講じています。

最後に先生のこれからの目標や、読者にメッセージをお願いします。

安達一雄院長 あだち耳鼻咽喉科6

当院では耳鼻咽喉科に限らずさまざまな症状に目配りしています。全身の状態を考慮し、正確な診断・治療をしたいと考えています。難しいことですが、ピンポイントで丁寧に診断をつけることが一番大切であると考えていますから。もう一つ、当院では患者さんの利便性を高めるため、問診票をホームページからダウンロードできるようにしてます。クリニックのホームページには耳鼻咽喉科の症状に関するコラムを掲載し、遠くだと東京の方からもお問い合わせをいただくことも。鼻、耳、喉の症状に悩む人に当院のホームページを閲覧していただき、クリニックに来院する重要性をしっかりと理解して受診していただいていると感じています。また、従来も行ってまいりましたが、往診にもさらに柔軟に対応していきたいと考えております。これからも可能な限り新しい治療に取り組み、皆さまの苦痛を少しでも早く取り除いていきたいと考えていますので、気軽にご来院ください。