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気づかず進行する循環器疾患
予防と受診の大切さを知ろう

赤松町わたなべ内科クリニック

(安城市/安城駅)

最終更新日:2020/05/15

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  • 保険診療

日本人の死亡原因として、悪性腫瘍(がん)に続き多いのが、循環器である心臓や血管に関わる病気である。心筋梗塞や脳卒中、大動脈瘤破裂など、「突然」「激しい」といったイメージがあるが、「赤松町わたなべ内科クリニック」の渡辺洋樹院長によると「症状がないまま病気が進行していることも多い」とのこと。「忙しい方が多く、健診で引っかかってもなかなか来られず上司や家族に言われたから来た、という方も。しかし1回の受診で人生が変わることもありえるのです」と渡辺院長。今回、渡辺院長に循環器疾患の症状や注意すべきこと、そして予防方法をはじめ、日常におけるリスク管理や予防に力を入れ、運動・食事療法に積極的に取り組む同院の診療姿勢についても、話してもらった。 (取材日2018年7月10日)

気づかぬうちに進行する心臓や血管の病気。運動や食事療法を取り入れた予防と治療で、発症のリスクを抑える

Q循環器の疾患の症状について教えてください。
A
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▲体に異変を感じたら受診してほしい、と話す渡辺洋樹院長

心臓の病気というと一般的に、突然胸が苦しくなるとか倒れるなど“激しい”イメージがありますね。そういう場合もあるのですが、実は、自覚症状がないまま長い年月をかけて病気が進行しているというケースがとても多いのです。動脈硬化を進める高血圧や高脂血症、糖尿病、最近では腎機能の悪化も心臓や血管の病気のリスクを高めるといわれています。ご自身で感じやすいのは、動悸や息切れ、むくみでしょうか。階段を上がっての息切れや、夕方の足のむくみなどはよくあることですが、息切れがここ1ヵ月ほどでひどくなったとか、朝から足がむくむなど、今までと比べて何かおかしいなと違和感を覚えたら、それは病気のサインかもしれません。

Q日常生活や習慣で注意することはありますか?
A
2

▲循環器疾患のリスクを減らすには生活習慣の見直しも重要

健康診断で、コレステロールや血圧、便や尿の潜血など何か異常があったら受診していただきたいです。心電図では不整脈のほか心不全や、虚血性心疾患といって狭心症や心筋梗塞を起こしていることもわかります。またレントゲンで心臓が大きいと言われたら心臓が悪い可能性があります。最も良くない習慣は喫煙だと思います。飲酒はかなり大量でないとアルコール性心筋症にはならないのですが、アルコールはカロリーが高く肥満を助長しますし、おつまみに塩分が多いので血圧の上昇や、心臓、血管の負担増につながりやすいです。動脈硬化を促進したり、脳卒中や心筋梗塞を引き起こしたりするリスクを生活から取り除くことが大事になってきます。

Q先生は患者の話を聞くことを大事にされているとか。
A
3

▲患者の様子や状況に合わせて診察を行う

症状がいつ、どのようなタイミングで出るのか、どのぐらい経過しているか、またご家族の心臓病の有無もお聞きし、糖尿病やコレステロール、血圧の状態など総合的に考えて診察をしています。心臓の病気は、胸の症状、めまい、むくみなど結構漠然としていますので、こちらが「この人は大丈夫」と勝手に決めてしまわないよう慎重な診断を心がけています。ただ、今はお忙しい患者さんも多いので、あまりに診察が長かったり検査が多かったりすると、次に受診しようという気持ちがなくなってしまうかもしれません。予防や治療のためにそれは絶対に良くないので、患者さんの状況に合わせ、短時間で工夫してお話しするなど柔軟な対応をしています。

Q予防や治療について教えてください。
A
4

▲診察で院長がしっかりと話を聞き適切なアドバイスを心がける

病気になる前の一次予防、病気をしてからの二次予防で目標は変わってきますが、おおむね運動療法と食事療法、必要な薬物療法の三本立てになります。薬物療法は完全オーダーメイドです。当院ではすぐに薬をお出しするのではなくて、普段の生活習慣を伺いながら、改善できる点がないかどうかを探っていきます。その中で、栄養指導もとても大事にしています。週3回ほど管理栄養士が在籍し、患者さん一人ひとりに合った食事のメニューのアドバイスなどを行っています。お一人30分から1時間ほどで、それをもとに食生活を無理なく改善していただけたらと思います。

Qこちらでは運動療法にも力を入れていらっしゃいますね。
A
5

▲院長が付き添いながら運動療法を行うので安心

はい、一室にエアロバイクを3台置き、心臓リハビリテーションの指導を行っています。対象となるのは、虚血性心疾患、弁膜症、心不全、慢性動脈閉塞症という足の動脈が細くなる病気の方など。普段の運動量について伺い、年齢や体重などの要素を加味して大体20~30分の運動時間を決めています。心臓に適度な負荷をかけながら全身の筋肉も良い状態にしていくことが目的です。心臓は血液を全身に循環させる「ポンプ」ですので、筋肉がしっかり収縮することで血液の心臓への戻りが順調になります。運動療法についてはガイドラインがありますので、それを遵守し安全に行えるよう努めています。

ドクターからのメッセージ

渡辺 洋樹院長

昔は、心臓の病気というと安静にするものでしたが、今は運動の重要性がわかってきています。患者さんの健康寿命を延ばすため、運動療法、食事療法、薬物療法を組み合わせ、「無理なくできること」と「ぜひ続けてほしいこと」をご相談しつつ治療をしていきます。適度な運動や食生活の改善によって発症のリスクを下げることが期待できるのです。現代はストレスも多く、良くない生活習慣が重なって心臓病を発症することもあり、患者さんの若年化も懸念されます。心臓疾患は発症する前と後では、体に麻痺が残ったり社会復帰が難しかったりと人生ががらりと変わってしまうことも。1回の診察が寿命を延ばすことになるかもしれず、受診は大切なのです。

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