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横山 隆 院長の独自取材記事

瑞祥デンタルクリニック

(名古屋市東区/新栄町駅)

最終更新日:2019/08/28

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新栄駅2番出口から錦通を東へ歩いてすぐの場所にある「瑞祥デンタルクリニック」。10階建てオフィスビルの2階にあり、診療台からは大きな窓の向こうに街路樹の緑が見える。昨年開院したばかりだが、院長の横山隆先生は大学病院で21年間、臨床と教育、研究に携わってきた経験豊富な歯科医師。「難しい治療でも何とか患者さんに喜んでもらえるよう試行錯誤し、積み重ねた経験によって自分が成長できた」と振り返る。技術だけでなく、患者への思いやりもより深くなったのだろう。難症例が多い大学病院での経験を地域に還元していこうと、同院の開業に踏み切った。そんな横山先生に、大学病院での経験と、クリニックの診療内容について話を聞いた。
(取材日2019年4月17日)

患者に育てられた経験をもとに、さらに成長する

開業されて1年とのことですが、先生は大学病院でのご経験が長いと聞きました。

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大学卒業後、大学院へ進み、噛み合わせと認知症についての関連性を研究をしていました。私の祖母は入れ歯だったのですが、認知症の症状もあったんです。当時からこの2つには関連があるという仮説もありましたし、噛み合わせの重要性を認識してもらいたいという思いで研究に没頭しました。すると、噛み合わせが悪くなると脳細胞も減って認知症につながるという結果がでてきて、目に見えないところで影響を与えていることがわかってきたのです。大学病院には臨床、研究、教育という3つの仕事がありますが、それぞれの面白さ、やりがいがありましたね。私が専門としていたのは、かぶせ物や入れ歯、インプラント治療を扱う補綴という分野。大学病院には難症例が多いので、それらを手がけるうちに鍛えられ、歯科医師としての自信もつきました。患者さんに育てられた21年間だったと思っています。

歯科医師として充実した、中身の濃い21年だったのですね。

はい。大学病院時代の患者さんは、噛めるという喜びを失ってしまい、「痛くなければそれでいい」という方が多かったので、患者さんが噛めるようになって笑顔で帰っていくことがやりがいでしたね。患者さんに育てられたことの恩返しという意味でも、歯科医師の立場からできる社会貢献をしたいと思っています。高齢の患者さんには特に、食べる喜びを取り戻してもらいたいですね。大学病院時代は、一人の患者さんに濃い内容の診療をしたかったので、昼休憩時間も診療を続けていました。休みなく働き続けていたので、同僚からはマグロ人間だと言われていましたよ(笑)。患者さんが喜んで帰られるのを側で学生も見ているので、そういった歯科医師としての後ろ姿を見せることも仕事の一つでした。

大学病院時代の診療経験から先生が学んだのは、どんなことですか?

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こうしたらこうなるという経験値ですね。難しくなればなるほど、経験値は日々の診療に生きてきます。高齢の患者さんは我慢強い方も多く、痛みが限界になって傷だらけで来院されることがしばしばありました。入れ歯の調整をしていて、「先生がここまで一生懸命にやってくれたから、もうこれくらいでいいよ」ともよく言われました。気を使ってそう言ってくださったのだと思いますが、そんな治療では自分が納得がいかないので、駄目なものは駄目とはっきり言ってもらいたい。今もその思いは変わらなくて、その場で良くても、食事をすると違う場合もありますから、「家で使ってみたら痛かった」とか、遠慮なく言ってもらうようにしています。ダメなら次はこうしようというように、私もそこで成長できます。患者さんが言いたいことが言えるような関係をつくっていきたいですね。

微妙な見極めが大事になる噛み合わせの調整

大学病院ではさまざまな症例を診てこられたと思います。印象に残る患者さんはいますか?

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歯の色が気になるということで、登校拒否になってしまった中学生の女の子の患者さんがいました。お母さんとしては、歯の色が不自然とは感じないのだけれど本人が気にしているという理由で、親子で大学病院にみえたのですが、診察室に入るのもひと苦労で、治療台に座ってもマスクを外さず、一言も話をしてくれないんですよ。なので、2回目の受診までは私が一方的に話をしていました。3回目の受診でようやく、少しずつ話をしてくれるようになり、同級生から「歯の色が黄色い」と言われたことで、マスクが手放せなくなってしまったということがわかりました。食事をするときも、夜一人でこっそり食べるという状態だったようです。

その患者さんに対して、どういった治療をされたのですか?

お母さんもおっしゃるように気にするほどの歯の色ではなかったので、私としては歯の色を変えるのは抵抗がありました。本人はかたくなに自分の歯は人に見せられないと思い込んでしまっていたので、ラミネートというかぶせ物で見た目を変える処置をしました。そのことがきっかけで、心が明るくなったようで、学校にも行けるようになったとお母さんにもとても喜んでもらえましたね。それまでの私は、審美面を良くするために健康な歯を削って上から白いかぶせ物をすることに肯定的ではなかったのですが、この経験から、頭でっかちに考えていてはいけないと勉強になりました。歯が白くなったことで患者さんの人生も変わるなら、それもありなのだと思えるようなりましたね。

噛み合わせの研究や補綴の治療をされてきた経験を生かし、クリニックではどんな治療を提供していますか?

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微妙な噛み合わせや入れ歯の調整、顎関節症やスポーツ用マウスガードの作製などが得意です。噛み合わせは、先程、認知症とも関連があるとお話ししたように、意外と繊細で大事なものです。補綴の場合、一般のクリニックでは噛み合わせを低くしてしまいがちですが、低過ぎると噛み合わせが微妙にずれてきてしまうので、最初は高くして、少しずつ調整していく見極めが重要になります。口は髪の毛1本入ってもわかるくらい繊細な器官なので、調整が難しいところですね。スポーツ用マウスガードは、学生時代に空手部だったので、その頃から作っていました。歯を守るだけでなく、潜在能力を引き出すような研究もしていて、プロゴルファーの卵に実験的に使ってもらった場合、力を入れた瞬間に左右でしっかり噛めることによって軸がぶれなくなり、ショットが安定したというデータもあります。

治療した歯をきれいに維持していくための歯磨き指導

先生が歯科医師になったきっかけを教えてください。

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私が小学4年生の頃の家庭教師が愛知学院大学歯学部の学生さんだったんです。当時、私に勉強を教える傍ら、先生が歯の模型を持ってきて、それを使って宿題をしていたのです。そのことが歯に興味を持ったきっかけです。勉強以外に、その先生が大学でどんな勉強をしているのかを教えてもらったりするうち、自分も歯科医師になりたいと思うようになりました。私には兄がいなかったため、少し年上のお兄さん的な存在として、いろいろと相談にも乗ってもらっていましたね。その先生に出会わなければ、歯科医師になっていなかったと思います。大学卒業後も開業したその先生の歯科医院でアルバイトをさせていただき、今も週に1度アルバイトに通っているという長いつき合いです。深い縁を感じますね。

クリニック名にはどんな意味が込められているのですか?

「瑞祥(ずいしょう)」という言葉には、めでたいことが起こるという意味があります。もともと、義父の経営していた鉄工所の名前だったのですが、私が開院を考えていた頃にその鉄工所をたたむことになりました。それならば、開院する歯科医院の名前として引き継ごうと思ったのです。義父も高齢で後継ぎがなく、自分の鉄工所をたたむのは寂しかったのだと思いますが、名前だけでも引き継いだことで、とても喜んでくれましたね。「瑞祥デンタルクリニックはうちの鉄工所の系列だ」なんて冗談も言っています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

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医科であれば病気を治して終わりですが、歯科は、治療後いかにそれを維持できるかが大事な診療科です。削れば歯は弱くなるので、治療した歯ほど虫歯になった原因を改善するような正しい歯磨きが重要。当院では、日頃から使用している歯ブラシを持参していただいて、毛先や当て方、強さなど、一人ひとりに合った磨き方を指導しています。ぜひ定期検診を習慣化して、治療後もきれいな歯を維持してください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/1本35万~40万円、スポーツ用マウスガード/1万800円、ラミネートベニア/7万5600円

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