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田賀 仁 先生、田賀 喜章 先生、田賀 ミイ子 院長の独自取材記事

田賀歯科医院

(渋谷区/参宮橋駅)

最終更新日:2024/06/06

田賀仁先生、田賀喜章先生、田賀ミイ子院長 田賀歯科医院 main

参宮橋駅から徒歩3分。「田賀歯科医院」は閑静な住宅街の一角にあり、玄関をくぐると天窓のある明るい雰囲気の待合室が緊張を和ませてくれる。ここには田賀ミイ子院長と田賀喜章先生夫妻、息子の田賀仁先生の3人の歯科医師と歯科衛生士、歯科技工士、栄養士、保育士が在籍。それぞれの専門性を生かし、口を健康に保つための診療を行う。中でも仁先生は睡眠歯科、特には睡眠時無呼吸症候群(SAS)に対するマウスピース治療を専門とする歯科医師だ。日々患者に寄り添う治療を行う3人に、クリニック全体としてめざしていることや、その専門性についても話を聞いた。

(取材日2024年4月23日)

自分たちが行きたくなる歯科医院づくりを全員でめざす

クリニックの歩みや特徴を教えてください。

田賀仁先生、田賀喜章先生、田賀ミイ子院長 田賀歯科医院1

【喜章先生】当院は1970年、夫婦二人で新宿西口に開院したのが始まりです。その後、妻が現在のクリニックを開院しましたが、私は新宿区歯科医師会で活動していた経緯もありそのまま新宿で診療していました。7年ほど前からこちらで一緒に診療するようになり、現在は息子を含めて3人の歯科医師がいます。近隣の方々に加え、新宿時代からお付き合いのある患者さん、息子の以前の勤務先からのご縁で来られている患者さんなど、幅広い年代の方が来院されています。
【ミイ子先生】当院は歯科医師や歯科衛生士、歯科技工士だけでなく、栄養士や保育士も常勤し、子どもから高齢者までチームで対応できる体制が整っています。そして「医学に立脚したわれわれ自身が通院したい歯科クリニック」をテーマに、スタッフ全員が意見を出し合うなどしてより良いクリニックをめざしています。

栄養士や保育士が在籍しているのは珍しいですね。

【ミイ子先生】高齢者は特に食べる量が減ってしまうことや、血糖値と歯周病の関連、虫歯を予防する観点からも食事への助言などを行う栄養士の役割はとても大きいです。保育士は、以前に私が著した書籍『あかちゃんは口で考える』でお伝えしたとおり、小さい頃から口の成長を見守るためにも重要な存在です。乳幼児への唇や舌を動かす体操などのアドバイスにも取り組んでくれています。
【喜章先生】歯科技工士はかぶせ物や義歯を作製するだけでなく、患者さんに材料のメリットやデメリットなどを説明する役割もあります。適切な情報が伝わりやすいだけでなく、患者さんは歯科医師には聞きづらいことでもスタッフには気軽に聞けるということもあるんです。なので、さまざまな職種のスタッフがいるのは患者さんにとっても心強いと思います。

健康寿命を伸ばすためのアドバイスをください。

田賀仁先生、田賀喜章先生、田賀ミイ子院長 田賀歯科医院2

【喜章先生】歯をきちんと磨き、3~4ヵ月に1度はメンテナンスやアドバイスを受けることです。そうすれば90歳近くになっても自分の歯を残し、口から食べることができると思います。もし自分の歯がなくなっても、今の医療であれば義歯もインプラントも十分に機能します。人生100年時代、しっかり噛んで食べられることが大切ですね。
【ミイ子先生】高齢になり口腔機能が低下すると食べづらいメニューが出てきます。すると友人と会食するのもおっくうになって、人とコミュニケーションを図る機会が減り、引きこもりがちになってしまいます。体の健康や、より良いコミュニケーションのためにも、お口の健康に意識を向けてもらえるとうれしいです。

SASのマウスピース治療に尽力

仁先生の経歴を教えてください。

田賀仁先生、田賀喜章先生、田賀ミイ子院長 田賀歯科医院3

【仁先生】大学卒業後は大学院に進み、顎関節症や頭、首の痛みをマウスピースで改善するための研究をしていました。当時はCPAPか耳鼻咽喉科の手術くらいしかSASの治療法がなかった時代ですが、ある時耳鼻咽喉科や呼吸器内科の先生からSASの患者さんを診てほしいという相談を受けました。そこでマウスピースを作り治療を行ったところ改善に結びついたのです。その後、他の患者さんの依頼が増え、病院からマウスピース治療を継続的に行う外来の立ち上げを依頼され、勤務することになりました。そして、SASのマウスピース治療が保険適用にもなり普及し、JR東京総合病院の歯科口腔外科に誘いを受けて移り、口腔がんや外科的な診療にも携わりました。その後より身近に地域の患者さんに還元したいと思い、2023年に当院に戻ってきました。

SASとはどのような症状やリスクがあるのでしょうか。

【仁先生】SASは、就寝中に気道が狭くなり、呼吸が何度も止まったり、浅くなったりする病気で、いびきを伴うことがほとんどです。しかし、睡眠中のイベントなので自覚症状が少ないことが特徴です。この状態が重症化すると就寝中の血液の酸素濃度が高山病と同じ状態になるくらい、体に大きな負担がかかってしまいます。睡眠の質が悪化し、起床時の疲労感、頭痛、日中の眠気や居眠り運転による交通事故のリスクが高まったり、心臓の病気を発症しやすくなることが明らかになっています。他にも、睡眠中のストレスによって糖の代謝に関わるホルモンの働きが悪くなり、糖尿病や脂質異常症を招くとされています。

SAS用マウスピースで治療が行えるのですね。

田賀仁先生、田賀喜章先生、田賀ミイ子院長 田賀歯科医院4

【仁先生】上顎と下顎の両方に装着する設計で、気道が狭くならないように下顎を前に出す状態で固定することで治療を行います。また、これには寝ている間に口が開いてしまわないようにする目的もあります。全員に効果があるわけではなく、極度に太っている場合など一部の患者さんには有用ではないこともありますが、半数以上の患者さんではSASの改善が期待できます。一般的にマウスピース治療はSASが軽症あるいは中等症の方が対象といわれています。しかし、重症の患者さんに対しても安心して選択できるよう、睡眠を専門とする医師や歯科医師でチームを作り、情報を共有しながらさまざまな取り組みを始めています。医科と歯科の連携によって理想的なSAS診療が行えることを目標に日々活動をしています。症状に関係なく気軽に相談していただければ、誠意を持って対応させていただきたいと思っています。

患者の意思や価値感を尊重した歯科医療を提供したい

医科歯科連携にも力を入れていると聞きました。

田賀仁先生、田賀喜章先生、田賀ミイ子院長 田賀歯科医院5

【仁先生】SASの治療には歯科、耳鼻咽喉科、循環器内科、呼吸器内科、精神科など、多くの診療科が関わっています。不眠症は精神的な理由ではなくSASが原因だったり、高血圧症の原因がSASである場合があるからです。当院でマウスピース治療を受ける過程には2パターンあります。1つは私が顎やお口の状態からSASの可能性があると判断した患者さんに受診を勧めて、連携している医科診療科へ紹介し、診断後にマウスピース治療を依頼されるケース。もう1つは患者さんが耳鼻咽喉科などを受診してSASであることがわかり、医科から紹介されるケースです。マウスピース治療の結果があまり実感できなかった場合も、連携先の先生と一緒に次の改善策を考えます。より良い治療のためにも医科歯科連携には気軽に相談できる医師と歯科医師との信頼関係が重要なんです。

診療で心がけていることを教えてください。

【仁先生】幅広い診療を行う中で価値観は患者さんによって異なるので、治療内容にはさまざまな選択肢を用意して患者さんに選んでもらうようにしています。もちろん、患者さんが選んだことがすべて正しいとはいえないこともあります。症状によっては、よくない状態の歯を残すことがさらなる病気を引き起こしてしまうこともあります。なので、本人は初め歯を抜きたくないと希望していたとしても、患者さん一人ひとりの事情や健康状態をしっかりと把握した上で、リスクと恩恵をきちんと説明するとお考えが変わることもあり得ます。患者さんごとに異なるリスクを説明した上で希望に沿う治療をすることを一番に心がけています。

力を入れていることや課題はありますか。

田賀仁先生、田賀喜章先生、田賀ミイ子院長 田賀歯科医院6

【仁先生】以前勤務していた病院では、口腔がんの患者さんの看取りも経験してきました。その経験から思うのは、治療を行う際に「その人が90歳になった時にどうなっているのか」を考えることが重要だということです。高齢者で食事ができないと訴える方の原因が、歯の喪失ではなく口腔機能低下症である場合も多く、歯や義歯の治療をするよりも咀嚼筋のリハビリテーションをすることが改善につながる場合があります。先々を見据えた治療を行うためにも、患者さんのライフスタイルを理解し、どのような治療が適切なのかを一緒に考えることを大事にしています。人生100年時代の今、患者さんが10~20年後どうなっているのか、そこまで考えて診療する歯科医師でありたいです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント/約39万8000円
(相談費用、採血費用、CT撮影費用、1次手術・2次手術、補綴費用(ハイブリッド前装冠)すべてを含む)

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