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野口 哲夫 院長、伊藤 久美子 副院長の独自取材記事

はなクリニック

(さいたま市南区/東浦和駅)

最終更新日:2021/09/14

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東浦和駅から車で約10分、大谷口地区にある「はなクリニック」は整形外科と小児科を併設するクリニックだ。エントランスは手すりつきのスロープ構造、手を近づけるだけで開く玄関ドアなど、院内はすべてバリアフリー設計。またエレベーターで2階のリハビリテーションルームまで移動することもできる。長年、川口市で整形外科クリニックを運営してきた院長の野口哲夫先生は、日本整形外科学会整形外科専門医と日本リハビリテーション医学会リハビリテーション科専門医でもある。院長の娘で副院長の伊藤久美子先生は日本小児科学会小児科専門医の資格を持ち、「子どもの笑顔が家庭も地域も幸せにする」との考えで診療に臨む。同院の特徴や感染予防対策、それぞれの医科の診療内容について2人に話を聞いた。
(取材日2021年8月17日)

ファミリーでかかることができるクリニック

まずはこちらのクリニックの特徴から伺います。

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【野口院長】整形外科と小児科を併設した地域密着型のクリニックです。2018年に川口市から移転して新規開院しましたが、今では地元の皆さまにも認知が進み、乳幼児から高齢の方まで幅広い年代の方にご利用いただいています。2階にはリハビリテーションルームも設けていますので、病院で手術を受けた後の機能回復を図ることもできます。エレベーターを設置していますし、廊下も介助しやすいよう横幅も広めに設計しましたので車いすの方も利用しやすいと思います。
【伊藤副院長】地域の乳幼児から学童期のお子さんを診察する小児科では、お子さんのあらゆる病気の一次医療に対応しています。待合室には診察順を映し出すモニターだけでテレビを設置していない理由は、待っている間にもご家族の間で会話をしてほしいとの思いからです。とはいえ、現在は感染予防の観点から、できるだけ待ち時間も少なくするよう工夫しているところです。

感染予防の取り組みについても教えてください。

【伊藤副院長】発熱症状がある場合には、事前に電話でのご連絡、それが無理なら、入り口のインターフォンで知らせてもらうようにしています。もし発熱症状があれば、裏の通用口からそのまま3室設けた隔離室に入ってもらい、私たち医師はその部屋まで感染予防のフェイスガードとマスク、手袋をつけて診察に行くようにして、高齢の方も多い整形外科の患者さんと、ちょっとした風邪でも発熱しやすい小さなお子さんや、実際に発熱している患者さんとの院内動線を分けています。
【野口院長】受付前面にはシールドをつけ、換気も窓を開けて風が通るようにしています。実は開院時よりインフルエンザなど感染症の予防に備えて、天井に医療用の換気装置を備えたのですが、目に見えたほうが患者さんも安心だろうと新たに各部屋に空気清浄機器も導入し、また非接触型の体温測定器も受付のそばに備えました。

整形外科の主訴で多いものは何でしょうか?

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【野口院長】首・肩痛と腰痛が多いです。当クリニックでは骨・関節・筋肉・軟骨・筋膜や腱に痛みの原因があると診断した場合には、まず急性期の痛みを取り除くことを目的に、神経ブロック注射による治療を積極的に行っているのが特徴です。また肩甲部痛に関しては、枕にその原因があることも多いので枕の選び方を含めた寝る姿勢まで指導しています。痛くなるのは低すぎる枕に原因があると考えられ、高さは肩から首元までの長さが良く、顎を引いて寝るようにすると良いのです。腰痛の場合にも、整形外科領域に経験豊富なベテランの装具士により、その方に合わせたコルセットなどの装具を作製しています。さらにリハビリテーション器具や骨密度測定機も開院時に新しい機器を導入しています。

日常からウイルス感染予防の生活を心がけてほしい

リハビリテーションルームはどのような方が利用されていますか?

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【野口院長】主に慢性期の腰痛や膝を痛めた方などが利用されています。さまざまなリハビリ専用機器を導入していますが、全身を温めるカプセル型医療機器は前の医院から持ってきたもので、血流を促して首・肩・腰・膝の痛みや凝りなどにアプローチします。定期的にリハビリに通われる方にお勧めですよ。もちろん室内が密とならないよう、完全予約制にして利用時間を分散させるようにしています。本格的なリハビリ機器は私やスタッフの手が空いている時しか利用できないので、利用人数も少なく、リハビリ希望の方にはゆったりと使ってもらっていますね。

小児科で多い主訴も伺いたいと思います。

【伊藤副院長】今年はRSウイルスが大流行したので、当院でもその対応で大忙しでした。小さなお子さんだと重症化することもまれにあるので、地域の病院の小児病床が満床になったほどです。昨年RSウイルスはほとんど発生しなかったのに今年はそうした状況となりましたから、個人的な意見ですが、同じように去年はおとなしかったインフルエンザにも今年以降は十分な注意が必要だと思っています。新型コロナウイルスのほうに意識が向いて、接種する人が少なくなってしまうことも心配しています。過去数年では手足口病や喘息などもありました。働くお母さんも多い時代ですが、お子さんがそうした病気にかからないよう、日常生活から感染予防を心がけていただければと思います。

最近の新たな取り組みについても教えてください。

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【伊藤副院長】私の夫は病院で整形外科の勤務医ですが、当院のサポートもしていて骨密度測定器で取ったデータの解析を担当してくれています。機器は開院時に導入したもので、腰椎と股関節周囲の骨密度がわかるのですが、診断にはやはり整形外科の医師としての専門的な分析も必要です。これまでの骨密度の平均値と今回とを比較する、あるいは投薬する際にもその分析データをもとに判断するのでとても助かっていますね。

診断を受けた後に、痛みを早期に取り除くことが大切

お子さんが整形外科にかかることもあるのでしょうか?

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【野口院長】ありますが、外傷の治療が多いです。自宅で転ぶのでも畳敷きの部屋ではなくフローリングが増えていますから、その分、ケガをしやすいですし、今では屋外で伸び伸び遊べる場所も少なくなっていますから、転び方も下手になっていて、倒れる時も顔から地面に着いてしまうので顎や額をケガしてしまうのです。転びそうになった時に、うまく両手が出て衝撃を和らげるような動作が自然に学べるよう、お子さんたちには元気に屋外で遊べる環境が必要だと思いますね。その意味でも、不要不急の外出制限が早くなくなるよう、新型コロナウイルスの収束を願っています。

今後考えていらっしゃることはありますか?

【伊藤副院長】実は2階の一角に病児保育室と言語聴覚訓練室を新設したいとスペースを空けているのですが、感染対策などもあり稼働できない状態のままです。その上、ST(言語聴覚士)も脳卒中の治療後や認知症のリハビリの需要が多くて、お子さんの吃音や滑舌などしゃべる機能発達を診る方はとても少ないのです。しかし働くお母さんが増えていますし、お子さんのしゃべる機能を改善したいというニーズも増えてきていますので、いずれ開設できればと考えていますね。現在は4ヵ月、10ヵ月、1歳半など市の乳幼児健診で受診された時に相談を受けることが多いことから、さいたま市の保険センターに言語聴覚機能に詳しい医師がいるのでそちらに紹介しています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

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【野口院長】整形外科、小児科ともに初診の方の診察にはどうしても時間がかかってしまいます。ですからケガやお子さんの急な発熱など飛び込みの受診でも、まずは電話で問い合わせてみてください。そして余裕のある方は予約システムを利用していただくと、院内で待つにしても密とはならず、安心していただけるかと思います。また、整形外科は痛みの診療科、早く治すには、先に正確な診断を受けることです。マッサージや鍼灸はその後でもできますし、術後美しく仕上げたいというのなら美容整形ですが、そのためにもまずは科学的な検査と診断を受けていただくことが大切です。神経ブロック注射など早期に痛みを取るための処置も行いますので、痛みがあれば我慢せず、まずはご相談ください。

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