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逢坂 さやか 院長の独自取材記事

ごたんだ眼科クリニック

(品川区/五反田駅)

最終更新日:2023/04/18

逢坂さやか院長 ごたんだ眼科クリニック main

五反田駅から徒歩4分。目黒川沿いに立つビルの2階に「ごたんだ眼科クリニック」はある。院長の逢坂さやか先生は、大きな目が印象的な親しみやすい先生だ。一般的な眼科疾患をはじめ、新生児集中治療室のある大学病院での勤務経験などを生かし、外科手術にも対応。丁寧な問診によって患者に適したコンタクトレンズや眼鏡を処方することで、患者の生活の質を上げることも診療方針としている。同院には以前の勤務先の患者が「先生でなくては」と追いかけてくるそう。逢坂先生の診療技術だけでなく、笑顔を絶やさず患者の話に耳を傾けてくれる診療姿勢にもよるのだろう。ブルーと茶で統一された清潔な医院で、眼科の医師を志した経緯や開業、そして得意な診療などについて、さまざまな話を聞いた。

(取材日2022年9月28日)

祖父のように地域に貢献する医師をめざして

まず、先生が開業なさったきっかけを聞かせてください。

逢坂さやか院長 ごたんだ眼科クリニック1

祖父が石川県の奥能登で小さな診療所を開業していました。他に医院は少ないような場所で、祖父が患者さん一人ひとりを親身になって診ている姿を小さな頃からそばで見てきたんです。朝早くても夜遅くても患者さんが来れば診て差し上げるし、休みも関係なく往診に出かけていました。そういった姿を子ども心にも尊敬していて、医師になるのもいいなと漠然と思っていました。最終的に大学受験のとき、医師への道を選んだわけですが、いつかは自分も地域医療に尽力できる、患者さんの気持ちになって考えられるクリニックを開業したいと思ってきました。自分のクリニックでなければ、なかなか自分の思うようにできないこともありますからね。そう考えて納得のできる場所を探し続け、開業にたどり着きました。

院内のどのような点に心を配られましたか。

清潔感があって、患者さんにまた来たいなと思っていただける居心地の良いクリニックにしたいと思いました。入ってすぐの受付はスペースを広く取り、ベビーカーでお越しの方も動きやすいバリアフリーになっています。特にトイレにはこだわり、小さなお子さんが2人以上いらっしゃる方でも安心できるよう、きれいで広々とした造りにしました。患者さんがあちこち動かずに済むように、あまりお待たせしないように、動線を十分考えて設計しました。椅子の座り心地も自分で確かめたんですよ。

診療時間が午前は13時30分まで、夜は19時までとお勤めの方にはうれしいですね。

逢坂さやか院長 ごたんだ眼科クリニック2

周辺のお勤めの方たちが通いやすいよう、会社が終わってからや仕事のお昼休みに来ていただけるよう設定しました。近年はVDT症候群といって、パソコンの画面などをずっと見ているオフィスワーカーの方が、ドライアイや眼精疲労などの症状を訴えるケースが増えています。その中には、コンタクトレンズや眼鏡の度数が合っていないことで目の不調が増長している方もいらっしゃいます。ですから当院では、目薬や飲み薬の処方だけでなく、一度視力検査をしてみるようアドバイスすることもあります。土曜日は子どもの患者さんが多いので、10時から14時の診療としています。お勤めの方、周辺にお住まいの方、お子さんからご高齢の方までいろいろな方に来ていただきたいと思っています。

ものもらいの切開などの外科手術も可能

診療の際、どのようなことを心がけていらっしゃいますか。

逢坂さやか院長 ごたんだ眼科クリニック3

患者さんのお顔や姿をしっかり見ることでしょうか。きちんと患者さんのほうを向いて、目を見てお話しするようにしています。また患者さんの意見は遮らずに最後まで伺い、「説明の途中でも何か疑問に思って尋ねたいことがあれば構いませんよ」とコミュニケーションをしっかりとることを大事にしています。そして最後に必ず言うようにしているのは「何かご質問はありませんか」ということです。そう伝えると、ちょっとホッとなさって「先生から聞いてくださってありがたかった」とおっしゃる方もいらっしゃいますよ。

ものもらいの切開などの外科手術にも対応してくださるそうですね。

ものもらいの切開や先天性の鼻涙管閉塞、つまり涙を鼻孔に流すための通り道である鼻涙管が閉じている状態の手術などの外科手術も行っています。小さなクリニックではものもらいの切開をするところが少なく、大きな病院まで行ったら3ヵ月待ちと言われたというケースもあり、お困りになっている方がたくさんいらっしゃるようです。私は新生児集中治療室のある大学病院に勤務していたので、そういった症例の経験も豊富ですし、そのための設備も整えています。ものもらいの手術も鼻涙管閉塞の手術も、目の周辺ですから不安を感じる方もいらっしゃるかもしれません。ものもらいの手術は局所麻酔で行いますが、痛みを抑えるために、点眼麻酔やゼリー状の表面麻酔も使用するなど工夫しています。短時間・低侵襲での対応をめざしていますので、ぜひご相談ください。

コンタクトレンズの処方を希望されて来院する患者さんも多いと聞きました。

逢坂さやか院長 ごたんだ眼科クリニック4

はい。当院では、コンタクトレンズや眼鏡を処方する際には、患者さん一人ひとりに時間をかけて丁寧に処方するように心がけています。患者さんの生活スタイルによって、どのぐらい度数を調整すべきかが変わってくるので、ヒアリングがとても重要なのです。例えばスポーツをするから遠くを見えることを重視するとか、仕事でパソコンを見る時間が長いとか、そういう生活スタイルによって適切な度数が変わってくるのです。私もスタッフも常に勉強して、さまざまな種類のコンタクトレンズや眼鏡をご提案できるようにしています。患者さんに合ったコンタクトレンズや眼鏡を処方することで、患者さんの生活の質を上げて差し上げることを目標としています。

小さいお子さんのスクリーニング検査も実施なさっているとか。

まだ首が据わっていないような小さなお子さんでも、屈折異常や強い遠視・近視の有無などを調べられる機器を数年前から導入しています。例えば強い近視があると、視力が十分に出ない弱視と呼ばれる状況になってしまう可能性がありますが、早期発見できれば対処できることもあります。光をあてるだけで短時間で実施できますので、気になる症状がなくても、「子どものために今のうちに調べておきたい」という保護者の方がご希望なさいます。異常があった場合は定期的な経過観察をして、症状が強い場合は必要に応じて大きな病院を紹介することもできます。

「応援します」と言ってもらえる喜び

印象に残っている患者さんとのエピソードがあれば教えてください。

逢坂さやか院長 ごたんだ眼科クリニック5

以前勤めていたクリニックからの患者さんで、勤務先が変わるとついてきてくださるご夫婦がいらっしゃいます。こちらからお教えしたわけでもなく、 ホームページなどを探してきてくださるのは本当にうれしいですね。「開業するまで応援します」と言っていただいていたのですが、実際にここを開業してすぐにおいでくださいました。もう家族のような気持ちです。他にも以前からの患者さんで来院される方が何人もいらしてありがたいと思っています。

スタッフも明るい方がそろっている印象を受けました。

毎朝スタッフと朝礼をしているのですが、そこで必ず言うことが2つあります。1つは患者さんに慌てた姿をお見せしないこと。どんなに混み合って焦ったとしても、困った姿を患者さんにはお見せしないようにする。困ったらバックヤードに入って1回深呼吸をしてください、とお願いしています。もう1つはいつも笑顔を心がけることです。笑顔でいれば患者さんとのコミュニケーションもスムーズにできますし、自分自身のリラックスにもつながります。朝礼の最後も「それでは今日も笑顔で」と笑顔をつくって終わるようにしています。

最後に読者へメッセージをお願いします。

逢坂さやか院長 ごたんだ眼科クリニック6

目の不調にドライアイのような病気が隠れていたり、眼鏡が合っていなかったなど意外な理由があったりします。これまで一度も眼科にかかったことがないという方もいらっしゃいますが、40歳を過ぎたら一度、検診だと思って足をお運びください。何も病気や異常がなくても、なんとなく目の不調があるという方が気軽に受診できるクリニックをめざしています。近年は「アイフレイル」という言葉がよく使われるようになりました。アイフレイルとは、特に病気ではなくても、年齢に伴って目の機能が低下してしまう状態です。私はそんな方々にも寄り添ったアドバイスができると思っています。今後も患者さんの目の健康に、長く貢献できる存在でありたいと思います。

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