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竹村 博一 院長の独自取材記事

竹村耳鼻咽喉科クリニック

(茨木市/南茨木駅)

最終更新日:2020/04/01

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阪急京都線南茨木駅の住宅街にある「竹村耳鼻咽喉科クリニック」は2018年4月に開業したばかりのクリニックだ。「私服だと医師だと思われないんです」と語るのは竹村博一院長。子どもの患者には診療前にジャンケンをしたり、わざとおでこに聴診器を当てたりと、ユーモアたっぷりで親しみやすい。泣いている子どもに対して押さえつけて診療することは極力せず、きちんと子どもにも説明をして、落ち着くのを待って診療をしているので、初診以外の子どもの患者はほとんど泣かないのだそう。以前に勤務していた羽曳野や芦屋からも、竹村院長を慕って今も患者が訪れるのもうなずける。「自分がされてうれしいことを患者さんにもしてあげたい」という竹村院長に、開業までの経歴や地域の印象などを語ってもらった。
(取材日2018年9月6日)

大学病院や国立がんセンターでの経験を生かした診療

最初に、開業されるまでのご経歴を教えていただけますか?

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2001年に関西医科大学を卒業した後、同大学附属病院の耳鼻咽喉科に入局しました。ターニングポイントになったのは、千葉の国立がんセンター東病院での勤務。3年という短い期間に他ではできない仕事をさせてもらい、スキルアップさせてもらいました。耳鼻科は外科のイメージがないかと思いますが、同院は頭頚外科のために建てられた病院なんです。手術をするにしても内科的なことも詳しくなければできませんし、胸腔ドレーンや腰椎麻酔などあらゆることを経験させていただきました。その後大学病院に戻り後進の指導にもあたったのですが、そちらをやめて羽曳野市の城山病院へ。さらに芦屋のクリニックに移り院長を務めさせてもらったのですが、僕に第3子ができたことが一つのきっかけとなり、開業を決意しました。茨木には以前家族で住んでいて、この辺りにもなじみがあり、環境が良いことも知っていましたから、この場所を選びました。

開業の際にどのような点にこだわりましたか?

耳鼻科は診察室がオープンなところが多いかと思うのですが、プライバシーを配慮して診察室は完全に仕切っています。ですから診察の声が漏れたり、処置が他の人から見えたりする心配はありません。また耳鼻科は子どもの患者さんが多いですから、僕自身の育児経験や、現役の母親である妻の意見も大いに参考にしてロゴマークや内装を考えました。キッズスペースのおもちゃも、積み木や人形だと投げたり、小さなお子さんが口に入れて、病気が他の子にうつることも考えられるので、テーブルと一体になった固定式のものを置いているんですよ。

こちらの患者層について教えてください。

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お子さんが6割、成人の女性が3割、残りの1割が成人男性とご高齢の方ですね。羽曳野や芦屋に勤務していた時の患者さんも10人以上、こちらに継続して来ていただいていて本当にうれしいです。また以前にがんを専門にしていましたから、成人の患者さんが高槻、摂津、吹田、東淀川など離れたエリアからも来ていただいています。開業してみて、予想よりもお年寄りの方が少ない印象はありますが、近隣の幼稚園のお母さま方がクチコミで広めてくださって、順調なスタートを切らせてもらえました。茨木の人は教育熱心で真面目な人が多く、こちらがきちんと説明すれば、しっかり理解してくれようとしてくださいますし、とても診療しやすいですよ。

自分がされてうれしいことを患者にも

診療の際に心がけていることをは何でしょうか?

3

患者さんの話をしっかり聞いて、コミュニケーションをとることですね。僕は患者さんのことを覚えるのが得意で、大体1回か2回会えば家族背景とかもインプットできるんです。「髪型変わったね」とか「お父さんこの間来たけど調子どう?」とか、診療に関係ないおしゃべりもたくさんしていますね。あとは痛くないようにすること。自分がされて嫌なことは極力しないようにしています。ですからなるべく患者さんの負担が減るような配慮も心がけていますね。例えば成人の方だとお仕事や子育てで特に忙しいですから、頻繁にクリニックに通わなくてもいいように、1週間分の薬を出すなどしています。診療面でも不必要な検査や処置で、患者さんの負担にならないように心がけていますよ。

お子さんの診療では特に心がけていることはありますか?

3歳以上のお子さんであれば、こちらがきちんと説明をすれば大体理解してくれますね。当院では泣いているお子さんを押さえつけて診療するようなことはありません。開業当初は泣いて暴れるお子さんも多かったのですが、休憩させて気持ちを落ち着かせてあげるなど、まずは慣らしてあげることで、次からは泣かなくなるお子さんがほとんど。僕自身子どもが3人いて、子どもと近い距離で話せるのもあるかと思いますが、子どもには好かれるんですよ。精神年齢が幼いのかもしれませんね(笑)。そのほかには、耳の診療であれば、耳の中をモニターで同時に見せています。そうするとお子さんも安心して診療に臨みやすいんです。目下の目標は鼻に綿棒を入れて行うインフルエンザの検査で、お子さんを泣かせないこと。ちょっとした工夫で、そこまで痛くなくできるんですよ。

患者さんとの思い出深いエピソードがあれば教えていただけますか?

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芦屋の時の患者さんだった女の子が、たまたま当院の看板を見かけて、わざわざインターネットで調べて来てくれたんです。彼女はそれほど頻回に通っていなかったので、やめることを伝えていなかったのですが、今春からこの近くの学校の先生になっていたんです。本当にうれしい再会でしたね。そのほかには、つい最近のことなのですが、小児科を受診しても熱が下がらず当院に来た5歳の患者さんがいました。その症状から川崎病を疑い、病院に紹介したところ、本当に川崎病だったんです。お母さんにとても喜んでもらえて、そういう時は「医師をやっていてよかったな」と思います。

先進機器も用いながら、的確な診断を心がける

耳鼻科用のCTを導入されているそうですが、耳鼻科クリニックでは珍しいのでは?

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CTはエックス線よりも得られる情報が何倍も多いんです。まだ少ないですが、大阪市内ではクリニックでも導入しているところが増えてきましたね。また首のリンパの腫れについての相談が多いので、診断の確実性を増すためにも、今後はエコーの導入も考えています。病院に紹介するにしても、「よくわからないから大きな病院で診てもらってください」では患者さんも不安でしょうから、先端の機器も使いながら、より正確な診断を導き出すことを常に意識しています。遠方からわざわざ来ていただいている患者さんもいますから、「来て良かった」と思ってもらえるような努力は今後も続けていきたいですね。

スタッフさんとはどのようにコミュニケーションをとっていらっしゃいますか?

こちらからよく話しかけて、コミュニケーションをとるようにしています。耳鼻科で働いていた経験のある常勤のスタッフもいますし、良いスタッフに恵まれたと思っています。診療とは直接関係ない話もたくさんするのですが、特に伝えているのは、自分がされてうれしいことを患者さんにもしてあげてほしいということですね。例えば僕自身の場合だと、患者さんを診察室に呼ぶ時に、僕がドアを開けて呼び行くんです。赤ちゃんを抱っこしていたら荷物を持ってあげたり、雨が降っていたらタオルを差し出したり、そういう細かな配慮ができるよう、スタッフ一同取り組んでいます。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

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患者さんがどんな些細なことでも言えるようなクリニックにしていきたいですね。出会いを大切にして、僕も患者さんが話しやすい雰囲気をつくってあげることで、どんな人が、どんなことで大変なのかをきちんとくみ取るところからスタートしたいです。適切な診断をして、早く治せるのかどうかの線引きをしてあげて、病院に紹介する必要があれば、詳細をきちんと紹介先にも説明します。また患者さんも紹介先がご自身に合わなかったり、納得できなかったりすることもあるでしょうから、そういう時は遠慮なく言っていただいて構いません。その場合には別の病院を紹介します。常に細かに配慮し、僕がしてもらってうれしいサービスを患者さんにも提供していけたらなと思っています。

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