子どもの予防はマイナス1歳から
健康な口と顎をつくる生活習慣を
ひなたこども歯科
(名古屋市名東区/星ヶ丘駅)
最終更新日:2024/03/14
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子どもと大人では、口腔ケアのポイントが異なる。毎日の歯磨きはもちろん大切だが、赤ちゃんから成長していく時期に気をつけたいのが生活習慣だ。「乳幼児期の生活習慣は、顎の発達や虫歯のなりやすさなどにも影響する」と「ひなたこども歯科」の南留美子院長は語る。乳児期には吸啜する力を鍛えて顎の発達を促し、甘いものは控えて虫歯になりにくい口腔環境を整えていくことが大切だという。さらに子どもの顎が妊娠初期に形成されるため、マタニティー期の栄養管理も重要。同院では、歯磨き教室だけでなく離乳食教室やマイナス1歳からの予防歯科教室まで、さまざまな取り組みを予定している。子どもだからこそ気をつけたいポイントや乳歯のケア方法など、詳しく話を聞いた。
(取材日2023年12月21日)
目次
子どもだからこそ行うべきケアと正しい生活習慣を身につけることが大切
- Q子どもの予防歯科はいつから始めるべきでしょうか?
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A
マイナス1歳からでも始められることがあります。顎の小さい子どもが増えているのは、皆さんご存じでしょう。その原因は偏食や食生活の変化の影響が大きいとされていますが、実は妊娠初期のお母さんの栄養状態も関係しているといわれています。赤ちゃんの顔の形成が始まる妊娠初期に、ビタミンDやビタミンKを摂取。あとはしっかり日光に当たることが大切ですね。しかし、妊娠初期に栄養が不足していても手遅れというわけではありません。赤ちゃんが生まれてからは、いっぱい吸啜させて顎を発達させるのが重要です。そのために、しっかり吸わないと出ない哺乳瓶を使う、吸う力を鍛えるおもちゃで遊ばせるのも良いでしょう。
- Q乳歯が生えてきたら、どのようなケアを行えば良いのでしょうか?
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A
歯が生えてきた瞬間から歯磨きはマストになりますが、実は乳歯が生える前からケアをしてほしいのです。歯が生える前は、お母さんの指を口に入れて歯茎をマッサージしてあげてください。赤ちゃんはお口がセンサーなので、口に入ったものの感触を感じます。歯ブラシをいきなり入れられると赤ちゃんがびっくりするので、お口に物が入ることに慣れさせてもらうとスムーズに歯ブラシへ移行できるでしょう。乳歯が生えてきたら輪っかになっている歯ブラシを使って、ガジガジ噛んでもらいましょう。お母さんは仕上げ磨きをしてあげてください。
- Q乳歯の虫歯予防で重要なポイントを教えてください。
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A
毎日の歯磨きはもちろんですが、食事を意識するのが予防のポイントです。歯磨きをしていても虫歯ができるのは、お口の中にいる虫歯菌の数が原因。虫歯のなりやすさはだいたい3歳までで決まるといわれているので、甘いものをあまり早く与えずに口内環境を保ちましょう。甘いものは虫歯をできやすくするので、おやつの与えすぎには注意してください。よく虫歯菌は家族からうつると言いますが、アレルギー予防のためにうつってほしい菌もいるので潔癖になりすぎる必要はないと思います。潔癖になりすぎなくても良いように、家族みんなで口腔ケアをしておくと良いですね。
- Q子どもの歯科診療で大切にしていることを教えてください。
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A
まだ話せないお子さんの場合は、親御さんとのコミュニケーションですね。おうちの方が望まれていることを聞きます。話せる年齢なら、まずはお子さんに希望を聞きます。しかし、0歳のお子さんでも感情があるので、しっかり受け止めるようにしています。あとは、なるべく押さえつけないなど、無理やり治療はしないこと、治療が終わった後はとにかく褒めることです。また、お口の健康と育児はつながっていると考えます。子育ての悩みがある方には、当院の保育士からアドバイスさせていただくこともできますよ。
- Qこちらの歯科医院ならではの取り組みはありますか?
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A
新型コロナウイルス感染症でしばらく中止していたのですが、当院の2階にあるコミュニティースペースを活用してさまざまな教室を開催する予定です。自分で歯磨きできる年齢の子たちの歯磨き教室、離乳食の食べさせ方と始めるタイミングを伝える離乳食教室。子どもの顎を発達させるのに、大事な時期である幼稚園に行く前のお子さんたちにしてもらいたい運動を教える教室も開催したいですね。離乳食に関しては、悩んでいるお母さんが多くいます。食べない理由はそれぞれ異なるので、一人ひとりと向き合って解決策を見つけるための教室もしたいと思っています。
自由診療費用の目安
自由診療とは歯列矯正/20万~