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小森 広嗣 院長の独自取材記事

小森こどもクリニック

(国分寺市/国分寺駅)

最終更新日:2020/04/01

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「小森こどもクリニック」は経験豊富な小森広嗣院長が2018年2月5日に開院したばかりの小児科クリニック。待合室、診療室はともにたいへん広々とし、院長自身の名前から森をイメージしたという木のぬくもりにあふれた院内だ。同院では子どものみならず、家族の気持ちにも寄り添って診療。感染症の院内感染を防ぐために用意した個室の待合室を、「隔離室」とせず「予防室」と表記したという配慮にも、小森院長の人柄が垣間見える。院長自身もプライベートでは3児の父で、育児の真っただ中といい、同じ親の目線に立って診療を行っているのも心強い。今回、日本小児外科学会小児外科専門医である小森院長に、開院に至るまでの経緯や患者にかける思いをたっぷりと聞いた。
(取材日2018年2月2日)

専門医、そして何千人の子どもの親のような存在として

医師をめざしたきっかけは何ですか?

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僕は3人兄弟で、子どもの頃は誰かしらが風邪をひいてはうつし合っていたので、小児科にはよくお世話になっていました。医師の存在は僕にとって身近であり、憧れでした。当時から子どもながらに、「盲腸の手術でおなかを切るってどういうことだろう?」などと人の体に関心があったのと、僕自身手先が器用だったこともあり、いつしか外科の医師をめざすことに。そして大学へ入学後、子どもの診療にも興味を見出し、携わりたいと思っていたところ、小児外科という診療科があることを知ったんです。外科でトレーニングを積んだ後、専門医の資格を取得し、小児外科の道を歩むこととなりました。

小児科の魅力とは何でしょうか?

治療は簡単ではないこともありますが、お子さんは治療の成果がすぐに現れることが多いのでやりがいがあります。また僕自身、オペなどで手をかけ治療過程を見守った、何千人という子どもたちの親になった気持ちでいるので、彼らの成長を見るのが僕の楽しみです。元気になった姿を見せに会いに来てくれるのは本当にうれしく思い、小児科の魅力を感じています。また、小児外科を標榜しているクリニックは少ないと思いますが、内科的症状の軽いものから重症のお子さんまで幅広い症状やケースを診てきましたので、これまでの経験は強みだと思っています。例えば、なかなか治らない便秘などは、ただ下剤を処方するだけでは根本的解決にならない場合もあります。外科と内科、両方の側面からお子さんをよく診てあげたいです。

では、開院に至るまでの経緯を教えてください。

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僕は都立清瀬小児病院と都立小児総合医療センターで多くの時間を過ごし、医師としての礎を築いてきました。そしてキャリアを積んでいくうちに、会議に出席したり病院の運営に関わることを任されるようになっていったのですが、僕は現場で子どもたちを診療するプレイヤーでいたいという思いが強かったため、開業を考えるようになったんです。僕を育ててくれた病院に貢献したいという思いもあったので、開業についてはさまざまな葛藤がありました。現在も週一回、都立小児総合医療センターにて外来と手術を行っているのですが、それを通して恩返しができればと思っています。また、開業前に千葉県の小児科で勤務した時に、知らない土地での診療でしたが、小児外科を専門としているということで遠方からも患者さんが来院してくださいました。そこから、小児外科専門の医師が地域に入って診療する必要性を感じ、より強く開業を意識するに至りました。

総合病院との強い連携体制。万が一のときも安心

開業場所にこちらを選ばれた理由はありますか?

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自宅、都立小児総合医療センター、そしてこのクリニックの3点を行き来できる場所で開業したいと思いました。都立小児総合医療センターには仲間が多くおり、僕自身、病院について精通していますので、専門治療の必要なお子さんには適宜そちらでの対応が可能です。また逆にあちらから当院へ患者さんをご紹介いただくこともあり、強い連携を持って診療を行っています。都立小児総合医療センターから完全に出て一人で診療しているというより、仲間たちと多摩地域の大きな医療チームの中で診療させてもらっている感覚が強いです。

こちらではどのような診療を行っていますか?

まずは、どんな小さなことでもお困りのことや、モヤっとした疑問があれば、かかりつけ医としてご利用いただければと思います。その中で高度な治療が必要な場合は自分のバックグラウンドを生かして対応させていただきます。当院ではエコーを備えていますが、腸重積、急性虫垂炎など、見落としてはならない外科疾患をきちんと診療する上で、導入は欠かせませんでした。ちょっとした気になるしこりもエコーで診ることで、患者さんに根拠を持ってご説明することができます。エコーを地域医療の中で有効的に使えるのも、外科分野での経験が生きていると感じています。その他、小さなケガであれば、大きな病院へ行かずともこちらで縫って差し上げることもできます。

その他に、こちらのクリニックの特徴はありますか?

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お子さんが風邪をひいているということは、菌を家族でシェアしていることになります。そのような中、お子さんの看病で親御さんが疲弊してしまっている姿をよくお見かけします。そこで、当院では親御さんの診療も行っています。また、漢方薬を処方しているのも特徴です。漢方薬は妊娠中、授乳中のお母さんにも服用いただけますし、特にお母さん方から漢方の支持は熱いですね。西洋のお薬にない良さもあるので、組み合わせてお出ししています。診療室にお入りいただければ親御さんの状態はある程度つかめるので、それに応じて処方しています。例えば、冷えを感じていましたら「ハーブティーを飲んで温めるように、同じ感覚で服用されてみませんか?」とお声がけしています。お子さんの漢方の服用についても、ココアに混ぜて飲むなど方法はありますので、併せてアドバイスさせていただいています。

患者の気持ちの移り変わりを見逃さず、丁寧に診療

診療する上で心がけていることは何ですか?

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親御さんは大変な思いをしてクリニックに足を運ばれていますので、入室された時に比べて親御さんの表情が和らいだら、お帰りいただけるタイミングだと僕は考えています。これまで、完治は見込めないけれど経過の中で手術を受ける必要のあることを告げられ、大きく落ち込み泣き崩れてしまう親御さんを多く見てきましたが、皆で力を合わせて病気に立ち向かえばご自身の中で少しずつご納得いただけるものになっていくんです。小児外科では手術したその後も長く一緒に時間を過ごしますから、親御さんの気持ちや、その気持ちの移り変わりを感じることをずっと大切にしてきました。正しい治療はとても大事で、一定の質を保った治療を提供することは当たり前です。ですが、それ以上に親御さんのお気持ちを受け入れてあげることが重要で、それを含めて治療だと僕は思っています。

続いて、診療時間外の過ごし方を教えてください。

主に子どもたちと過ごしています。僕には3人の子どもがおり、自宅は毎日とてもにぎやかですね。子どもの体調管理はまめに行っています。お風呂あがりに、走り回る子どもをつかまえてローションを塗ってあげたり。これまでは週末も病院に勤務していましたが、開業してから週末に時間ができたので、これからは家族と過ごせる時間も増えそうです。家族と半日小旅行に出かけられたらいいですね。

最後に、今後の展望をお聞かせください。

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国分寺のクリニックといえば「小森こどもクリニック」と思っていただけるように、地域のかかりつけ医として地盤をしっかりと築いていきたいです。診療はもちろん、僕自身も子育ての真っただ中ですので、育児に関するお悩みがあれば同じ親として親御さんの気持ちに寄り添ってお話を伺いたいと思っています。障害がある子も多く診てきました。栄養の取り方や、「どう食べさせるか」から改善点をお伝えすることも可能ですので、日常的な相談からお気軽にいらっしゃってください。こちらにクリニックを構えるからには、医療という尊くかけがえのない現場で、たくさんの方に頼りにされ、安心していただけるようなクリニックにしていきたいですね。

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