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松葉 悠子 院長の独自取材記事

勝どきウィメンズクリニック

(中央区/勝どき駅)

最終更新日:2019/08/27

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新しいタワーマンションが林立する東京下町の新興住宅地、中央区勝どき。都営大江戸線勝どき駅からすぐのビルに「勝どきウィメンズクリニック」がある。シンプルにしたかったという松葉悠子院長の言葉のとおり、院内に飾り気はないが、どこか懐かしさを感じるような温かみがある。それもそのはず、約15年続いた「ほそのレディースクリニック」を受け継いでの開院で、以前からかかっている患者への配慮もあり、あえて大がかりな改装は行わなかったそう。母校のお茶の水女子大学付属高等学校ではジェンダー教育を受けたという、松葉院長の明るい笑顔の下には芯の強さがうかがえる。そんな松葉院長に、産婦人科の医師としての診療スタンスを中心に話を聞いた。(取材日2018年1月18日)

患者をより身近に感じる医療をめざして開院

ほそのレディースクリニックを引き継いだと伺いました。

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ほそのレディースクリニックの細野院長とは、直接面識があったわけではありません。細野院長が引退して第二の人生を進みたいというタイミングに、たまたま私とご縁があり、4ヵ月の引き継ぎ期間を経て2015年11月に「勝どきウィメンズクリニック」として開院しました。もともとは、外科的な診療もしていきたかったので、積極的に開業を考えていたわけではありませんでした。しかし、ここなら大きな病院で出産や手術に携わりながら、地域の患者さんと身近に関われる診療が平行してできそうだと考えたのです。細野先生の診療スタンスはベーシックな部分で地域の患者さんの求めることに対応していくというもので、私のめざすところと近いものを感じたというのも、開業に踏み切った理由の一つです。

どんな患者さんが多いのでしょうか?

小学生からご高齢の方まで、婦人科的なことが心配な幅広い世代の女性が受診されています。妊婦さんは全体の3分の1ぐらいでしょうか。開業してから2年が過ぎましたが、妊娠出産世代の来院が増えてきていると感じます。この辺りにタワーマンションができてきたことで、これから家族をつくっていく年代の住人が多くなっているのが影響しているのでしょう。勝どきにはオフィスも多いですから、この辺りにお勤めの方ががん検診で来院されることもありますね。また、長くこの土地で暮らしているご高齢の方で、ほそのレディースクリニック時代から引き続き通われている患者さんもいらっしゃいます。「女性の先生になったから、健診もより気軽に来やすくなったわね」と言っていただけることもあり、長年のお付き合いを受け継ぐことができて、光栄に思います。

継承した際、医院についてこだわったことはありますか?

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開院にあたって、大きな改装は行いませんでした。前のクリニックになじんでいる患者さんに配慮して、急な変化はさせたくなかったのです。ただ、患者さんに安心感を持っていただけるように、内装は全体的にシンプルで優しい色合いになるよう気を配りました。設備で特にこだわったのは、超音波診断装置です。心臓疾患などの大きな病気を事前にチェックするために、胎児診断はとても大切だと考えており、画像の質が良く自分の使い勝手がいいと感じるものを導入しました。エコー診断は一度の妊娠につき数回はした方がいいですね。新たに設備を導入したのは超音波診断装置だけです。他の設備はひとつずつ、新しいものに入れ替えていけたらいいと思っています。

地域のニーズに合わせ、セミオープンシステムに対応

セミオープンシステムにも対応されているそうですね。

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セミオープンシステムは、妊娠健診を地域のクリニックで行い、出産は設備の整った病院でするというもの。この地域にセミオープンのニーズがあったので、それに応えていきたいと思っています。大学病院の勤務医をしていたとき、順調な妊婦さんも病気を抱える患者さんもみんな受け入れることで、現場がいっぱいいっぱいになってしまうのを感じましたし、患者さんにもストレスを感じさせてしまっていました。それを解消するための手段として、セミオープンシステムは有用です。順調であれば妊娠32週まではクリニックで健診し、出産は病院でという医療機関の使い分けは、待ち時間や通いやすさの点で妊婦さんにもメリットがあると思います。もちろん、病院とクリニックの間でしっかりとした連携が取れていることが前提ですが、クリニックでは毎回同じ医師が担当するというのも、大きな安心材料になると思います。

勤務医から開業医になられたことで、診療面で特に違いを感じることはありますか?

大規模病院でしかできない診療はもちろんありますが、クリニックを開業したことによってより患者さんに寄り添った診療ができるようになりました。看護師さんとの連携も取りやすくなり、患者さんの求めることに対応しやすくなったと思います。その反面、より詳しい説明を求められるようになったとも感じています。患者さんにとっては、同じ医師でも”大きな病院の医師”と”クリニックの院長”では安心感に違いがあるのかもしれませんね。ですから、患者さんにはなるべく丁寧に説明し、理解をしてもらうように心がけています。また病院とクリニックでは、入ってくる情報の量が違いますから、先端医療を提供できるように、常に研修などで知識を得るようにしています。

診療の際に大切にされていることを教えてください。

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産婦人科には妊婦さんだけでなく、不妊症や体の不調を訴える患者さんなど、さまざまな悩みを抱えた方が来院します。ですから、まずはこちらから声をかけるよりも、できる限り患者さんの話を聞くようにしています。その上で、患者さんの希望と医学的見地の両立を図ること。わかりやすい例で言えば、治療のためにピルを服用したほうがいいと思われても、患者さんがそれを望まないことがあります。まず、なぜピルを服用したほうがいいのか、それによってどんな効果が望め、どんな副作用が考えられるのかを理解し、納得していただくことが重要です。治療方針はなるべく患者さんの意に沿うようにしたいと思っていますが、医師として伝えるべきことはしっかり伝える、そこは大切にしています。

医療的見地を重視しつつ、患者の希望もかなえたい

医師をめざしたきっかけを教えてください。

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手に職を付けて、自立して生きていきたいと考えていました。そう考えるようになった直接の原因は、中学3年生の時に父が突然死したことです。そして天才外科医師が主人公で有名な漫画にも影響され、命に関わる仕事にはきっとやりがいがあるに違いない、そう思って医師をめざすことにしました。高校生の時には医師になると信じて疑っていませんでしたので、「なれなかったらどうしよう」なんてことは考えもしませんでしたね。最終的に産婦人科の医師になると決めたのは、研修医になってからです。手を動かすことが好きでしたので、なんとなく外科系というくくりで考えていましたが、産婦人科で診療の楽しみややりがいを感じ、この道でやっていこうと決めました。職業に医師を選んで、本当によかったと思っています。必ずどこかで誰かの役に立てますから。

ご趣味など、休日にされていることはありますか?

小中学生の頃はバスケットボール、大人になってからはサーフィンを楽しんでいました。子どもが生まれてからは仕事と家庭の両立で難しくなりましたが、時間を決めて体を動かすようにしています。毎朝30分のランニングと筋力トレーニングがいいリフレッシュになっています。子どもが2人いるので、休日は子どもの希望に合わせて行動することが多いですね。

今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

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大きな変革は望んでいません。時代のニーズに合わせて、少しずつ新しいものを取り入れていくつもりです。ただ新しい情報は仕入れておきたいですから、これからも常にアンテナを張るようにしていきます。そして地元の皆さんに信頼されるクリニックとして長く継続していくために、まずは健康でいたいですね。産婦人科はちょっと敷居が高いと感じられる方もいらっしゃいますが、特別な所ではありません。生理痛や月経前症候群の症状、不妊相談、不正出血など、気になることがあれば気軽にかかれるのが町の産婦人科クリニックです。婦人科の病気は本人が気づかないうちに進行してしまうことがありますから、年に一度は必ず検診を受けてほしいです。検診以外でも気になることがあればご来院いただき、早期の対応で皆さんのお力になれることを願っています。

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