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松葉 悠子 院長の独自取材記事

勝どきウィメンズクリニック

(中央区/勝どき駅)

最終更新日:2022/04/06

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都営大江戸線の勝どき駅からほど近い場所にあるのが「勝どきウィメンズクリニック」。約15年にわたって地域の女性を支えてきたレディースクリニックを引き継ぎ、2015年に松葉悠子先生が院長に就任した。東京大学医学部附属病院の医局から日立総合病院、豊島病院、愛育病院など、数々の大規模病院に勤務してきた豊富な経験を持ち、母校のお茶の水女子大学附属高等学校ではジェンダー教育も受けたという松葉院長は、時代のニーズを取り入れて診療の向上をめざしている。最近は「ウェブ問診」システムを導入し、来院前に患者の症状や悩みをより深く知った上で診察や治療に臨んでいる。常に進歩し続ける松葉院長に詳しい話を聞いた。

(取材日2022年3月8日)

患者の主訴や希望をじっくり聞いて治療方針を決定

こちらにはどんな患者さんが来院されますか?

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小学生からご高齢の方まで幅広い世代の女性が受診されています。妊婦さんは全体の3分の1ぐらいでしょうか。勝どきにはオフィスも多いですから、この辺りにお勤めの方ががん検診で来院されることもあります。ここ数年で増えてきたのは月経困難症、不正出血といった生理の異常を訴える患者さんですね。以前は病気と思わずに我慢していた女性が多かったのですが、婦人科領域で啓発がなされ、薬の種類が増えたおかげで治療しやすくなりました。生理の異常は、将来的に子宮内膜症、子宮筋腫、不妊症など婦人科の病気につながることもあります。しかし早めに介入すれば予防することも図れますから、そうした面を積極的に治療していくべきだと考えています。

診察におけるモットーを教えてください。

産婦人科には妊婦さんだけでなく、不妊症や体の不調を訴える患者さんなど、さまざまな悩みを抱えた方が来院します。ですから、まずはできる限り患者さんの話を聞くようにしています。その上で治療方針を立てていくのですが、その際は患者さんの希望と医学的見地との両立を図っていくことを心がけています。わかりやすい例で言えば、治療でピルを服用したほうが良いけれど患者さんが望まないといった場合。なぜ服用したほうがいいのか、それによってどんな効果が望め、どんな副作用が考えられるのかを、患者さんが理解して納得していただくまでお話しするようにしています。

画期的な「ウェブ問診」をスタートさせたと伺いました。

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当院のホームページから予約システムで診察予約を取ると、来院前に自宅で主訴や症状を入力できるメールが届くようになっています。当院のウェブ問診には、質問に答えていくと患者さんの回答や症状に応じて個別に質問が変わっていくという画期的なシステムを採用しました。ですから診察前に、患者さん一人ひとりの症状をより詳しく、より深く把握することができるため、かなり手応えを感じています。最後はオープンで書き込める欄もありますので、患者さん側も言い忘れ、伝え忘れ防止にもなりますよね。初診の方はもちろん、再診の方や中期の妊婦さん、更年期障害の相談など幅広く活用しています。

地域のニーズに合わせたシステムや診療日を導入

先生が注力されているエコー検査の重要性を教えてください。

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エコー検査の中でも重視しているのが胎児の検査です。先天性の心臓疾患などの大きな病気がないか事前にチェックするために非常に重要で、妊婦さんが予定している病院でお産をして良いレベルの病気なのか、心臓を専門とする医師が立ち会わなければならないのかといったことが判断できます。エコー検査は、一度の妊娠につき数回はしたほうが良いですね。また当院では腹部用と経膣用のエコーを備えていますので、子宮や卵巣の検査にも活用しています。

こちらのクリニックが対応しているセミオープンシステムとはどんなものですか?

セミオープンシステムは、妊婦健診を地域のクリニックで行い、出産は設備の整った病院でするというものです。この地域にニーズがあったので、応えるべく導入しました。大学病院の勤務医をしていた時、順調な妊婦さんも病気を抱える患者さんも受け入れることで、現場がいっぱいいっぱいになってしまうのを感じましたし、患者さんにもストレスを感じさせてしまっていました。そんな状況を解消するための手段として、セミオープンシステムは有用です。順調であれば妊娠32週まではクリニックで健診を行い、出産は病院でという医療機関の使い分けは、待ち時間や通いやすさの点で妊婦さんにもメリットがあると思います。病院とクリニックの間でしっかりとした連携が取れていることが前提ですが、クリニックでは毎回同じ医師が担当するというのも、大きな安心材料になると思います。

4月から新体制での診察も始まるそうですね。

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はい。クリニックを法人化してスタッフの人数を増やし、より働きやすい環境づくりに尽力していきます。これまで医師は私を含む2人でしたが、さらに2人の医師が加わり、4人体制で診察ができるようになります。東大病院からの派遣医師など、信頼のおける優秀な後輩女性医師ばかりなので私も安心です。診察日も拡充し、土日も午前中診療を実施する予定です。患者さんからのニーズでもあったので、実現できそうでうれしいですね。

女性特有の不調に寄り添うクリニック

医師をめざしたきっかけを教えてください。

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中学3年の時に父が突然死して以来、「手に職をつけて自立したい」と考えていました。天才外科医師が主人公で有名な漫画に影響されたことも手伝って、「命に関わる仕事にはきっとやりがいがあるに違いない」と感じ、医師をめざすことにしたんです。高校生の時には意志が固まっていたので「なれなかったらどうしよう」なんてことは考えもしませんでしたね。最終的に産婦人科の医師になると決めたのは、研修医になってからです。手を動かすことが好きでしたので、なんとなく外科系というくくりで考えていましたが、産婦人科で診療の楽しみややりがいを感じ、この道でやっていこうと決めました。必ずどこかで誰かの役に立てる医師という職業を選んで、本当に良かったと思っています。

以前からあったレディースクリニックを引き継いだそうですね。

はい。以前の「ほそのレディースクリニック」の細野院長とは、直接面識があったわけではなく、院長が引退して第二の人生を進みたいというタイミングにたまたまご縁があり、4ヵ月の引き継ぎ期間を経て「勝どきウィメンズクリニック」を開業させていただきました。外科的な診療もしていきたかったので、積極的に開業を考えてはいなかったのですが、ここなら大きな病院で出産や手術に携わりながら、地域の患者さんと身近に関われる診療が平行してできそうだと考えたんです。細野先生の診療スタンスは、地域の患者さんの要望に対応していくというもので、私のめざすところと近いものを感じたというのも、開業に踏み切った理由の一つです。

最後に、今後の展望と読者へのメッセ―ジをお聞かせください。

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時代のニーズに合わせて少しずつ新しいものを取り入れながら、地元の皆さんに長く信頼されるクリニックに成長していきたいと思っています。産婦人科はちょっと敷居が高いと感じられる方もいらっしゃいますが、特別な場所ではありません。最近は生理痛や不正出血、不妊相談のほかに、月経前症候群に悩んで来院される患者さんも増えてきました。女性は特に、生理前になると不調が出やすく、それが社会的な活躍を妨げてしまうこともあります。産婦人科で力になれることもあると思いますから、どうぞ遠慮なく相談してください。遠方の方にはオンライン診療でも対応できます。また、感染症対策の一環として完全予約制を取り入れていますので、安心して受診いただければと思います。

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