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大堀 晃裕 理事長の独自取材記事

大堀IBDクリニック

(世田谷区/池ノ上駅)

最終更新日:2021/03/09

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京王井の頭線池ノ上駅から徒歩約8分。淡島通り沿いにある「医療法人社団晃輝会 大堀IBDクリニック」。ここでは潰瘍性大腸炎とクローン病などのIBD(炎症性腸疾患)の治療を重点的に行うとともに、大腸肛門病や消化器内科の診療、内視鏡検査などを専門的に行っている。大堀晃裕理事長は、杉並区宮前にある本院の「井の頭通りこう門科胃腸科」でのIBD患者が増えてきたため、2017年に新たに同院を開設。「当クリニックではIBDの診査から治療まですべて対応することができます。JCHO東京山手メディカルセンターとの医療連携もスムーズに行っていますので、当クリニックをぜひ活用していただきたいですね」と大堀理事長は話す。IBDに関わる医療体制や診療の特徴などについて話を聞いた。
(取材日2020年3月9日)

難病の潰瘍性大腸炎とクローン病の診断、治療を中心に

まずクリニック名のIBDについて教えてください。

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IBDは炎症性腸疾患のことで潰瘍性大腸炎とクローン病が代表的な疾患です。腸に慢性の炎症が起きて、腹痛や発熱、下痢、粘性便などの症状が出ます。原因は明確にわかっていませんが、食生活の欧米化や高脂肪食、野菜不足などが関係しているとも考えられています。どちらも指定難病とされている難治性疾患です。現在ではまだ完治する治療方法はないのですが、今世紀以降、新しい治療薬も登場してきており、きちんと治療を受けて食生活などもしっかり管理すればコントロールできるようになってきています。当院では、第3、第4土曜日にJCHO東京山手メディカルセンターの炎症性腸疾患を専門とする吉村直樹先生と河口貴昭先生に来ていただいて専門の外来を行っています。

こちらでIBDの専門的な治療を受けられるわけですね。

はい。まず内視鏡検査やレントゲン検査、血液検査、病理組織検査などによって診断し、症状に即した治療を行います。治療方法は、基本的に薬物療法が中心ですが、症状に即して炎症抑制剤や免疫調整剤などを使い分けています。投与方法も経口薬や坐剤、点滴などすべての方法に対応できます。上のフロアにはIBD治療専用の点滴室も設置していますので、リラックスして点滴を受けていただけます。IBDは再燃と寛解を繰り返すことが多いですが、寛解期は当クリニックでコントロールを続け、もしも再燃した場合にはすぐにJCHO東京山手メディカルセンターで適切な治療を受けられる体制を整えています。当院にはJCHO東京山手メディカルセンターの先生方に来ていただいていますから、その辺りの連携はとてもスムーズに行えるのですね。

クリニックで治療が受けられるのは助かりますね。開設の際、どんなことにこだわったのでしょうか。

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IBDの患者さんとのお付き合いは長期にわたります。病院通いに慣れている方もおられるかもしれませんが、患者さんたちが少しでもリラックスして受診していただける環境づくりに努めました。クリニック内は木目を基調に明るい雰囲気にしています。点滴治療室も広く外光が入るので気持ちよく点滴治療を受けていただけると思います。清潔を第一に、においにも気を配っています。患者さんからは病院のあの独特なにおいがしないと言われることも多いですね。

痔の治療や、胃と大腸の精密な内視鏡検査にも注力

肛門疾患や消化器疾患などの診療についても教えてください。

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肛門外科ではイボ痔や切れ痔などの患者さんが多く、なるべく手術をせずに軟膏や飲み薬で治療することをめざしています。肛門の内側に痔ができる内痔核の場合、注射で痔を縮小させる内痔核硬化療法も行っています。手術は日帰りで行ったり、入院が必要な場合は、本院の「井の頭通りこう門科胃腸科」で入院手術を受けていただいています。胃と大腸の内視鏡検査にも力を入れており、拡大内視鏡や通常の光とは異なる波長の光によって細部を鮮明に観察する先進の内視鏡を導入し、どんな小さな病変も見逃さないよう努めています。さらに、NTT東日本関東病院内視鏡部部長の大圃研先生のグループに来ていただいて、より精密な診査診断を行っています。小さなポリープが見つかれば、患者さんの了承をいただいてすぐに取り除き、少し大きい病変で内視鏡的粘膜下層はく離術が必要な場合は、NTT東日本関東病院にお願いしています。

こちらには女性の医師の診療日も設定されているのですね。

火曜日の午前が消化器内科、午後は消化器外科、第1土曜の午前は内視鏡検査、午後は内科と女性の医師が診療していますので、女性の方でも受診しやすいと思います。ただ最近では、女性の医師をあえて要望する人は減ってきていて、医師の性別はあまり気にしなくなっているようですね。また便秘の相談も行っています。便秘の相談はやはり女性の患者さんが多いですが、高齢者の方もおられます。便秘の症状や食生活、生活スタイルなどをよく伺って、食事指導や飲み薬の処方、サプリメントのアドバイスなどをしています。便秘が引き金となって痔になることも多いですので、便秘で悩んでいる方はぜひ相談してください。

診療の際、心がけていることはどんなことですか。

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体調が悪い時はどなたでも心細く感じるでしょう。ですので、診療の際は優しく接することを心がけています。患者さんの悩みや困りごとをよく聞いて、説明するときはわかりやすくお話しています。ただ、痔とか便秘などデリケートな部分もありますので、患者さんとは適度な距離感を保ちながら、臨機応変に接しています。内視鏡検査では、スピーディかつ精密に、できるだけ患者さんの苦痛が少なくなるよう努めています。最も重要なのはどんな小さな病変も見逃さないこと。患者さんにもよくお話するのですが、大腸内視鏡検査の場合、内側にひだがあるために100%診ることは難しく80%くらいしか診られない場合もあるのです。それでもできるだけ見逃すことのないよう努力しています。

病院との連携を密にIBD患者を積極的にサポート

先生が医師をめざしたきっかけを教えてください。

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父が歯科医師だったことが一つのきっかけだったかもしれません。小さい頃から医師になろうと思っていて、他の職業を考えたことは一度もなかったですね。最初はやはり歯科医師がいいかなと思い、その後は脳外科や形成外科を考えたこともありました。いずれにしろ全部外科なんですよね。内科は診察し投薬して治療するのが基本ですが、外科は悪い所を切って治していくことができる、そこに魅力を感じました。それで近畿大学医学部を卒業後、附属病院の消化器外科に7年勤務し、胃や胆のうの病気の診断や治療にあたってきました。その後、新宿にある社会保険中央総合病院(現・JCHO東京山手メディカルセンター)の大腸肛門センターに勤務することになり上京したのです。約10年間勤めましたが、この病院時代が私の医師としての原点と言ってもいいと思います。

ところでプライベートはどのようにお過ごしですか。健康の秘訣なども教えてください。

テニスをしたり、筋トレをしています。筋トレはパーソナルトレーナーをつけて行っていて、以前よりもさらに厳しくなっています。大学時代にアメリカンフットボールをしていたので、常に体を鍛えていないと何か変な感じがするんですね(笑)。筋肉をつけるためにプロテインも飲んでいますよ。ほかに乳酸菌も取っています。一般的なヨーグルトや濃縮乳酸菌のサプリメントなどです。

では最後に今後の展望をお願いいたします。

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今後はさらに多くのIBDの患者さんをサポートしていきたいですね。先ほどもお話しましたように、当クリニックはIBDのどんな治療にも対応して、しっかりコントロールできるように体制を整えています。再燃した場合でもJCHO東京山手メディカルセンターとの医療連携ができていますので、そちらで続けて対応していきます。長い時間を費やして病院に行かれている方は、ぜひ当クリニックを活用していただきたいですね。本院でもIBDの治療を行っていますので杉並区界隈の方は本院へ、世田谷区の方は当クリニックをご利用いただければと思います。口から肛門まで食物が通る1本の管である消化管はトータルに診ていくことがとても大切です。当クリニックでは管の入り口である食道から出口の肛門まですべて診療していますので、なにか不快な症状や心配なことがあればお気軽に相談に来てください。

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