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横山 正明 院長の独自取材記事

よこやま歯科

(吹田市/相川駅)

最終更新日:2019/07/02

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阪急京都線・相川駅より徒歩3分ほどのマンションの1階に入る「よこやま歯科」。自然光が差し込む院内は、とても明るく落ち着ける雰囲気。バリアフリー設計になっているため、車いすやベビーカー利用者も通いやすい。院長の横山正明先生は岡山大学歯学部を卒業後、徳島大学大学院を修了。大学病院などで長年にわたり歯周病予防や口腔ケアの分野で研鑽を積んだ。子どもの頃の経験から、「できるだけ歯を削ったり抜いたりしない歯科医師になりたい」と考えていたという横山院長。開業後もその思いは変わらず、口腔内の定期的なメンテナンスや高齢者の訪問診療などに積極的に取り組んでいる。穏やかな語り口調の横山院長に、歯科医師をめざしたきっかけや大学病院での経験、開業にあたってのこだわりなど幅広く聞いた。
(取材日2019年1月30日)

できるだけ歯を削ったり抜いたりしない診療をめざす

まずは歯科医師をめざしたきっかけをお聞かせください。

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親に「歯学部はどうか」と勧められたのがきっかけです。親は歯科医師ではないのですが、国家資格を取得すれば後々生活に困らないだろうと思ったのではないでしょうか。それで岡山大学歯学部に進学しました。大学時代から、「できるだけ歯を削ったり抜いたりしない歯科医師になりたい」と思っていましたね。私自身子どもの頃に虫歯の治療をしてもらった経験がありますが、痛みを伴う上に一度削ってしまうと二度と元には戻りません。また詰め物もいずれは外れてしまうかもしれません。もし、小さい虫歯を30分かけて歯科医院で治療してもらうのでしたら、同じ時間でお口の中の磨き残しをお掃除してもらうことをお勧めしたいです。私自身歯を削られたくありませんので、患者さんの歯もできるだけ削りたくはないのです。

予防を重視した診療を心がけているのですね。

大人の虫歯の9割ぐらいは、以前治療した部分が悪くなったものです。ほとんどの方が、「以前詰めたかぶせ物が取れた」「以前治療してもらった部分が痛む」といった理由で来院されます。逆に、それまで一度も治療したことのない部分に、大人になってから新たに虫歯の治療を行うことはほとんどありません。もちろん、お年を召して要介護状態になり、口腔環境が悪くなると虫歯が増える恐れはあります。しかしたいていの場合、小さな虫歯であれば進まない可能性もありますので、小さな虫歯を治療するよりもお口の清掃状態を改善することを優先していますね。もちろん審美面を気にされる方もいらっしゃいますので、患者さんのご希望に沿うようにも努めています。

長年大学病院で研鑽を積まれたと伺いました。

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私は「できるだけ削ったり抜いたりしたくない」と思っていましたので予防歯科を選びました。大学病院では、成人の方の歯周病予防や口腔ケアをメインに研鑽を積みましたね。特に、ご高齢の方のお口の中をきれいな状態に保つことは大切です。お口のケアを怠るといろいろな問題が生じてくるからです。例えば、お口の中の細菌や汚れが肺のほうに移ってしまうと、誤嚥性肺炎という命に関わる病気を引き起こすことにもつながりかねません。また大学病院には、臨床・教育・研究という3つの役割があります。それで、私自身患者さんの診療に携わるとともに、学生や歯科衛生士に口腔ケアの概念や方法を教えることにも携わっていました。

口腔ケアの分野で研鑽。訪問歯科診療にも力を入れる

大学病院での研究についてさらに教えていただけますか?

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以前からご高齢の方が肺炎で亡くなる要因の一つに口腔内の汚れも関係するのではと考えられていましたが、当時はまだ普及するには至りませんでした。口腔ケアの概念すら曖昧な時代だったのです。普及させるためには、それなりのエビデンスが必要となります。大学病院で研究を重ねて、「お口の中をきれいにすれば患者さんの延命につながる」「より入院期間が短くなり医療費を削減できる」といったデータを出さなければなりません。大学病院での研究が国に承認され保険が適用されれば、開業医も力を入れられます。結果が出るまで時間もかかりましたが、お口の中をきれいにして差し上げると、ご本人やご家族はとても喜んでくださいましたね。

開業にあたって、こだわったことがありますか?

やはり長年携わってきた予防歯科や口腔ケアに引き続き力を入れていきたい、という思いは強かったですね。それで、当院では矯正治療やインプラント治療は行わず、他院に紹介させていただいています。クリニックの造りにもこだわりましたね。ご高齢の方やお体の不自由な方も通いやすいよう、院内のスペースをできるだけ広くしました。車いすやベビーカーのまま診療室まで入っていただくことができますし、車いすなどに対応した多目的トイレも設置。靴を履いたままお入りいただけるようにもしました。開業場所を探す際も、階段で上がる必要のない1階で入りやすい物件を探しました。1階でバリアフリー、というのは最低条件でしたね。

訪問歯科診療にも力を入れているようですね。

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ご高齢の方の口腔ケアは大切です。今後お年を召されて歯科医院まで通えなくなる方はますます増えていくのではないでしょうか。歯科医師であるからには、そうした方々のために自分ができることを行わなければならないと考えています。訪問診療の際には血圧や脈拍、酸素飽和度などを測るようにしていて、そのための簡易的な機械を携えていくようにしているんです。ご高齢の方であれば、クリニックでの診療時に血圧を測らせていただくこともありますね。また抜歯など出血を伴う治療を行う場合も、事前に血圧を測るようにしています。大学病院でも、ご高齢の患者さんを診る場合は、脈拍や酸素飽和度などをモニタリングしながら細心の注意を払って治療するよう心がけていたんです。

口腔内の健康を保つため、メンテナンスに通ってほしい

スタッフの体制について教えてください。

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妻も歯科医師で口腔外科を専門としているのですが、今は育児休業中です。ただ親知らずの抜歯など難しい治療の場合は、妻に診てもらうようにしています。ほかに歯科衛生士が2人、受付スタッフが2人いるのですが、受付の1人も育児休業中です。当院では、スタッフ全員を正社員として雇用しています。社会保険もきちんと完備して、働きやすい環境を整えてあげたいからです。祝日で休んだ分をほかの曜日に振り替えたりはしませんし、土曜日も午後3時までで終わります。残業が必要であれば、スタッフには帰ってもらって僕1人で対応するようにしています。ですから、今まで結婚などの理由以外で辞めた人はいません。スタッフたちには「当院で働いてくれてありがとう」と伝えたいです。

キッズスペースも備えられていますね。

私自身子どもがいますので、「こんなふうにすれば子どもたちが喜ぶだろうな」と思いまして。お子さんや子育て中のお母さんはもちろん、妊娠中の方にもぜひ来ていただきたいですね。妊娠性歯肉炎という病気もあるからです。妊娠すると、女性ホルモンの影響で、歯周病が進みやすくなります。また、つわりで歯磨きがしづらくなったり、胃酸が逆流し口の中が酸性化したりすると、虫歯になりやすくなります。さらに、妊娠中にお口のケアを怠ると、出産後に細菌がお子さんへ移り、お子さんが虫歯になるリスクが高まることも。そうならないためにも、妊娠中にきちん口腔環境を整えて、良い状態でお子さんを生んでいただきたいのです。

最後に、読者に向けたメッセージをお願いします。

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当院はできるだけ歯を削ったり抜いたりしない治療を心がけています。メンテナンスのために定期的に通ってくださる患者さんがいるのはうれしいことですね。伸びた髪の毛を自分で切ることもできるかもしれませんが、普通はプロである美容師にお願いしますよね。お口の中のケアも一緒だと思うのです。なぜ髪の毛はプロに切ってもらうのに、お口の中はプロにケアしてもらわないのでしょうか。歯科衛生士が磨き残しをきれいにするだけでも、歯周病の改善につながります。定期的にメンテナンスすることによって、お口の中の環境が整い、虫歯や歯周病になりにくくもなるのです。そうした習慣を維持することが、「8020」つまり「80歳になっても20本以上の歯を保つこと」へとつながっていくのではないでしょうか。

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