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近藤 勢鯨 院長の独自取材記事

近藤歯科

(大阪市天王寺区/谷町九丁目駅)

最終更新日:2019/08/23

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開院から半年を迎える「近藤歯科」は、大阪メトロ谷町線・千日前線の谷町九丁目駅から徒歩7分。近鉄線の上本町駅とも地下連絡通路でつながる交通アクセスの良い所だ。上町台地と呼ばれるこの一帯の歴史は古く神社仏閣も多い。一方でデパートや新歌舞伎座などの商業施設でもにぎわう、独特の魅力を持つ地域だ。学生時代からこの街に愛着を感じていたと話すのは、はにかむような笑顔が印象的な近藤勢鯨(せいごう)院長。本好きとあって、待合室はライブラリーカフェのような雰囲気があり、ゆったりくつろげる。心がけているのは患者の心情を第一に考えた「伝わる診療」。予防への意識向上には美容面からのアプローチで関心を持ってもらうという近藤院長に、その想いやこだわりなど、じっくり話を聞くことができた。
(取材日2018年6月11日)

プライバシーに配慮し、こだわりの全個室で土日も診療

歯科医師を志した理由を教えてください。

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もともと手先が器用で、工作でも精巧な作業は得意でしたから、その特技を生かせればと思い始めたのが高校生の時でした。子どもの頃は歯科医院が苦手でしたが、職業として考えると人の役に立てる良い仕事だと感じたのです。大阪歯科大学を卒業後1年間は大学の付属病院で研修し、その後の13年間は幅広い診療に携われるように開業クリニック数箇所で研鑽を積みました。歯科医師の腕次第といわれ、的確で緻密な作業を要する根管治療が、私の得意とする治療です。歯が痛くなってから来られる患者さんの場合、根の治療が必要なケースがほとんどなので、自分で言うのもなんですが「当院で良かったですね」と、心の中で思ってしまいます(笑)。

開院にあたり、この地を選ばれたのはなぜですか?

高校から研修時代まで、この上本町の近くに通っていてなじみがあり、開院するならここと決めていました。住まい・大型商業施設・オフィスが混在する地域の多様性に応じて平日は20時まで、土・日も診療しています。実は日曜の診療を開始したのは開院して3ヵ月たってからなのですが、近隣に住む会社勤めの方の来院が増えました。また、幅広い診療メニューが患者さん目線の通いやすさにかなっているようで、あらゆる世代が来院されます。うれしかったのは以前の勤務先の患者さんが私を探して、遠方から通院されるようになったことです。やっぱり励みになりますよね。この地でも信頼されるかかりつけ医となれるように努めていきます。

こだわられた設備はありますか?

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パーティションでは話が筒抜けで患者さんが小声で話すことになるのを、勤務医時代に心苦しく思っていたので、プライバシーに配慮した全個室の診療室を備えました。その分、ユニット台数は少なくなりますが、なんでも相談できる安心感があってご満足いただけているようです。衛生面では先端の滅菌システムを導入し高速タイプのものと併用することで、混雑時もお待たせすることなく安全管理されている器具での治療を行えます。待合室は解放感を提供できるように明るい雰囲気にしたくて、ナチュラルな木目と白を基調とした和のテイストを取り入れました。書籍は絵本から小説・漫画・雑誌まで豊富に備え、続きのある読み物の場合は抜けている巻がないようにチェックして取りそろえています。中には予約の1時間前から来て熟読されている方もいらっしゃいます(笑)。

継続的なメンテナンスの重要性を伝えることに力を注ぐ

予防に注力されているそうですね。

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歯科医療の特殊性から、歯の健康には予防が肝心だと思うのです。例えばケガをしたり風邪をひいたりしても体は自然の力で元に戻りますが、歯の場合、歯自体が治っていくことはありません。治療において人工物を詰めてふさぐだけで、歯が回復することはないわけです。接着剤でかぶせ物を固定しますが、接着剤が緩めば外れますし、それまでに少しずつ接着剤が溶け出し隙間ができてばい菌が入っていくと、そこから虫歯になっていきます。結局のところ治療をした歯というのは接合部分が必ずあるわけで、そこから悪くなる可能性も含んでいますから、治療を受けない大事さも知ってもらいたい。治療に至らなくて済む、良い状態の歯であるためには、予防・メンテナンスが鍵となってきます。

1シーズンごとの定期検診が良いのでしょうか?

そうですね。3ヵ月に1回が難しくても、せめて半年に1回はメンテナンスも兼ねてチェックに訪れていただきたいですね。1年たってしまうと状態がかなり変化しているケースが多々見受けられます。ですが早期発見であれば治療も最小限で済みます。長期間歯科に行くことなく、同じ歯を2度3度治療されて神経を取って、最終的に抜歯に至る方も少なくないというのが歯科の現状としてあります。求める医療は一人ひとり違うので、自分に納得感がないと、痛みもないのに歯科に行こうという気にはならないんですよね。私は1つの歯の治療は1回で済ませ、患者さんの歯を守るために継続的なメンテナンスの重要性を伝えることに力を入れています。そして一緒に取り組む診療スタンスで、患者さんのモチベーションアップにつなげられるよう努めています。

訪問診療もされていますが、気をつけていることはありますか?

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体の状態が深刻であるときに治療にかかることが患者さんのために良いことかどうか、年齢的なことや体力的なことを考えた上で見極めるようにしています。病状が重い方の場合、ごく小さい虫歯で痛みがないのであれば、丁寧に磨いて清潔にしてもらって、リハビリテーション的なことを行ったほうがいいと判断することもあります。また、口から食事をされていない胃ろうの方は口の中が乾燥する分、汚れがたまりやすいのでクリーニングが必須です。訪問診療では衛生的な口腔内のためのお掃除・メンテナンスを中心に行いますが、ご家族やデイサービスの方にお手入れの仕方をお伝えする役割も担っています。介護される方に普段のケアや摂食訓練となる口の体操など覚えていただいて日常的に患者さんに行ってもらうと、衛生的にも機能的にも良い状態での口腔環境維持につながりますから。

理想はすべての患者がメンテナンス目的で通う歯科医院

読者へのメッセージをお願いします。

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当院では一方通行にならない「伝わる診療」を心がけており、先生は相談に乗ってくれないものだと思っている方にはぜひ来ていただきたいです。第一声で「歯を抜かれた」「削られた」と話される方は結構多いんですよね。それは納得していない状態での抜歯だったから「抜かれた」という表現になるのだと思うのです。なので、当院では患者さんの思いを聞くことを大切にしています。その様子から治療の選択を次回に見送ることもあり、患者さんの納得のために必要な時間を尊重していますので、なんでも気軽に相談してほしいです。虫歯は回復しないのと同様に歯槽膿漏も1度かかると元に戻りません。ですが気になった日が、その人の人生で一番虫歯が小さく、歯周病も軽い段階と言えます。放置すれば徐々に悪化するので、1日でも早く来院されることを願っています。

リフレッシュはされていますか?

体力づくりも兼ねてジムのトレーニングで気分転換しています。職業柄、運動不足になりがちですが、体を動かすことは好きです。旅行にも関心はあるのですが、普段は時間が取れず今はお預けです。まだ開院して半年ですのでライフスタイルもクリニック中心で、患者さんの声が一番の癒やしになっています。例えば当院の大きく取った窓は、外から待合室の様子がうかがえて初診でも安心して入りやすいと聞くと、もっと心地良さを追求したくなる。日々の原動力になるんですよね。

今後の展望を聞かせてください。

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健康という下地の上にあるのが美容ですが、自然に関心が向くのは美容のほうですよね。口の中の健康においても「白い歯を入れたほうがきれいでしょ?」とお伝えしたほうが響いたりする。私としては美容は健康の先なのですが、患者さんに届きやすい面から働きかけるのも一つの方法だと思うのです。健康を飛び越して美容を重視される方でも、その目標に向かう通過点にあるのが健康ですから、目標達成時には健康も得ていることになるんですね。理想はすべての患者さんがメンテナンスのためだけに通われるクリニック。実際には、仮歯が取れて来院されたので再度入れるけれど、治療は未完で仮歯のまま来院されなくなる患者さんが一人ではないという現実がありますが、歯の健康・予防意識の向上に向けて尽力していきます。

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