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畠山 卓弥 院長の独自取材記事

亀戸畠山クリニック

(江東区/亀戸駅)

最終更新日:2020/04/01

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JR総武線亀戸駅から徒歩約5分。医療施設が集まる複合ビル内に位置する「亀戸畠山クリニック」は街の診療所でありながら、他院から依頼されて専門性の高い患者の治療も行う。血管外科を専門とする畠山卓弥院長は総合病院で院長を務めた人物で、退職した後、自らの専門を生かしたクリニックを開院した。「困っている患者さんには『来るものは拒まず』の精神で、できる限りのことはしていきたいです。もし家族が相談に来たらいきなり拒否はしないでしょう?」とほほ笑む院長の温かい人柄に惹かれる患者も多いのではないだろうか。そんな院長に、クリニックの特徴や診療への思いをじっくり聞いた。
(取材日2018年2月20日)

シャント手術など、専門性の高い手術を行う

開院までの経緯を教えてください。

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東京大学医学部卒業後、研修医として東京大学医学部附属病院第一外科に勤務しました。専門は心臓以外の血管手術でしたが、その後は日立総合病院、三楽病院を経て、清湘会記念病院では院長を経験しました。そして、「自分の専門を、自分のペースでやれるようなクリニックを始めたい」と考え、亀戸畠山クリニックを開院したのです。実は、私自身は宮城県石巻の出身で、「いつか故郷に」という思いもあったのですが、長年この地域の患者さんと歩んできたこともあり、最終的にはこの地で開業することを決めましたね。この地域は病院やクリニックが多く、以前勤務していた地域でもあるので、多くの先生方と連携を取り合っています。ですので、他院で専門的な治療が必要だと診断された患者さんは当院へ来ていただき、治療を進められるようになっています。

医師になったきっかけはなんでしょうか?

子どもの頃からあった小さな興味がきっかけだったと思います。幼いときは小動物が好きで、「こんな小さな体に命が宿っているのは不思議だな」と思っていたんです。それから受験勉強をするような年齢になると、人の精神に興味を持つようになりました。よく冗談で「そんなに勉強し過ぎると狂ってしまう」なんて言いますよね。それを聞いて、「ではその『狂う』っていうのは何なのだろう」と不思議に思うようになったんです。ちょっと漠然とした理由ですが、ここから医学の道に進みだしました。多くの科がある中で外科の道に進み、最終的には心臓以外の血管外科を専門とする医師になったのですが、血管を選んだのは偶然です。この部門で人が足りなかったので、それであればやってみようかと。一般外科でさまざまな手術の経験を積みましたが、血管だけはやっていなかったので、「ちゃんとやってみたい」という気持ちもあったと思います。

現在はどんな患者さんが来院していますか?

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人工透析の患者さんのシャント手術やシャントトラブルの治療が多いです。シャントとは、人工透析の際に、血液量を確保するために動脈と静脈をつなぎ合わせるものです。私はシャント手術を専門としてきたので、地域の病院から紹介されて来院される患者さんがほとんどで、手術が難しい患者さんを診療することが多いですね。シャント手術は一般的に痛みを伴う手術なのですが、患者さんにとって少しでも負担が減るようになるべく痛みを感じないような治療に努めています。また、シャントトラブルで多いのが、シャント内が細くなり、血の流れが弱くなって十分に透析できなくなることです。そこで経皮的血管形成術(PTA)といって、シャント内で細くなった部分を拡張し、正常な状態に戻す治療を行っています。また、未然に防ぐためにも定期的にシャントの検診をすることが重要ですので、これからもシャントの検診で定期的に来ていただきたいですね。

「苦痛のない医療」をモットーに

血管の検診について、詳しく教えてください。

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私は血管を大切にすることが健康長寿の要だと考えています。普段、血管について考えることは少ないかもしれませんが、命にかかわる事態を引き起こす要因になることが多々あります。ですから、日頃から血管を気にかけて、検診を受けることをしていただきたいです。簡易的な検査でも血管の状態はわかります。例えば動脈硬化については、血流の検査というものがあり、両手首、両足首に専用の器具を巻きつけて血液が全身に行きわたるまでの時間を測ります。全身の血流を測ることで、血管の状態がある程度把握できるのです。ほかにも血管のエコー検査をし、詰まっている箇所や膨らんでいる箇所を調べることもします。もちろん、検査はそれ自体で治るわけではありませんが、結果をもとに生活改善をアドバイスするなどして、最悪の事態になる前に防ぐことが重要だと考えています。

どんな人が検査を受けたほうが良いですか?

動脈硬化のリスク要因を持っている方ですね。具体的には、高血圧、糖尿病、高脂血症、喫煙、運動不足などです。加齢によって動脈は硬化していくので、年配の方も日常生活で違和感を感じているのであれば一度検査をお勧めします。そのほか、手足の冷え、しびれがある方、足先が変色する方なども血流の検査をしておいたほうが良いです。血管に原因があるとわかった場合、薬を処方すれば、不快な症状を改善することもできるので、まずは気軽に検査を受けていただきたいです。

こちらでは内視鏡検査もされているんですね。

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そうですね。これまで勤務してきた病院で、20年以上前から、胃と大腸の内視鏡検査を行ってきました。その経験を生かし、こちらのクリニックでも対応できればと考え、設備を整えました。シャント手術でもそうですが、私はできるだけ『苦痛のない医療』をモットーにしています。検査や治療が患者さんにとってつらいものだったら、受けようと思いませんよね。だからこそ、できるだけ痛みや負担をなくして、患者さんにとって受けやすい医療を提供できるよう努めています。実際に検査を受けた患者さんからは、「前はつらかったけれど、ここの検査は大丈夫だった」とうれしい声もいただいています。当院では胃と大腸の両方の検査を同日に行うことも可能です。例えば便潜血があって検査したところ、大腸には異常がなく、胃に原因があったというケースもあります。ですので、両方検査できるのは患者さんにとって検査の負担を軽減することにつながるのです。

「困っている人は助けたい」の思いで幅広く受け入れる

一般の患者さんも受診可能ですか?

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当院の診療科は専門性が強くてわかりづらいかもしれませんが、風邪などの一般的な診療も行っています。もし当院で対応できない場合でも、専門の先生に取り次ぎますのでご安心してください。私は「助けが必要な人は、元気な人が助けるべき」という思いで診療にあたっています。学生時代の先輩からも、「医師は患者さんをむやみに断るべきではない」と教えていただきました。ですので、「診療科が違うから診れません」とはなるべく言いたくないです。もし自分の家族に相談されたら、とりあえず話を聞くことはしますよね? 患者さんも家族と同じぐらい大切だと思っています。

スタッフについても教えてください。

スタッフも私の理念のもと、とてもよくサポートしてくれています。現在、当院では紹介されて来院される患者さんがほとんどなのですが、紹介なのでいつ連絡が来るかわかりません。時には急な対応を求められることもあります。私としてはそういった場合でも困っている人がいるのであれば、なるべく断らずに快く受け入れたいと考えています。スタッフたちもその考えを理解してくれて、きちんと受け入れる体制を整えるために協力をしてくれています。また、当院には血管診療において実績と経験を積んできた検査技師がいます。そのため、検査の結果を伝えるレポートの質や精度にもこだわることができ、的確な診断をしていくためにも必要不可欠なものとなっています。これらの協力があるからこそ、今の診療方針を実現できていますし、専門的な分野でも的確な検査・診療をするための力になってくれています。

最後に、これからの展望についてお聞かせください。

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まだ開院したばかりで落ち着かない部分もあるのですが、シャント手術のほかにも、胃・大腸検査の患者さんをはじめ、一般的な症状でも頼られる存在となれればと思っています。ビルの4階にあって、ちょっと入りづらいかもしれませんが、「来るものは拒まず」の精神で治療しているので、どんな患者さんでも気軽に来ていただきたいですね。故郷では復興のため頑張っている同級生もいます。自分もできることであればなんとかしたい、この気持ちを持ってこれからも医療に向き合っていこうと思います。

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